赤ちゃんは、ひとり人歩きすることで行動範囲がかなり広がります。今まで以上に活発に遊びたくなる時期に突入します。
2020/12/24
ひとり歩きをするには、最初の一歩を踏み出すことが第一前提です。赤ちゃんにとっては、足だけを利用して、手のひらをどこにも触れずに移動することへの挑戦です。
遊びの延長で、突然歩き始める赤ちゃんもいれば、パパやママの手を握りながら歩き始める赤ちゃんもいます。赤ちゃんは、ひとり人歩きすることで行動範囲がかなり広がります。はいはいや、つかまり立ちを組み合わせて様々な動きが可能になるので、今まで以上に活発に遊びたくなる時期に突入します。
つかまり立ちやつたい歩きの延長で、ひとり歩きに挑戦させる場合は周囲に歩けるスペースを確保します。足につまずいたり、斜面は避けます。
赤ちゃんの自主性を優先して、ママやパパは手の届く距離で見守ります。ただ、つたい歩きからのひとり歩きは、つたい歩きで遊んでいる延長で成功することも多く、しゅういつかまり立ちやつたい歩きからの、ひとり歩きのメリットは2つあります。1つは、手を置いた状態から始めの一歩を踏み出すので、バランスを取りやすいことです。もう1つは最初の一歩を赤ちゃん自身で踏み出す点です。これは赤ちゃんの自信につながり、2歩目への好奇心をかきたてます。
ママと一緒にひとり歩きの練習をする時は、ママが向い合せになって赤ちゃんの手をとって誘導しながら、最初の一歩を踏み出します。慣れたら横に立って一緒に歩きます。
ママとひとり歩きの練習をする時は、向い合せになって赤ちゃんに手のひらを上にして両手を差し出します。ママは膝をついたり、かがんで赤ちゃんの目線に合わせます。赤ちゃんには、ママの手のひらに手を乗せたり掴んだり、自分でバランスのとりやすいようにママの手を利用させます。バランスがとれずにフラフラして怖がっている時は、手を握ってあげましょう。赤ちゃんが歩く時はゆっくり後退します。
コツは、ママの後退のスピードです。ゆっくり歩きたい赤ちゃんには、合わせてゆっくり後退します。次の一歩が踏み出せずにいる時は、ちょっと早めに後退して赤ちゃんの足が反射的に前に出るきっかけを作ります。
ママのサポートでひとり歩きの練習をする時のメリットは、ママが手をとってくれる安心感とバランスの取りやすさです。特に怖がりの赤ちゃんは、ママの支えで歩き始めたほうが恐怖心が減ります。
ママは赤ちゃんのサポートなので、励ましたり安心させて練習します。初日は始めの一歩だけでも十分です。無理をさせず、できたことは1つ1つ褒めてあげましょう。
赤ちゃんが、ひとりで歩き始めて転んでしまったら、足首や膝の怪我がないか見てください。いつまでも痛がっていたり、異常があるときは整形外科でみてもらいます。
公園や路上では肌になにか刺さっていないか、チェックします。血が出たら、水で洗い流してから消毒します。
顔面や頭を打った場合は、吐き気、数時間後にコブを発見するケースもあります。お風呂や激しい運動を控えて、翌日まで様子を見て下さい。変化をチェックする目安は、転んでから24時間です。
ただし症状には個人差があります。同じよう転んでもケロッとしている赤ちゃんもいれば、吐き気を訴える赤ちゃんもいます。不安な時は必ず医師に相談してください。
赤ちゃんの中には、とっても慎重な性格で、転んだことでひとり歩きが怖くなる赤ちゃんもいます。抱っこをしたがる時は、抱っこして安心感を持たせてください。
歩けるのだからと抱っこをしないようにすると、座りこんだり逆効果になる場合もあります。ひとり歩きに挑戦する時期は、沢山抱きしめて愛情を与えることも続けてください。
赤ちゃんは土踏まず(つちふまず)が無い、平たい足裏です。歩くようになると、やがてママやパパのように、土踏まずにカーブが現れます。でも、最近は裸足で歩く機会も減って、土踏まずの無い子どもが増加しつつあるそうです。
土踏まずのない足裏は横から見た時に、足の中間部分に床との隙間がありません。これは偏平足(へんぺいそく)になりやすい足です。偏平足になるとバランスがとりにくいので疲れやすく、運動能力にも影響しかねないと言われています。
土踏まずにカーブが無くても、平たいままでも問題はないだろうと思われがちですが、土踏まずは体を支える足のバランスをとる役割があります。つまり、土踏まずがあれば、ふらついたり、何もないところで転びそうになることも減って、バランス良く歩ける傾向にあるのです。
赤ちゃんがひとり歩きを始めたら、裸足や靴下、靴と使い分けて色んな感触を試しましょう。特に裸足は、土踏まずの形成に良い影響を与えると言われています。
ひとり歩きで室内に慣れたら、靴を履いて公園やアスファルト、砂の上も経験させてください。足裏への刺激は、脳への刺激にもなるので赤ちゃんの成長を促します。