パパがお世話しているときに赤ちゃんが発熱した場合の対処法、解熱や水分補給について、わかりやすく説明します。
2020/12/23
パパがお世話しているときに赤ちゃんが発熱した場合の対処法、解熱や水分補給について、わかりやすく説明します。熱性けいれんなど緊急時の対応も参考にしてください。
体温計・・・赤ちゃんの体温は変化するので、こまめにはかってください。
保冷剤・・・ガーゼやタオルに包んで要所を冷やします。
ガーゼ・・・保冷グッズを包む、湿らせて汗を吸収したり唇を潤します。
着替え・・・汗をかくので着がえが必要です。
水分・・・授乳中なら粉ミルクや白湯、赤ちゃん用イオン飲料。
保険証や医療証・・・我慢させずに受診しましょう。
赤ちゃんの肌が熱い時は、発熱を疑ってください。おでこの熱さで様子をみるよりは、体温計で正確な体温を確認しましょう。
赤ちゃんの平熱は大人よりも少し高めです。赤ちゃんの熱が37.5度以上ある時は発熱と判断してください。
発熱すると、おでこだけでなく手のひらや頬が熱くなります。抱っこしていると、普段よりも熱いのがわかります。
アトピーによる発熱もあります。アトピー性皮膚炎などの症状で、肌が乾いたように火照(ほて)って赤みや痒みを伴います。アトピーかどうかは医師の判断が必要です。
病気ではない肌の火照りは、服の着せすぎと暖房の設定温度の高さが原因になることが多いようです。寒い時期に、風をひかないように沢山の服を着せたり、何枚も掛け布団をかけるだけでも赤ちゃんの肌は火照り始めます。
熱が出ると、大人でもボーッとしてしまうことがあります。ボーッとしていても、顔色がよくて他の症状がなければ様子を見てください。
あきらかに、ボーッとしているのではなく反応がなかったり、顔色が悪くぐったりしている時は早急に医師の診断を受けてください。
赤ちゃんは発熱で体内が水分不足になると、大人よりも早く脱水症状があらわれます。おしっこの回数が減って、色が濃くなったら脱水症状の初期段階です。
発熱時におしっこが全然でなくなったら、脱水症状が進行しています。しっかり水分補給をしてください。
赤ちゃん用の経口イオン飲料は、体に水分を素早く吸収する特徴があります。少しずつ飲ませてください。大人の飲むイオン飲料は負担が大きいのでおすすめしません。
呼びかけに応じない、ぐったりしている、目がくぼんだり、唇が乾いて色を失っている時は早急に病院に連れて行きます。
赤ちゃんの病気には発熱をスタートとして、症状が徐々に出始めるものがあります。1歳までで発熱後に湿疹がではじめたら、突発性発疹(とっぱつせいほっしん)の可能性もあります。
突発性発疹なら38~40度近くの高熱が2~3日続きますが、赤ちゃんは意外に元気です。
でも、他にも風疹(ふうしん)、手足口病(てあしくちびょう)も肌に発疹があらわれる病気です。水疱瘡(みずぼうそう)は水泡があらわれます。このように、発熱と発疹だけでは、どの病気なのか判断できません。
まずは発疹の場所や色、痒がっているのかなど様子を見てください。
赤ちゃんは発熱時でも、元気に遊んでいることがあります。ウイルス感染ではない場合は胃腸の調子もよく、食欲のあるケースもあります。
他に症状がなく元気に遊んでいるようなら、家庭でゆっくり休んで無理のない生活を心がけてください。
発熱しても元気だからと、無理な外出は控えましょう。発熱が病気や疲労の初期サインかもしれません。熱が落ち着くまでは、他症状がないか観察し、家庭で過ごしたほうが安心です。
熱をだすと、おでこを冷やすイラストも多いのですが、おでこを冷やすのは熱っぽくてだるい気持ちを緩和させるためです。
実際に体内の熱っぽさを解消していくには、血管を冷やすほうが効果的です。具体的には首、脇の下、肘の内側、足の付け根、膝裏を冷やします。
冷たく絞ったガーゼをあてます。保冷剤を使用する時は、必ずガーゼやタオルで包んで肌にあたらないようにしましょう。
水分補給は、授乳や離乳食とは別に考えてください。発熱によって体の水分が失われているので、水分補給が必要です。欲しがるだけ飲ませてあげましょう。
自力で水分補給ができない、したがらない時は病院に連れて行きます。病院では点滴治療もあります。それだけ発熱時の脱水症状は、赤ちゃんにとって生命に関わることなのです。
解熱剤は年齢や体重に合わせて、服用回数や量が異なります。赤ちゃんの場合は、その時に処方された解熱剤を使用してください。
絶対に大人用の解熱剤を砕いて少量飲ませたり、家族に処方された解熱剤を使用するのは控えてください。
以前に熱性けいれんを経験している赤ちゃんは、けいれん予防のために解熱剤(座薬の場合も)を処方されていることがあります。どの程度まで上がったら使用するかも指示されているはずです。指示に従って使用しましょう。
発熱中の赤ちゃんは、たくさん汗をかきます。汗と一緒に熱を放出しているので、水分補給で脱水を予防してください。
汗をかいたら肌表面をやさしく拭きとってください。肌着や服も湿っていたら着がえます。背中にガーゼを挟んでおくと、寝ている時の汗を吸水してくれます。
赤ちゃんは急な発熱で、体全体が震えだす熱性けいれん(ひきつけ)を起こすことがあります。
熱性けいれんの原因は、まだ解明されていません。けいれんは急に始まります。以下のポイントをおさえて対応しましょう。
けいれん時は無意識のうちに嘔吐や排泄をすることがあります。嘔吐物がのどに詰まらないように、パパの指で口を塞がないように気をつけてください。
昔は「舌をかまないように指を入れる」ことが主流だったようですが、現在は窒息を防ぐために指やタオルをいれないよう指導されています。
赤ちゃんを病院に連れていくタイミングは、パパから見て赤ちゃんが普段と違うようなら発熱の高さに関わらず受診してください。
熱が38度以下でも、元気がなくて顔色も悪いようならウイルス感染や他症状も心配です。
赤ちゃんの様子を見るのは元気で食欲があって顔色が良い時です。赤ちゃんは、体調不良を我慢できるほど体力がありません。少しでも違うところがある場合は受診してください。