室内で過ごす時間の多い子育て家庭にとって、室内の虫よけ対策は必須です。
2020/12/24
家庭でできる虫よけ対策。赤ちゃんが室内で虫刺されにあわないように、気をつけたいポイントをわかりやすく説明します。室内で過ごす時間の多い子育て家庭にとって、室内の虫よけ対策は必須です。
赤ちゃんの虫よけ対策を考えると、室内では蚊帳(かや)の使用がおすすめです。蚊帳は赤ちゃんに虫を寄せ付けないバリアを張っていることと同じです。
蚊帳の網目は細かくて、ほつれの無いものを選びます。蚊帳の良いところは、赤ちゃんを蚊などの虫から守るうえに、冷房の風が強くあたることを防いでくれるところです。
また、似たようなもので天蓋(てんがい)があります。ベビーベッドの上に天蓋がつるしてあると可愛いですね、でも賃貸住宅や天井を傷つけたくない家庭では不向きです。天蓋をベッド上の赤ちゃんが引っ張って、頭上に落ちてくる事故もあるので活発な赤ちゃんにも心配です。
蚊帳の大きさは様々で、敷き布団を何枚か並べたサイズの蚊帳もあれば、ベビーベッドサイズの蚊帳もあります。赤ちゃんの就寝時の場所や、お昼寝しやすい場所に合わせて選んでください。
ちなみにテントタイプの蚊帳はアウトドアに適しています。虫を入れないと同時に直射日光を直接浴びることを予防します。
窓を開けても、網戸は閉めておいたほうが安心です。それでも小さな虫は隙間から入れるくらいですから、網戸をしなければもっと虫が侵入する可能性が高いです。
網戸は破れている部分があれば修理しておきます。もしも可能なら虫よけスプレーを網戸に吹きかけたり、虫よけウエットティッシュで網目を拭いてください。
網戸に虫がとまり続けることも防ぎたい時は網目に沿って、虫よけウエットティッシュでふくことがおすすめです。ただ、携帯用で市販されている虫よけウエットティッシュは、通常のウエットティッシュよりも割高なので、家庭の網戸全部に使用するのは大変です。
寝返りや、移動のできるようになった赤ちゃんは網戸までやってくることも考えられるので、手で触ったり舐めることのできない高さにだけ虫よけ剤を使用してください。
雨の後は、窓の周辺やベランダに水たまりのできやすい場所がないかチェックしてください。毎回水たまりができる場所があると、虫にとっては産卵しやすい場所になったり徘徊しやすいルートになってしまいます。
特に、窓の桟(サン)は窓の開閉時をスムースにするためにある下のレール部分をチェックしてください。窓枠の下部分、サッシとも総称して呼ばれます。生活目線では目に入らない部分だから、掃除をしないでいると汚れが溜まりがちな場所です。虫は窓のサッシの隙間からも侵入するので、桟を清潔にして侵入経路を減らしましょう。
ここには雨水や外からのホコリが溜まります。水分があれば虫もやってきます。だから清潔に乾燥させておきたい場所です。それに、赤ちゃんが寝返りやハイハイで移動するようになると床に近い部分の汚れは取り除いておきたいです。
とはいっても、窓の桟の掃除はとっても面倒です。掃除機のブラシでは大きなホコリしか取れず、雨水で泥のように固まった汚れは掃除機やハンディモップの方が汚れてしまうから面倒です。
窓掃除の専用グッズがない場合は、家庭にあるもので代用しましょう。最初に雨水が溜まっている場合は、割り箸にキッチンペーパーや不要なタオルや靴下の切れ端を巻きつけて輪ゴムで固定させて、水気を取ってしまいます。
泥っぽい場合もあるので残すと厄介です。不要になった赤ちゃんの肌着や、家族の靴下はこうした掃除に再利用できます。
次に乾いた状態の使わなくなった歯ブラシで、サンの隅の汚れをかきだします。細かいホコリが多い場合は掃除機で吸い取ります。
次に中性洗剤を歯ブラシに水分たっぷりで含ませて、もう一度ブラッシングします。最後にまた、割り箸に巻き付けた簡易雑巾で拭きとります。
虫だって玄関から入ってくることは、よくあることです。玄関ドアを開けた瞬間や、ドアを閉める時に隙間から入り込むことも可能です。だからドアを開けっ放しにすると、それだけ虫が侵入する機会を作ることになります。
そうはいっても、玄関の換気もしておきたいので、虫が発生しやすい時間を避けて換気してください。例えば、雨上がりや、夕方涼しくなってきた頃は虫が活動しやすい時間帯です。その時間帯を避けて換気すると、虫の侵入も減ります。
玄関に掛けるタイプの虫よけグッズもありますが、風に後押しされて侵入してしまう虫もいるので完全にシャットアウトできるとは言えません。侵入した直後に虫よけの効果があると良いですね。玄関に芳香剤をおくなら虫よけ芳香剤も効果的です。
上記のような場所は大人にとっては「蚊が多そう!」という場所ですが、外遊び好きな子どもにとっては格好の遊び場になります。かくれんぼをしたり、秘密基地を作るような場所です。
赤ちゃんは自分でそこまでは遊べませんが、やはり「行ってみたい」と思うような場所です。草むらに入る時の足の感触や音、水たまりの水を触ってみたいとおもうことは自然に触れる意味ではよいことですが、虫対策としては近づいてほしくない場所ですね。それが家の周辺にあれば、必然的に虫が室内に侵入する確率も高いです。
可能な限り、家の玄関周りや庭の雑草は除去しましょう。換気に利用する窓の下もチェックしてください。それだけで、虫がその場に停滞することを予防します。
特に地面が土で水たまりがよくできる場所には、敷石や砂利をまいて大きな水たまりを作らないようにします。蚊の幼虫は水で発生するので、水たまりがなければ繁殖できません。
蚊取り線香・・・蚊取り線香は蚊を寄せ付けないだけでなく、室内に侵入した蚊にも効果があります。ただし煙の出るタイプは、赤ちゃんには心配です。玄関や赤ちゃんが室内で過ごす部屋以外で使用しましょう。赤ちゃんの周辺は、無煙タイプの電気式がおすすめです。どちらも手の届かない場所に置いてください。
ダニシート・・・夏はダニも繁殖しやすい季節です。ダニなど、カーペットやベビーベッドには外から侵入してくる以外の虫もいます。湿度が高くなるとよくないので、外干しや乾燥も心がけます。
虫にとってハーブの香りが避けたい香りになるそうです。ミントやゼラニウム、ゼラニウムを改良した蚊連草(かれんそう)が有名です。ただし、ゴキブリなど大型の虫にまでは効果がないと言われています。
ハーブに限りませんが、鉢や苗を飾る時は、下にしいている水受け皿に水を溜めないようにしてください。水があると虫が寄りやすくなるからです。ベランダにある使っていない鉢やバケツも水が溜まったままにならないようにしましょう。