9月は時間によって気温差が目立ちます。日中の暑さと明け方の涼しさで体調を崩す赤ちゃんが心配です。
2020/12/24
9月の育児で、赤ちゃんが体調を崩さないように、ママが気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。9月は時間によって気温差が目立ちます。日中の暑さと明け方の涼しさで体調を崩す赤ちゃんが心配です。
気象庁による気象統計情報の「期間平均気温」を参考に解説します(参考1)。
9月7日までの平均気温をみると、東京都の9月3日~9月7日の5日間の平均気温は27.4度です。さかのぼって8月29日~9月7日までの10日間の平均気温は28.7度です。さらにさかのぼって9月7日まで30日間の平均気温は29.2度だったそうです。わずかな違いですが9月に向けて、徐々に気温が下がり気味に変化していることがわかります。
東京だけでは説得力に欠けるので、大阪市(堺)でも平均気温をみてみます。9月3日~7日の5日間の平均気温は24.0度です。さかのぼって8月29日~9月7日までの10日間の平均気温は25.8度。さらにさかのぼって9月7日まで30日間の平均気温は28.5度だったそうです。平均だけをみると、東京よりも気温変化が著しいようです。
熊本県(熊本市)でも平均気温をみてみます。9月3日~9月7日の5日間の平均気温は23.7度です。さかのぼって8月29日~9月7日までの10日間の平均気温は24.7度です。さらにさかのぼって9月7日まで30日間の平均気温は27.9度だったそうです。
9月はまだまだ暑くて冷房が活躍するし、夏服でお出掛けできますが、上記のように数字では少しずつ平均気温も下がって秋の訪れが始まっています。特に日が沈んでからの気温低下が目だっています。
そろそろ日中以外はひんやりしてきます。いつものくせで、朝からずっと冷房をつけていると肌がひんやりすることもあるので、室温チェックをしてください。
赤ちゃんはまだ、体温調節ができないので、ずっと冷やしていると今度は体温が下がって体が冷えてしまいます。
冷房の設定温度を少しあげたり、ドライ機能を活用して冷え過ぎない部屋づくりを心がけます。
換気も忘れないでください。換気をした時に、心地よい風が入ってくるようなら冷房なしでも過ごしてみましょう。ちょっとずつ、冷房を使用しない過ごしかたにシフトチェンジしていきましょう。
室温に気をつけていても、赤ちゃんは眠る時に体がポカポカになるので、ついつい真夏と同じように薄着で寝かせたり、タオルケットを掛けないままにしがちです。
ところが夜明け近くなると、だんだん気温が下がってきます。赤ちゃんは自分で服を着たり、タオルケットを掛けることができないので急に肌表面の体温が奪われます。
肌着だけで寝ている赤ちゃんは腕や足の露出が多くて、体温がすぐに下がります。特にお腹周りの冷えに気をつけましょう。ベビー用の腹巻をさせると冷え過ぎ予防になります。
でも、冷たい食べ物は胃腸を刺激してしまいます。胃腸を刺激すると、消化不良や下痢になりやすく、逆に体内を冷やしすぎることが心配です。だんだん気温が下がってきたら冷たい食べものは量を考えて与えるようにしてください。
ジュースなど、糖分が多く含まれる飲料も、暑い時は気にせず水分補充として飲ませることがあります。秋以降も沢山飲むと糖分を摂りすぎてしまいます。そろそろ、クセにならないように量を決めて与えるようにしましょう。
9月といっても日中はまだまだ暑いので、水遊びを楽しむ子どもも多いです。夕方になると気温が低くなる日もでてくるので、遊んだら体の水気をしっかり拭きとってください。
シャワーやお風呂でも、髪が濡れたままだと風邪をひくこともあります。タオルで余分な水気を拭きとって、濡れた髪が肌に当たらないようにしてください。
髪が濡れたまま眠ると、頭皮が汗をかいてさらに乾きにくくなります。蒸れてにおいが発生したり、冷える原因になります。
9月からはお出かけしやすい日も出てきます。今まで真夏日ばかりで日中にお出かけすることをためらっていた家庭でも、赤ちゃんと外に出る計画を考え始めましょう。
ビルやスーパーはまだ冷房が効いていて涼しいくらいです。気温に合わせて薄着で外出すると、室内に入った途端に「肌寒い!」と感じることもあります。帰宅が夕方以降になると、急に涼しい風が吹きはじめることもあります。
赤ちゃんには薄手のカーディガンや、ひざかけを持参して体温調節ができるようにしましょう。まだ歩かない低月齢の赤ちゃんは、裸足でベビーカーに乗っていることも多いです。靴下を持っていくと帰宅時の涼しさにも安心です。
参考1:気象庁「期間平均気温」(9月7日)