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春のアタマジラミに注意

赤ちゃんのアタマジラミの見つけかたと、嫌がるときの心構えをわかりやすく説明します。

ミルクを飲む赤ちゃん

2020/12/24

汗をかきやすく、保育園に通い始める赤ちゃんも多い春は、アタマジラミに悩む赤ちゃんも増える時期です。

どんなに清潔にしていてもアタマジラミが乳幼児間で感染してしまうことはあります。一度、赤ちゃんの髪や頭皮をチェックしてみましょう。

赤ちゃんのアタマジラミの見つけかたと、嫌がるときの心構えをわかりやすく説明します。アタマジラミは赤ちゃんの頭皮を吸血するので機嫌が悪くなったり、眠りが浅くなって泣きだします。無理に頭皮に触ると、怖くて嫌がるので安心させてあげましょう。

アタマジラミとは

アタマジラミ

アタマジラミとは、頭皮から吸血して生存し、毛髪に卵をうみつけるシラミ(虱)の1種です。

頭皮から吸血するときに強い痒みや違和感が生じるので、頭皮をかきむしりたくなったり、イライラしてしまいます。

赤ちゃんや小さな子どもは理由が解らずに、頭皮をかきむしって傷付けたり、髪をひっぱってしまいます。

頭皮から吸血するときは皮膚が痒いのでイライラしたり、眠りが浅くなってすぐに泣きだすこともあります。もしも、そんな行動が増えたらアタマジラミの可能性も考えられます。

アタマジラミは赤ちゃんや子ども同士で簡単に感染します。幼稚園や保育園など、乳幼児が集まる場所では集団感染も報告されています。

だから「うちは清潔だから大丈夫!」「アタマジラミがいるはずない」と思わないで、「どこかで感染したのかもしれない」と考えてください。アタマジラミは乳幼児を育てるうえで、よく聞くトラブルの1つなのです。

アタマジラミのみつけかた

乾いた髪が見つけやすい

赤ちゃんの頭皮をチェックするときは、乾いた状態のほうが見つけやすいです。

濡れている髪だと、髪の毛が水分で重くなって持ち上げにくいことと、束になっているのでアタマジラミが隠れてしまって見つけにくくなります。

時間がかかると赤ちゃんも冷えてしまうので、乾かしてあげましょう。

明るい場所で落ち着いて

しらみ

ねんねしている赤ちゃんなら頭部が見えやすい場所で、縦抱っこできる赤ちゃんはママが抱っこしながら明るい場所でチェックしましょう。

赤ちゃんは、急に頭皮や髪を触られて嫌がるかもしれません。嫌がったら、寝ているときにチェックします。

ママは早くアタマジラミの有無を確認したいから、赤ちゃんが嫌がっても頭皮チェックを続けたくなります。ママも落ち着いて焦らないようにします。特に必死になって怖い顔をしていたら深呼吸です。

赤ちゃんが泣いて、汗をかいたり頭皮が熱くなればアタマジラミはもっと生存しやすくなります。大泣きしたり嫌がるときは、一度中断してください。

髪をかきわける

アタマジラミは、頭髪の間をぬって移動しています。赤ちゃんの髪を上からみても、最初は発見できません。

アタマジラミは髪の内部に隠れている場合があるので、髪をかきわけてください。指で髪をすくいながら頭皮を見るようにチェックしてみましょう。

髪の多い赤ちゃんや、くせの強い髪の赤ちゃんは、アタマジラミが内部に隠れやすいので要注意です。

毎日シャンプーしているから大丈夫だと思わないことも必要です。アタマジラミは毛髪にしっかりつかまっているから、サラッとシャワーを浴びただけでは流れ落ちません。

毛先より生え際

髪を触ると、アタマジラミは隠れてしまうかもしれませんが頭皮で吸血をするので、毛先よりも頭皮近くにいます。

アタマジラミは毛髪に卵をうみつけますが、最初は髪の生え際近くです。やがて毛髪が成長していけば、髪の毛の中途半端な位置に卵があらわれて、発見しやすくなります。

つげ櫛を活用

目の細かいつげ櫛(つげぐし)でとかしてみましょう。アタマジラミだけが、櫛の隙間に捕まります。ただし動くので、逃げないようにすぐに熱湯に櫛をいれてください。

くせ毛の赤ちゃんは、ちょっと髪が濡れていると櫛が通りやすいです。髪が濡れているだけではアタマジラミは死にません。

アタマジラミ専用のシャンプーにも専用櫛がついていますが、基本的に頭皮を傷付けない角のないつげ櫛なら、アタマジラミ専用ではなくても活用できます。

滑りをよくするために、椿油やベビーオイルを塗っておくと便利です。使い終わったら、変色を防ぐために毎回洗い流してください。

嫌がる赤ちゃんへの対応

やさしく話しかけながら

赤ちゃんが目覚めている場合は、話しかけながら緊張させないように心がけます。

怒ったらもっと緊張したり、戸惑って嫌がる可能性が高くなります。

ミトンやおもちゃ活用

赤ちゃんの頭皮で、すでにアタマジラミが吸血している場合は頭皮が痒くてしかたない状況です。

ママがチェックしているときに、頭皮をかきたがるので手にミトンをはめてください。ミトンがない場合は、気をそらすおもちゃなど、両手が自由にならないようにします。

風をあててみる

赤ちゃんは汗っかきです。ママが真剣に頭皮をチェックする姿に緊張したり、すでに痒みが強くてイライラしている場合は暴れることもあります。

機嫌をよくさせる方法の1つに、風をやさしく当てることがあります。強い風は冷えてしまうので、優しくうちわ等であおいで頭皮に風を送ります。赤ちゃんは優しい風が大好きなので、ちょっと気持ちが落ち着きます。

優しい風をあてる程度では、シラミが落ちることもないので安心してください。

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