ひとり歩きの時期は、積極的な赤ちゃんは10ヶ月頃から、のんびり赤ちゃんは1歳半くらいまでと大きな差があります。
2020/12/24
ひとり歩きの時期は、積極的な赤ちゃんは10ヶ月頃から、のんびり赤ちゃんは1歳半くらいまでと大きな差があります。歩き始めるタイミングや、環境にもよるので個人差があって当然です。
つかまり立ちが好きな赤ちゃんは、すぐに歩くだろうと思われがちですが、つかまり立ちと歩くことは別の運動だと考えてください。つかまり立ちは立ったり座ったり、その場で上下運動することを楽しんでいます。
つたい歩きの好きな赤ちゃんは自分で移動することに積極的なので、早い時期からひとり歩きに挑戦するケースもあります。でも支えるもの無しで歩くことに恐怖心のある赤ちゃんは、しばらくつたい歩きを好むようです。
ひとり歩きの最初の一歩は、赤ちゃんが支えなしで歩く記念の一歩です。ひとり歩きに積極的な赤ちゃんは、勢いで次の足も自然と前に出ます。興味はあるけど心配症の赤ちゃんは一歩目の次の足が出なくて立ち止まるかもしれません。
赤ちゃんが最初の一歩を踏み出したら、危険な状態やバランスを崩さないのであれば、すぐに手を貸したり抱っこせず近くで見守ります。もしも怖くてママを求めている時は、声をかけて助けてあげます。
一歩踏み出した後、次の足を出すか座りこむかは赤ちゃん自身が決めます。最初は一歩で止める場合もあれば、3歩、5歩と歩く赤ちゃんもいます。足を出す時にバランスを崩しやすいので、一歩だから歩くのが下手だということにはなりません。
ひとり歩きに積極的な赤ちゃんは、1歳前からどんどん歩くことに挑戦します。ただし、早くに歩ければ良いというわけでもありません。足腰の発達を無視して歩かせると、骨折や思わぬ怪我につながります。
赤ちゃんは生後間もなくパラシュート反射といって、体が地面に近づくと両手を前に出す動作を覚えます。ちょっとフラフラしても、両手でバランスをとったり支えることを体が理解しています。それでも急にバランスが崩れた時は間に合いません。顔や頭を地面に打つと危険です。
つかまり立ちが不安定な時は、ひとり歩きで怪我をしたり、未発達な筋肉や骨に影響を与えるかもしれません。順を追って様子をみてから挑戦させてください。
1歳を過ぎると、ひとり歩きで移動できる赤ちゃんも増えてきます。ここで、ひとり歩きのスタートが遅いと、赤ちゃんの発達が遅いのかと不安になりがちです。でも、焦りは必要ありません。
赤ちゃんの発達は1ヶ月で変化するほど目まぐるしいものです。親は周囲と比べることはせず、頑張っている姿を見守って応援する気持ちが大切です。
ひとり歩きに慣れ始めた赤ちゃんは、つたい歩きを活用して、様々なところに手をかけながら行動範囲を広げていきます。でも、まだまだ体のバランスが崩れる時があって目を離せません。
1歳を過ぎると公園に行って、公園内を歩き始める赤ちゃんも見かけます。公園内は見晴らしの良い場所でも、必ずママが付き添ってください。砂場や土、アスファルトで歩く感覚も異なります。小さな溝や段も危険です。
赤ちゃんの中には、ひとり歩きをしたがって手を繋ぎたがらなかったり、どんどん1人で進もうとする子もいます。これは自主性が芽生えているので悪いことではありません。でも、まだ足元が不安定なうえに怪我や事故の危険も大きい時期です。
ママやパパは、外出時に必ず手を握って歩くようにしてください。嫌がる時には、話しかけたり抱っこしたりコミュニケーションをとって気を反らしながら手をつないだり、外では必ず手を離さないように心掛けます。
室内では、危険なものを手の届かない位置に移動、キッチンや階段へはガードや扉を閉めて移動できないようにします。赤ちゃんが自由に歩ける場所を作っておくと便利です。