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赤ちゃんのためのハウスダスト知識

赤ちゃんの皮脂や、家族の髪の毛やフケもハウスダストです。

ママに抱っこされる赤ちゃん

2020/12/23

赤ちゃんの周りには、アレルギーの原因にもなるハウスダストが存在します。特に赤ちゃんが多くの時間を過ごすベビーベッドやカーペットには、目に見えないハウスダストがあるのでママの注意が必要です。

一般家庭の室内で、育児中に心配されるハウスダストは髪の毛やフケ、たまった埃、カビ、ダニとダニのフンや死骸です。

床や布団に落ちているものだけがハウスダストではありません。花粉の季節は、花粉もハウスダストの1つと考えられています。空気中の浮遊物にもハウスダストは含まれています。細かく言うと煙草の煙粒子や垢(あか)もハウスダストです。

ぬいぐるみは定期洗浄

ベビーベッドのダニ

赤ちゃんのベビーベッドは、夜だけでなく日中も使用するので汚れや汗を餌にするダニが心配です。ダニは赤ちゃんが使うベッドの湿気や汚れ、汗を吸い込んだ布団を寝床にしてしまいます。

ダニは卵から1ヶ月で孵化(ふか)します。孵化する条件は、高い気温と高い湿度です。この2条件が揃って卵が発見されにくい場所に布団は最適なのです。

特にベビーベッドは昼夜を問わずに赤ちゃんが寝て、汗を沢山かくので湿度が高い状態になりやすく、寝ている間は掃除ができないので、卵が孵化するまで邪魔が入りにくい環境です。

ダニは、孵化した後は1ヶ月程度で成虫になり、その後1ヶ月ほどで死にます。つまり、ダニは平均2~3ヶ月の寿命です。しかしハウスダストにはダニの死骸も含まれるので、ダニが2~3ヶ月で死んだとしてもハウスダストが減るわけではありません。

月齢の低い赤ちゃんは肌が柔らかいうえに、体温が高いのでダニに狙われやすい存在です。長くベビーベッドで眠るのでダニに刺されて炎症を起こさないよう注意してください。

カーペットのハウスダスト

カーペットには様々なハウスダストが付着しています。特に毛の長いタイプのカーペットは奥まで完全に掃除する必要があります。

カーペットは表面だけではなく、毛の奥にハウスダストが入り込みます。掃除機で表面を掃除しただけでは解決できません。

特に飲み物や濡れたものを置いて、水分のしみ込んだ部分は表面だけが乾いてカーペットの内部が乾ききっていないと、そこから湿気が発生します。カーペットの素材によっては、湿気からカビや臭いが発生してしまいます。

カーペットの湿気が溜まると、下の床や畳にも影響が出ます。カビや臭いだけではなく、床や畳の変色にも繋がってしまいます。

赤ちゃんの皮脂や、家族の髪の毛やフケもハウスダストです。ダニにとっては食事なので、掃除を怠ったり乾燥させていないと簡単に繁殖します。

カーペットにダニが繁殖すると、被害にあうのは体を多くカーペットに近づける赤ちゃんです。赤ちゃんは皮膚が柔らかく、体温が高いのでダニが寄り付きやすい条件を持ち合わせているのです。

カーペットのハウスダストを予防するには、こまめな掃除と風通しを良くすることです。掃除は表面だけでなく裏も忘れずに。1週間に1度、晴れた日はカーペットを干したり、移動させて裏面にも風をあてると効果的です。

カーペットの下にダニ取りマットを敷いたり、新聞紙を敷くと湿気の多い季節も快適に使用できます。新聞紙は吸水性があるので、湿気対策に向いています。

床や畳によっては張りついてしまったり新聞紙の印刷がうつることがあるので、完全に乾いた新聞紙を使いましょう。敷く前に1度くしゃくしゃにしておうとつを作ると床に張りつきません。

ぬいぐるみは定期洗浄

赤ちゃんのおもちゃの中でも、ぬいぐるみはハウスダストの倉庫になりがちです。

気に入ったおもちゃほど、洗浄したり汚れを取り除く時間が作りにくいものですが、よだれを放置したり小さなゴミを取りのぞかないとダニが発生します。花粉の季節は花粉がぬいぐるみの毛並みに付着します。

毎月必ず洗浄する日を決めて、必ず洗浄後は乾燥させます。ぬいぐるみ洗浄には、ぬいぐるみ専用スプレーもあるので手洗いが安心です。

ハウスダストを減らすコツ

ハウスダストを減らすために1番大切なのは、毎日気にかけることです。簡単なことを習慣にすれば苦になりません。

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