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赤ちゃんに優しい暖房設定と活用法

赤ちゃんにとって優しい暖房の取り入れ方と、実際に使用する部屋の温度や湿度をわかりやすく紹介します。

すやすや眠る赤ちゃん

2020/12/23

冬は、赤ちゃんにとって暖房なしでは体を暖めることが大変な季節です。でも、暖房で喉を傷めたり、空気乾燥でウイルスに感染してしまうデメリットも充分考えられます。赤ちゃんにとって優しい暖房の取り入れ方と、実際に使用する部屋の温度や湿度をわかりやすく紹介します。

赤ちゃんに優しい設定温度

暖房

赤ちゃんに優しい暖房の設定温度は20度程度です。出入りが激しく、ドアや窓の開閉が頻繁な部屋では22度程度まで設定温度をあげることも考えますが、基本的には20度くらいです。

気温の低い地域では、様子を見て設定温度を調節してください。暑いと感じたら、暖め過ぎの合図です。

ちょっと設定温度としては低いのではと感じるかもしれませんが、寒い季節の設定温度は高くすれば高くするほど暖まりたくなる傾向があります。ポカポカになって半袖で暖房の効いた部屋にいるよりは、長袖を着て寒いと感じない室温の部屋で過ごすよう心がけます。

赤ちゃんに優しい風量

赤ちゃんが過ごす部屋の暖房の風量は弱めにしましょう。エアコンの場合、温風が赤ちゃんに当たらないように配慮しますが、動き回るようになった赤ちゃんはどこで遊び始めるかわかりません。肌に直接あたることも考えて優しい温風設定にしてあげましょう。

赤ちゃんに最適な湿度

暖房器具を使用している時の室内の湿度は40~60%が目安です。ついつい暖房の温度ばかり気にしてしまいますが、乾燥を防ぐには湿度調節が効果的です。

室温と湿度のはかれる温度計は冬の暖房時にも役立ちます。湿度が足りない時は、暖房を止めるのではなく、加湿を心掛けてください。

暖房使用時に部屋の湿度が減ってしまうと、空気が乾燥してウイルスが生存しやすい環境を作ってしまいます。赤ちゃんの肌やのども潤い不足が心配です。

朝のスピード暖房

朝は室内が非常に冷えている家庭が多く、急速に暖めたい時間帯です。だからと言って、エアコンやヒーターを強風にして強い温風を出す必要はありません。エアコン+αの組み合わせの暖房で暖めます。

エアコンやヒーターを使用しながら、ホットカーペットや床暖房で足元から暖めると効果的です。朝は足ものとのひんやり感が気になります。靴下やルームシューズで足元を暖めれば、もっと早く暖まります。

赤ちゃんの場合は、起きてすぐに布団から出すよりもしばらくは暖かい状態で過ごすほうが安心です。朝一の授乳は、おくるみやブランケット、スリーパーを着せたままにしましょう。暖房で部屋を暖めると同時に、起きた時の冷えも予防してください。

朝は本当に寒くてつらい季節ですが、部屋が暖まるまでは羽織物を1枚多くするなど工夫してください。

昼は換気を忘れずに

日中の暖房は、換気を忘れずに行いましょう。寒い季節は赤ちゃんと家で過ごす時間が多くなります。暖房器具によっては1時間に1度の換気が必要です。メリハリがつくように、換気の時間を決めておくと安心です。

赤ちゃんがお昼寝を始めたら、部屋の暖房ではなく掛け布団やブランケットで暖めてください。暖房を強くすると喉を痛めます。必ず湿度もチェックしましょう

寒い季節は夜に換気をすることが少なくなります。日中は各部屋の換気を心掛けてください。

はいはいや、お座りで遊ぶ赤ちゃんは床を暖めてあげましょう。床暖房、ホットカーペットなら床に近い高さで遊ぶ赤ちゃんに温風が当たることもなく安心です。

夜は換気不要の暖房

夜の暖房は、静穏性と暖かさの両方が求められます。毎時間の換気が必要な暖房器具は就寝時には不向きです。

一酸化炭素と二酸化炭素を発生させないオイルヒーターやパネルヒーターが安心ですが、置く場所には充分注意してください。寝ている体に近いと、赤ちゃんは汗っかきなので意外と熱くなってしまいます。人を暖めるというよりは、部屋を暖めるように配置しましょう。

就寝時は、ホットカーペットの上に赤ちゃんを寝かせたり、布団乾燥機の使用は低温やけどが心配です。赤ちゃんと暖房器具は直接触れない暖めかたが安全です。

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