直射日光を避けるには、夕方以降のおでかけが安心ですが、ここでは日中の直射日光にあたりやすい時間帯のお出かけで活用できる対策を紹介します。
2020/12/23
夏に赤ちゃんとお出かけするとき、注意したいポイントを項目ごとにわかりやすく解説します。
赤ちゃんと外出する時は、気温に関係なく直射日光にあたらないように心掛けてください。
直射日光にあたり続けると、頭がクラクラしたり、肌の表面がカサカサに乾いてきます。これは直射日光による高熱を浴びたために、体がオーバーヒートして日射病にかかってしまうからです。
日射病は、熱中症と違って室内ではなく、炎天下で活動中におこります。ベビーカーに乗って移動し続けているとき、公園で夢中で遊んでいるとき、直射日光が赤ちゃんにあたり続けていないかチェックしてください。
直射日光を避けるには、夕方以降のおでかけが安心ですが、ここでは日中の直射日光にあたりやすい時間帯のお出かけで活用できる対策を紹介します。
赤ちゃんに、つばのある帽子をかぶせる・・・家庭で洗いやすい生地だと使いやすいです。汗っかきの赤ちゃんには、汗を吸収しやすい綿や、後頭部がメッシュの帽子がおすすめです。急にかぶせると帽子を嫌がる赤ちゃんもいるので、普段から帽子を見せておきましょう。
抱っこひもでは、ママが日傘をさしても効果的・・・抱っこひもを使う時は、赤ちゃんの帽子が邪魔になることもあります。ママと密着しているぶん、暑くて嫌がることもあるので、そんな時はママが日傘をさします。ただ、ママの両手がふさがると危険です。荷物が多い時はおすすめしません。
ベビーカーのフードを利用・・・ベビーカーのフードを利用するだけで、赤ちゃんの座る場所に日陰ができます。
ベビーカーにサンシェードをつける・・・ベビーカーのフードだけでは、防ぎきれない日ざしがあります。時間や移動場所によっては上からではなく、斜めから日ざしが当たることもあり、赤ちゃんもまぶしがることがあります。後付けのサンシェードで、フードでは防ぎきれない直射日光をカットしてください。
フードにタオルをかける・・・これは外見的に気になる人もいますが、フードでは防げない方向からの直射日光を防ぐときにタオルを活用して、一時的に直射日光を防ぎます。ベビーカーのフードと、赤ちゃんにタオルの端がそれぞれくるように垂らすと、簡易的なカーテンの役割を担います。海浜で風と太陽光を防ぎたい時にも便利です。タオルが赤ちゃんの顔にかからないようにクリップで固定してください。
ちなみにレインカバーは、ベビーカー内部に熱がこもって蒸れるので逆効果です。赤ちゃんがサウナにいるような状態になって危険です。
外出先では、赤ちゃんにいつでも水分補給ができるように準備しましょう。赤ちゃんは大人よりも暑さに抵抗できないので、水分補給は1度に沢山ではなく、こまめに摂らせてください。
月齢の低い赤ちゃんは母乳しか飲んでいない場合もありますが、外出先ですぐに授乳できる場所があるかはわかりませんね。あまりの暑さで、急に水分補給が必要になる場合も考えて白湯やお茶も用意しておくと安心です。
ペットボトルから哺乳瓶やマグに入れ替えて飲ませる時は、その時に飲ませる量だけを入れてください。飲み残した中身は、その日のうちに処分しましょう。
離乳食が始まっている赤ちゃんは果汁も飲めるようになりますが、大量に摂取することがクセにならないように気をつけてください。
また、本当に熱中症や日射病で早急に水分補給が必要なときは、速やかに体内の水分バランスを整える経口イオン飲料が適しています。
外出先でも汗をかいたら着がえることができるように、着替えを持ち歩くと安心です。汗でベタベタになったままだと、あせもを発生させるきっかけを作ってしまいます。
また、暑さで汗をたくさんかいた赤ちゃんを見て「涼しい場所に移動させたい」と思うものですが、汗をかいた状態で涼しい場所にいくと、今度は汗が冷やさせて肌の熱まで奪ってしまい、体が冷えてしまうことが心配です。不要な冷えを防ぐためにも、汗で濡れた肌着や服を着替えましょう。
状況によっては服を着替えることが大変な場合もありますね。例えばお出かけ用の服や、冠婚葬祭で替えを用意するのが大変な場合は肌着だけでも交換してください。
忘れがちなのは靴下です。サンダルなど靴下をはかないときは大丈夫ですが、スニーカーで靴下をはいてお出かけするときは靴下も交換できると安心です。靴下の中は汗で蒸れています。そのまま放置していると皮膚がふやけたり、足裏にあせもができて痒くなるケースもあります。
夏の外出では、暑さ対策ばかり気になりますが、実際は建物内は「寒い!」と思うほどに冷えていることも珍しくありません。スーパーでも生鮮食品売り場は、夏でも肌寒く感じることがあります。
赤ちゃんは体温調節ができないので、冷房対策にカーディガンやバスタオルを持参して対応してください。
赤ちゃんは暑がりです。ちょっとの外出でも汗をかいているので、冷房の効いている場所に入ったらすぐに汗を拭きとってあげましょう。
ベビーカーで移動する時に、地面からくる熱を考えたことがありますか?実際に直射日光が強く当たっているアスファルトやコンクリートの上に立ってみると、じわじわと熱を感じます。これは直射日光の熱を反射させているからです。
あまりに高温の日は、アスファルトに裸足で立てません。それほどアスファルトやコンクリートは直射日光の熱の影響を受けています。
ベビーカーに乗っている赤ちゃんは、パパやママよりも体が地面に近いから、照り返しの影響を強く受けてしまいます。
サンシェードや帽子で頭上からの直射日光を防ぐと同時に、暑い日のお出かけでは地面からの照り返しも考えてあげます。
長時間、アスファルトの上にベビーカーを置く時は、日ざし対策の有無に関わらず日陰に置いてください。また、赤ちゃんが裸足の場合は照り返しによって、足が熱をもっていないかチェックしましょう。