風邪からおこる急性中耳炎

風邪の多い季節、赤ちゃんが不機嫌に耳を触ったり、眠りの浅い日が続いていませんか?2歳以下の乳児の急性中耳炎は、難聴のきっかけにも。急性中耳炎の主な初期症状とを初期対応をわかりやすく説明。

急性中耳炎(きゅうせいちゅうじえん)の初期症状

こんな仕草が見られたら、急性中耳炎を疑ってください。赤ちゃんは耳の不快症状を言葉で上手に伝えることができません。

赤ちゃんのことを知っているママや家族だからこそできる、急性中耳炎の主な初期症状の発見ポイントを説明します。

風邪が長引いている

赤ちゃんの風邪症状が長引いていませんか?

風邪症状が続いている間は、体にウイルスが侵入しているので急性中耳炎にかかる可能性も。ぐんと高くなります。

軽い風邪症状でも放置せずに、治療を始めることが大切です。悪化すれば風邪から他症状があらわれて、ますます完治しにくくなります。

鼻水が黄色くてネバネバ

赤ちゃんの鼻水を見てください。黄色や黄緑のような色が見えませんか?ティッシュでふくとネバネバしていませんか?

急性中耳炎の鼻水は、黄色くてネバネバしている特徴があります。

黄色っぽい色がつくのは、ウイルスが含まれている可能性が高い鼻水です。ウイルスが含まれずに気温の寒暖差で出てしまう鼻水は無色透明です。

赤ちゃんは上手に鼻をかむことができませんが、急性中耳炎が疑われる場合はなおさら、強く鼻をすすったりかむことは厳禁です。耳に振動が伝わって、痛みと刺激を与えてしまいます。

しきりに耳を触っている

ねんねの赤ちゃんや、言葉が完全に話すことのできない月齢の赤ちゃんが、しきりに耳を触っていませんか?叩いたり、掻いている様子はありませんか?

赤ちゃんが耳を触るときは、耳に異変がおこっている可能性があります。特に耳の奥となると、赤ちゃん自身の手指も届かず、むず痒いのです。

ママや家族が代わりに、耳かきや指を使うことは控えてください。鼓膜に雑菌がはいったり、爪で傷付けることが心配です。

枕や抱っこで耳をこすり当ててくる

抱っこをしたときに、ママの腕や体に耳をこすりつけたり押し当てていませんか?ねんねで枕に耳を押しつけたり、こすりあてていませんか?

耳が痛かったり、不快感があると眠くても気になってしまい、無意識に枕に耳を押しあてる赤ちゃんもいます。

ところがママが耳を触ろうとすると、不機嫌に嫌がったり耳をガードするようなそぶりを見せます。無理に触っても急性中耳炎は治らないうえに、さらに不機嫌になるだけです。

理由の見当たらない浅い睡眠

夜に何度も目が覚めては、夜泣きを繰り返していませんか?

オムツも交換して、お腹もいっぱいなのに目覚めてしまう理由は他にも沢山ありますが、急性中耳炎で耳痛が酷くて眠れない赤ちゃんもいます。

急性中耳炎の場合は発熱も併発しやすいので、風邪薬でも治まらない場合は急性中耳炎も疑われます。

耳がベタベタしている

赤ちゃんの耳周りが、ベタベタしていませんか?

汗とは違った、ベタベタした液体は急性中耳炎の分泌液の可能性があります。

耳漏(じろう)・耳だれとも呼ばれる分泌液はベタベタしていて、時間がたつと独特な臭いがします。汗とは違うベタベタ感があったら、耳からの分泌液の可能性が高いと考えてください。

耳だれが出る場合、心配なことは耳の奥の水泡が破れて分泌液がでているか、進行して鼓膜が破れている可能性があることです。

急性中耳炎で無理に指や綿棒を入れてしまうと、雑菌が増殖して見えない部分の炎症が悪化しやすいので注意しましょう。赤ちゃんも痛みを感じるので、触らずに医師に診断してもらうことをおすすめします。

呼びかけに反応しない

ママの呼びかけや手拍子などに反応しない、振り向かないことが増えていませんか?

赤ちゃんは言葉を発する前から、ママの呼び掛けには反応したり、大きな音に驚きます。

もちろん夢中になっているときは他の何にも反応しないことも多々ありますが、気になるときは静かな場所で後ろから声をかけてみましょう。

急性中耳炎は「痛がっている」症状が目立ちますが、悪化すると難聴に繋がります。

急性中耳炎の診察

急性中耳炎は耳鼻科で診察してもらいます。持病がある場合や、もともと風邪症状で小児科に通っている場合は医師から勧められることもあります。

耳鼻科では細かな診察で、見えない部分の診断が可能です。指や綿棒をいれることのできない、目視だけでは判断できない急性中耳炎では、専門家の診断がとても重要です。

耳鼻科の診察では、鼓膜の状態をチェックする耳鏡検査(じきょうけんさ)、鼓膜の働きをチェックするティンパノメトリ-検査をします。鼻詰まりも吸引してくれます。

急性中耳炎の治療では点耳薬(てんじやく)の処方とともに、改善しない場合は膿を出すための鼓膜切開も行います。

混雑している時間を避けるために、前もって耳鼻科に電話して指示を仰ぐと安心です。

急性中耳炎のお風呂

急性中耳炎と診断された場合、赤ちゃんのお風呂は医師の許可が出てからにします。

通常ならお風呂やプールなど水遊びで、耳が悪くなることはありません。

でも、急性中耳炎で鼓膜に膿が溜まっていたり、炎症を起こしている場合は雑菌の侵入や症状悪化を予防するために、入浴やシャンプーを控えるケースがあるのです。

治療を勝手にやめないで!

急性中耳炎と診断されて、最初に処方された薬が終わっても完治しているかどうかはわかりません。

赤ちゃんの急性中耳炎では、自己判断での治療終了や投薬中止は厳禁です。必ず医師の指示に従って通院、治療の終了を決めましょう。

赤ちゃんの期限がよくなっても、鼓膜の状態や耳だれの有無を医師に確認してもらいます。

中途半端に治りかけで放置すると、耳が赤ちゃんの体調が悪くなったときや体力が低下したときのウィークポイントになりやすので心配です。

睡眠をたっぷりとりましょう

最後に、急性中耳炎の予防でも治療中でも、赤ちゃんの睡眠を重要視してください。

赤ちゃんにとって睡眠はとても大切な体力維持の一環です。睡眠環境を整えて、安静に休息できる時間や場所を作ってください。疲労が続くと回復の妨げになります。

もちろん、看病しているママも疲れています。短時間でも、赤ちゃんのお昼寝中は仮眠を優先してください。