春におちいりやすいママのうつ症状には、人それぞれ予兆があります。育児ママが春うつをひきおこす、きっかけになりやすい原因を集めました。
2020/12/23
春におちいりやすいママのうつ症状には、人それぞれ予兆があります。育児ママが春うつをひきおこす、きっかけになりやすい原因を集めました。
赤ちゃんとママにとって、新しいお友達やママ友達をつくることが逆に春うつ症状をひきおこすことがあります。
お座りのできる生後6ヶ月以降は、春のお出かけやお散歩も増えるので、ママと赤ちゃんには新しい出会いが増えます。同じような月齢の赤ちゃんや、家の近いママなど新しい友達を作りやすい時期です。
新しい出会いが嬉しい反面、相手に気を遣ってしまうものです。特に優しくて相手の話をしっかり聞くママ、相手の要望に合わせて仲良くしようと考えるママは、相手の反応をよく見ているので疲れます。
赤ちゃん同士が仲良くできるように、新しいお友達ができるようにと、ママ同士はついつい気を遣いがちです。
新生活をイメージする春に新しい出会いがないのも、ママの孤独感を増幅させることがあります。
特に新生児や低月齢の赤ちゃんを育てている家庭では、まだ児童館や子どもの集まりやすい場所に頻繁に行く機会がなく、春といってもいつも通りの生活です。
でも周囲が新生活や新環境になっていくので、ママと赤ちゃんが取り残されているような寂しさを感じます。
育児中は寂しさや孤独感から、うつ症状があらわれることも多いのです。
赤ちゃんが保育園に通い始めると、準備や送迎に慣れるまではちょっと大変です。
赤ちゃんも新しい環境に慣れずに、最初のうちは熱をだしたり不機嫌になることも多く、ママが予定していた通りに保育をお願いできない日もあります。
毎日変わる体調に合わせて、予定を変更する日々がしばらく続きます。常に赤ちゃんの変化に待機しなければいけないことで、気を張ってストレスが溜まります。
また、保育園の環境にすぐ慣れない赤ちゃんを見て、ママのほうが「この選択でよかったのか」と自問自答して悩むケースもあります。
赤ちゃんのことを心配するほどに、精神的に疲れてしまうものです。慣れるまでの期間が長いほど、うつ症状に転換する機会が増えがちです。
春は進学や就職の季節でもあります。ワーキングママは職場復帰を考えるものの、赤ちゃんの成長や預け先を考えると簡単に決心できないことも多いようです。
子育てしながら今までの仕事を、時間にこだわらずに集中できるかどうかも悩みます。
今まで築いてきたキャリアを考えると、この春に復帰できない焦りや葛藤がうまれます。真面目に職場復帰を考えるほど、子育てと職場復帰の2択に悩んで将来が不安になって、うつ症状をひき起こすことも考えられます。
産後ママは常に疲れが残りやすく、疲労回復ができないままだと、季節の変わりめ目に体調を崩すことがあります。
体がだるくなったり、いつも疲労感が消えないと季節の変わりめの寒暖の差に対応できず、肉体的にも精神的にもバランスを崩してしまいます。
体調を崩すと、育児に前向きになりなかったり、ママ自身に自信がもてなくなりがちです。ポジティブに活動できない状況が、うつをひき起こすきっかけになります。
春に花粉症に悩んでいるママは、花粉症がきっかけで気分が落ちてしまうこともあります。
ママが花粉症になると、育児でも鼻症状がつらくて授乳やおむつ交換で、顔を下に向けるとつらくなります。赤ちゃんの授乳やおむつ交換は1日に何度もあるので、そのたびに不快感を感じてしまうのです。
頭がボーッとしたり、熱っぽく感じて行動がおこしにくくなると、赤ちゃんがのぞむように遊んであげることができなかったり、赤ちゃんが外に行きたがるときに花粉症状がつらくて外出しにくくなります。
目の痒みや痛み、目の周囲がヒリヒリするとコンタクトレンズやメイクもできずに外出先でも思うように活発に行動できなくなって、余計に疲れます。
こうした花粉症状の疲れが続くと、自分の花粉症状のつらさと、赤ちゃんのお世話がしっかりできていない反省感で気分が落ち込む日が長くなることが、うつ症状のきっかけになる人もいます。
春は区切りの季節でもあります。いま赤ちゃんに何ができるか、気になってしまうママもいます。
ママが気になるのは先ず、おすわり、はいはい、つかまり立ち、つたい歩き、歩くなど運動能力の成長です。春という季節の区切りめで赤ちゃんがどこまで成長しているか、育児雑誌などの成長目安と照らし合わせて安心したくなります。
また、離乳食や卒乳、トイレトレーニングなど赤ちゃんが乗り越えるポイントも気になります。しかし気になるのはママだけで、当の赤ちゃん本人はまったく焦っていないのが特徴です。
子育てをしっかり進めようと思うほど、ママは焦ってしまうことがあります。「目安に沿って育ててあげたい」責任感と、「自由に無理させずに育ててあげたい」赤ちゃんを尊重したい気持ちが重なって葛藤するあまり、オーバーヒートしがちです。
もしも、ママが当てはまると感じる項目を見つけたら、当てはまる部分を改善したりさらに頑張るというよりは、一度考えずに意識しないようにしてみましょう。
考えるほどプラス志向にもなれば、マイナス思考にもなるものです。