2014年にはいってからもノロウイルスの集団感染のニュースが続いています。
2020/12/24
2014年にはいってからもノロウイルスの集団感染のニュースが続いています。小学校や病院、飲食店など多数の人が集まる場所で大人数に感染していることが特徴です。小学校では100人単位で感染の疑いがでています。
これは衛生管理面の問題も考えられますが、どんなに注意しても感染が広まってしまうノロウイルスの感染力の強さも原因です。
感染力が強いうえに、インフルエンザのように予防ワクチンがあるわけでもないので、誰もが感染する可能性をもっているのです。
ノロウイルスはウイルス性の胃腸炎です。嘔吐や下痢、人によっては発熱があらわれます。どれも体内の水分を奪うので、症状がでると疲れます。
赤ちゃんは体の80%近くが水分ですから、嘔吐も下痢も発熱も避けたい症状です。もしも赤ちゃんがノロウイルスに感染したら、大人よりも早く水分不足の影響が出てぐったりしてしまいます。
ノロウイルスの症状もさることながら、集団感染の場所も気になります。病院で集団感染があるということは、体調が弱った状態で感染することも考えられます。
赤ちゃんは小学校へは行きませんが、同じように児童館や保育園は子どもが沢山集まる場所に行く機会はあります。
「赤ちゃんだって集団感染する可能性がある」ということを忘れないでください。
ノロウイルスの感染がピークに達するのは、例年の様子だと年末から年始しばらくです。4月にはいると感染者数がぐんと減るのも特徴です。
ノロウイルスと聞くと年末年始の流行が有名ですが、2月も集団感染などを含めて、感染者数が急増しているときです。まだまだ油断はできません。
児童館では元気な赤ちゃんしか来ていませんが、ノロウイルスの潜伏期間は24~48時間なので感染してもすぐには気がつかないこともあります。
赤ちゃん自身も外からウイルスを持ちこまないよう、児童館に入ったら手洗いをします。帰宅後も手洗いをしてください。みんが心がけることで、児童館など赤ちゃんの集まる場所での集団感染を予防します。
赤ちゃんはおもちゃを舐めたり、口にいれて感触を確かめることがあります。乳歯が生え始めるころは、歯茎がムズムズ痒くなって手頃なサイズの絵本やおもちゃを歯茎で噛みたくなります。
ところが伝染力の強いノロウイルスが含まれた飛沫が付着していると、同じように舐めたり噛んだ赤ちゃんへと簡単に伝染してしまいます。赤ちゃん自身のためにも、お友達に伝染させないためにも口に入れるおもちゃは個人専用にします。
不特定多数でつかうおもちゃで遊ぶときは、口にいれないタイプを選んでください。ただ、これはおもちゃを用意している側の配慮が足りないとは言えません。
児童館や病院では感染を予防するために、毎日清潔に消毒をしていますが、人の出入りがあればウイルスの出入りもあるので、どんなに清潔にしていても感染してしまうことがあるのです。
お友達と遊ぶときは、おもちゃの貸し借りができることが喜ばしいのですが、ノロウイルスが流行しているときは感染のきっかけを作らないように、赤ちゃんが舐めたり噛んで遊ぶおもちゃの貸し借りは控えめにしたほうが安心です。
かといって「お友達に貸したくない」「お友達のおもちゃを借りたくない」というのも角が立ちます。赤ちゃん同士も、ママにダメだと言われるともっと興味をもって欲しがることがあります。
ノロウイルスの集団感染が流行している時期は、なるべく持参しないのも1つの対策です。
歯固めが手放せない場合は、貸し借りの前に水洗いして欲しいところです。相手のママには「うちの子が汚いの?」と勘違いされないように「手がベタベタになってしまうから」と一言添えるなど配慮してください。
離乳食はしっかり加熱してください、多くのウイルスは、加熱殺菌で弱まります。一度加熱調理してある惣菜も、家庭でまた加熱することをおすすめします。たとえば、離乳食にも便利なかぼちゃ煮や野菜の煮物は、食事の前に再加熱します。
惣菜の食品自体に問題がなくても、総菜を持ち帰るまでに空気にふれることで、ウイルスがいつのまにか付着していることが考えられるからです。特に赤ちゃんは消化機能が未発達なのですぐに影響を受けてしまいます。