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2013年インフルエンザ予防接種が始まりました

各地域の小児科で2013年インフルエンザ予防接種が始まりました。インフルエンザ予防接種について保護者が気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。

くるまって寝る赤ちゃん

2020/12/24

各地域の小児科で2013年インフルエンザ予防接種が始まりました。インフルエンザ予防接種を受ける前に、接種時期の選びかた、ワクチンのおさらい、保護者が気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。

早めに予防接種すべき家庭

インフルエンザ予防接種

インフルエンザの予防接種は任意なので、接種することも時期も自由です。でも、少し早めに予防接種をうけて本格的な流行時期に備えておきたい理由をいくつか紹介します。当てはまるときは、はやめに小児科に相談してください。

保育園に通っている・・・保育園に通っている赤ちゃんは、乳幼児と過ごす時間が長いのでウイルスに感染する機会が多いと考えてください。誰かがインフルエンザウイルスを保持していると、保育園内で急に流行しだします。みんなで早めに予防接種を済ませることで被害を最小に抑えましょう。

慢性疾患を持っている・・・心臓病や呼吸器官の病気等、インフルエンザに感染したときに、慢性疾患を併発すると赤ちゃんはとてもつらくなります。だから、予防できる症状は予防しておきます。予防接種の前に、持病や気になる症状は必ず報告してください。

兄姉がいる・・・お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる赤ちゃんは、一緒に予防接種を受けます。それぞれ子どもの集まるところで感染して、家庭内で流行することがあるからです。

妊婦がいる・・・妊婦にとって問題なのはインフルエンザウイルスに感染した時です。悪化したり、使用できる薬が限られてしまうことも心配です。妊婦のいる家庭では、家族全員がインフルエンザ予防に努めましょう。

受験生がいる・・・家族に受験を控えている人がいる場合は、家庭全体で予防接種をうけることをおすすめします。

ワクチンの種類

インフルエンザのワクチンは、流行すると予測されているA型2種とB型1種の全部で3種類を含んだワクチンです。

ワクチンは「不活性化ワクチン」といって、インフルエンザウイルスから免疫を作るために必要な成分を取り出して、病原性をなくしたウイルスが活用されています。

だからウイルスを利用していると言っても病原性はないので、ワクチンを接種したからといってインフルエンザを発症することはありません。

予防接種の時期

インフルエンザウイルス

インフルエンザ予防接種の時期について説明します。インフルエンザのワクチンは、接種後すぐに効果を発揮するものではありません。

確実にワクチンの効果が期待できるのは接種2週間後と言われています。つまり、予防接種後2週間はまだ効果が強く発揮されていない可能性が高いのです。

そう考えると、インフルエンザの流行が始まる2週間前には、予防接種を受けておきたいです。例えば10月後半に予防接種した場合、3月後半まではワクチンの効果があると考えられます。

インフルエンザが流行し始めるのは12月頃からですが、最近では11月に流行し始める地域もあります。まだ12月ではなくても、地域や家族周辺でインフルエンザが流行し始めたら時期に関係なく予防接種をうけることをおすすめします。

新生児から接種できる?

基本的には予防接種をお願いする医師の判断に委ねますが、新生児のうちはワクチンを接種した場合の安全性がはっきりとしていません。予防接種よりも、対策を考えてウイルスをよせつけない生活が大切です。

生後6ヶ月頃からの接種が多いようです。ただ、低月齢から保育所に預ける場合は、生後3ヶ月から接種するケースもあります。どちらにしても家庭での希望だけではなく、医師の許可が必要です。

保護者が気をつけたいこと

インフルエンザの予防接種を受けるにあたって、保護者に気をつけてほしいことをまとめました。

予約が必要か

インフルエンザの予防接種は、普段からの体調を知っているかかりつけ医でお願いするのが安心ですが、病院によっては予約が必要な場合があります。予防接種を受ける病院を決めたら、先ずは予約が必要かどうかを問い合わせておきましょう。

特に小児科では、通常の診療時間と予防接種の時間をわけていることがあります。急に行っても、時間外で出直すことのないように先にチェックしてください。

数日前から体調チェック

赤ちゃんは体調変化がめまぐるしいので、急に具合が悪くなることがあります。数日前から体調を見ておきましょう。例えば下痢気味、黄色い鼻水、就寝前の咳など風邪の前兆があるかもしれません。

体調を崩したり、発熱しているときは改めて接種日を考えるなど余裕をもって対応してあげましょう。体調変化があるときは、予防接種前に医師に申告してください。先に診察して、予防接種できるかどうか判断を仰ぎましょう。

当日の検温を忘れずに

接種当日は、予診票に当日の体温を記入します。インフルエンザに関わらず、予防接種は発熱しているときは控えます。

混雑しているときは体温計を借りるのにも時間がかかってしまいます。家庭であらかじめ検温しておくことをおすすめします。

授乳は接種前30分を避けて

赤ちゃんは予防接種のときの雰囲気や、注射前の消毒の冷たさや独特のにおい、ママの緊張感などを敏感に感じとります。体や腕を固定されることにも抵抗することがあります。

嫌がらないなと思っていたら、突然の注射に驚いて大泣きすることも珍しくありません。特に授乳中の赤ちゃんは興奮してミルクを吐き出してしまうことも心配です。

予防接種の日は、授乳時間を調節して、接種前30分は授乳なしで過ごせるようにしてください。のどが渇いているようなら、白湯を飲ませてあげましょう。

叱らないこと

乳幼児の予防接種でたまに見かけるのが、嫌がって大泣きしてしまった赤ちゃんを叱りつける親の姿です。これは、赤ちゃんにはあまりメリットがないと考えてください。

予防接種の前後は不安や緊張、普段と違うことに慣れずに心細くなってしまう赤ちゃんもいます。しっかり抱いて、やさしく安心感を与えるほうがスムーズに進みます。

乳幼児は予防接種のスケジュールがいっぱいです。優しく付き添って安心させることで、予防接種に強い恐怖心を植えつけないように心掛けてください。

育児とインフルエンザについてさらに詳しく説明しています→

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