花粉症のときに気をつけたいメイクのポイントを、わかりやすく説明します。
2020/12/24
花粉症のときに気をつけたいメイクのポイントを、わかりやすく説明します。目をこすって真っ黒になったり、鼻水でファンデーションが落ちても直しやすいコツ、メイク用品の選びかた、妊娠中でも簡単にできることをまとめています。
メイクの下地になるベースメイクは、敏感肌用を選びます。鼻の下や目の周辺の薄い皮膚をこすって過敏になった肌にもやさしく使うことができます。
ベースメイクはメイクのノリや発色をよくして長持ちさせる効果がありますが、花粉症の時期はメイクの成分や花粉から肌を守るベールだと考えてください。
花粉症状で肌が敏感になっているときは、肌に塗るものも控えたくなります。保湿力が高くてメイクベースにも代用できる乳液なら、肌を保護しながら頻繁に使うことができます。
ベースや乳液を変えることに抵抗のある人も、いつものベースに刺激を感じたら期間限定で少量サイズの低刺激タイプを試してみましょう。最初は肌の目立たないところに塗ってアレルギーや肌荒れがおこらないか確認するのも忘れずに。
ファンデーションも乳液のように薄くても伸びがよいリキッドタイプはおすすめです。
パウダーファンデーションは使いやすくて顔色を整える光沢を与える効果もありますが、花粉症状があるときは細かい粉が目や鼻を刺激します。
ファンデーションが落ちないようにと厚めにぬることは控えます。厚めに塗って、1度もメイクが崩れなければ良いのですが、もしも、くしゃみ鼻水や目の痒みなどでメイクが崩れたときに手直しがきれいに仕上がらなくなることが心配です。
仕上げにパウダーをのせている人は、マットタイプがおすすめです。最後に清潔なブラシで不要な粉を落としておくと、あとで粉が原因で鼻がムズムズしたり目が刺激されることを予防します。
アイシャドーは発色が悪いと、何度もまぶたに重ね塗りしてしまうので発色がよくて重ね塗りの必要ないタイプがおすすめです。目の際や粘膜付近に粉がつくとトラブルのもとです。クリーム系やジェルタイプが安心です。
コンタクトレンズをしている人や、花粉で目の表面が汚れている人は、まぶたを押すように強い力を入れないように気をつけてください。
アイラインをひくとき、粘膜に化粧品がつくと必要以上に目の表面が反応したり、粘膜がかゆくなってしまいます。もしも花粉症状で目に異変があらわれやすい人は、粘膜をさけてアイラインをひいてください。
目の周辺は皮膚が薄いので、強く力を入れないで済む柔らかいペンシルライナーか、筆のリキッドライナーが安心です。花粉症状が出ているときはタッチが硬いアイライナーや、粉が散るパウダータイプは避けましょう。
目の花粉症状が強い場合は、アイライナーを控えたほうが刺激が減ります。目じりにアイラインをいれるだけでも、アクセントがつくので試してください。
花粉症状で目が痒くてこすったり、コンタクトレンズがゴロゴロして繰り返しギュッと目を閉じたり、目がしょぼしょぼして涙が出ることもあります。
マスカラをたっぷり使うと、まつげがより綺麗に見えますが、花粉症状が目に出やすい人は痒さに負けてこすったり触ることで、マスカラが目の周辺について真っ黒になることが心配です。メイク直しもてこずるのがマスカラ汚れです。
ウオータープルーフにするのも荒業ですが、結局メイクを落とすときに薄いまぶたの皮膚に負担をかけています。だから簡単にお湯で落ちるタイプのほうが肌へのダメージが少なく安心です。
ただ、できることなら花粉症状が目立つときはマスカラを控えることをおすすめします。まつげを長くみせるマスカラ繊維は、ポロっとおちると目を刺激します。
つけまつげは、花粉症状で目を触ったりこすったときにメイクよりも落ちる可能性が高く、とれたときに困る可能性も高いのでおすすめしません。
もしも使いたいときは、全体にばっちりつけるよりも、目じりだけなどポイント使いにしてみましょう。ただ専用ノリやテープも、何度もつけ直していては皮膚を痛めます。
目や目の周辺の皮膚の状態を考えたら、花粉症の時期はまつげや目の周辺の皮膚を休ませると考えて、つけまつげはお休みしてみましょう。なかなかケアのできない場所なので休息をいれることも必要です。
眉は花粉症の影響を受けにくいので、いつも通りのメイクができる人がほとんどです。
花粉症の症状が酷いと「どうしたら崩れにくいメイクになるか」というよりも「もうメイクはしたくない」と思うこともあります。確かにメイクをしないほうが、花粉症状の強い時期の肌にはやさしい配慮です。
でもマスクをするとどうしても目の周辺を見られるものです。花粉症シーズンでもきちんとした印象を出したい時は、眉メイクをちゃんとしましょう。
花粉症状でメイク直しをするときに便利なアイテムは、先ず簡単に必要な場所のメイクを落とすことができるメイク落としです。綿棒にしみ込ませたり、使い捨てのシートタイプなら外出に向いています。
メイク落としでも使用できる綿棒もポーチに忍ばせておくと活躍します。特にアイメイクを直すとき、細かい部分だけやり直したいときに便利です。
最後に小さな携帯用の乳液か保湿クリームもおすすめです。花粉症状で肌トラブルになったら、肌表面の潤いが必要です。乳液やクリームを塗っておくことで花粉が肌に直接つかないようにバリアを作ることもできます。
花粉症状でメイクが崩れたら、上に重ねてメイクすると簡単でラクですが、肌へのダメージまで重なります。
上塗りよりも、携帯用のメイク落としをコットンや綿棒にしみ込ませて、直したい部分をリセットしてください。なかなか落ちない時や肌がヒリヒリするときは乳液を塗ってなじませます。
特に鼻の下は、何度もパウダーファンデーションを塗ると逆に肌が汚くみえることが心配です。
またファンデーションを塗るのはひと苦労です。部分的ならクリームタイプが便利です。指で伸ばしてなじませます。鼻の下や、目の下のもっと小さな場所ならスティックタイプやポイント用のコンシーラーが簡単です。
ファンデーションは塗らないほうが花粉症によいのですが、外出中は素肌よりも薄いファンデーションを塗っていたほうが、花粉が肌に直接つくことを予防できます。
ここまで花粉症シーズンのメイクのコツを説明しましたが、帰宅したらすぐにぬるま湯でメイク落としをしましょう。
外出中のメイクは、普段のメイクの目的とは別に、花粉を肌に直接つけない役割もあります。だからメイクに付着した花粉を洗い流す意味でも、帰宅後は速やかにメイクオフしましょう。
ぬるま湯で洗い流したら、乳液や保湿剤をぬって乾燥ダメージを保護します。花粉症状で肌は敏感です、ピーリングはお休みしましょう。