赤ちゃんが泣いた時はどんなお世話をすればよいのか、新米パパが落ち着いて育児できるようにやさしく説明します。
2020/12/23
パパと赤ちゃん、ふたりきりのお留守番のときに気をつけたいこと、泣いた時はどんなお世話をすればよいのか、新米パパが落ち着いて育児できるようにやさしく説明します。
パパとお留守番する前に、ママと離れたがらない、ママがお出かけする姿を追いかけたり泣きだす赤ちゃんは多いものです。
ここで勘違いしてしまうのは、「パパよりもママと一緒のほうが良いんだ」と思ってしまうことです。ママと離れたがらない赤ちゃんの姿をみて、パパはちょっと自信をなくすこともあります。
でも、赤ちゃんにとっては普段一緒にいるママの姿が見えなくなることに不安を感じます。普段と違う姿や雰囲気にも、びっくりしてしまいます。だからパパと2人になることが嫌なわけではありません。
赤ちゃんにとって「ママはあとで帰ってくる」という発想は、ママがお出かけする習慣に慣れないとできないことです。まず出掛けるときに離れ離れになるという、その場の出来事に対して反応しているだけです。
そんな赤ちゃんの不安な気持ちを受けいれて、安心させてあげることがパパの役割です。
この最初の難関は、広い心が必要です。泣いている赤ちゃんを叱ったり呆れても信頼関係はできません。泣きだした赤ちゃんは自分で泣きやむことができるほど器用ではありません。広い心で、泣きやんで落ち着くまでつき合ってあげましょう。
まるでパパが損な役割を担っているように見えますが、この時ママもとっても苦しい気持ちでいます。
どうしても「ママがいない」ということが気になる赤ちゃんは、「ママがいない」という環境の変化にぶつかっているからです。
では先に「パパと赤ちゃんで遊ぶ」という環境の変化をつくってみましょう。赤ちゃんにとって目の前の一大時をすり替えてしまう方法です。その間にママが出掛けたら、「ママがいない」という変化が目立ちません。ママがお出かけする前に、パパと赤ちゃんでお散歩や公園に行ってみましょう。
もう1つは、日頃から「これだけはパパと!」ということを作っておくことです。例えば休日の午後パパとお散歩をする、ボール遊びはパパとするなど、パパとの決まりごとがあると赤ちゃんは2人になっても違和感を感じにくくなります。
日頃から、おむつ交換やお風呂を担当したり、ママとは関係なくパパと向き合える時間を作っておくと慣れやすいようです。
赤ちゃんが不機嫌で泣きだしたら、こんなことをチェックしてください。
前の授乳・離乳食から3時間経っている場合はお腹が空いているのかもしれません。ミルクの場合はお湯を冷ます必要があるので準備します。離乳食は、口を拭くタオルやスタイを用意します。
もしも、お腹一杯でも水分補給はこまめにしてください。逆に授乳や離乳食のときにしか水分補給をしないでいると、赤ちゃんは脱水症状になってしまいます。汗をかいたら口を湿らすだけでも効果的です。この時は果汁よりも、白湯やノンカフェインのお茶をおすすめします。
おひる寝後や授乳・離乳食のあとは、おしっこやうんちをしやすい時です。市販の紙おむつなら、おむつ交換の目安になるラインの色変化を見てください。
うんちをしている時は量に関わらず、すぐに交換します。ただ、授乳後すぐに寝かせると、ミルクを戻すことがあります。縦抱っこしてゲップを先にさせてあげましょう。
赤ちゃんは言葉が離せないぶん、要求も泣いて知らせます。パパに甘えている時は、たくさん抱っこしてあげましょう。
抱っこのしすぎで、赤ちゃんがわがままになったり性格的に問題がでることはありません。現在の育児では抱っこをして愛情を与えることが勧められています。
空腹やおむつ交換ではないのに赤ちゃんが泣いている時は、しばらく抱っこして安心させてください。
ただ甘えたいときは、これで満足します。眠い時はそのままゆっくり眠り始めます。
ママがいないことに違和感を覚えて、急に寂しくなったり不安になって泣きだすこともあります。
パパがいるのに寂しいのかとマイナスには考えないでください。それだけ赤ちゃんが家族全員を必要としているということです。抱っこして安心させましょう。
原因がはっきりしなくても泣きやまないことがあります。でも、赤ちゃんは泣くのも仕事です。けっして泣きやまない赤ちゃんを叱らないでください。
赤ちゃんは気持ちを伝える手段がないので、泣くことを叱られたらどうすることもできません。
具合が悪くて泣いている可能性もあります。うんちの状態や、食欲、発熱していないかチェックしましょう。
発熱している場合は、水分補給と汗をふきとってください。かかりつけの小児科に通っている場合は、連絡して指示に従ってください。
赤ちゃんに大人の薬は厳禁です。必ず、赤ちゃん個人に処方された薬を、指示通りの分量で与えます。
便秘の赤ちゃんは、うんちが出ないだけで泣いてしまいます。うんちが硬いと排泄しにくいので、水分補給をしましょう。
毎日決まった時刻になると、急に泣きだすことがあります。これを夕暮れ泣き(ゆうぐれなき)と言って、理由もなく泣きはじめるので焦ってしまいます。
夕暮れ泣きは夜泣きと似ていて、夕方になると急に泣きだす症状です。病気ではなく、赤ちゃんの発達過程でおこることだと言われています。
赤ちゃんとお留守番するとき、気がついたらエアコンをつけっぱなしで部屋にいることがあります。1時間に1回はエアコンを止めて、部屋の換気をしてください。
乾燥してきたら濡れタオルを部屋干しします。赤ちゃんは大人よりも気管支が弱いので喉が痛くなってしまいます。
汗をかいていたら肌着から着替えます。濡れたままの肌着や服は「そのうち乾く」と放置しないこと、濡れたまま着せていると赤ちゃんが泣きやまない時、どう遊ばせたらよいのかわからない時は外にでてリラックスしましょう。なんでも赤ちゃんと一緒が基本です。
赤ちゃんを室内で泣きやませるのはパパも疲れてしまいます。ちょっと抱っこして外に出てみましょう。風にあたると泣きやむこともあります。外で遊んでいる子どもの声や、音に反応することもあります。
雨の日だって、ベランダや玄関の外に出て抱っこしてみましょう。なぜか雨の日はよくお昼寝する赤ちゃんも多く、雨音がママのお腹の中にいる時の音に似ているという説もあります。気温の低い日は冷えに注意してくださいね。
長時間、赤ちゃんとお留守番するときは生活にメリハリをつけるようにします。昼間は明るい場所でお散歩したり遊びましょう。夜はゆっくり就寝に向けて落ち着いて過ごします。
ベビーカーでのお散歩は、赤ちゃんにとって昼間のよい刺激になります。
泣いている赤ちゃんをベビーカーに乗せる時、のけぞって嫌がることもあるので必ず両手で抱っこして乗せてください。ベビーカーは焦らず、ゆっくり進めます。
そのうち泣き疲れと、ベビーカーの揺れで落ち着いて眠ることがあります。お昼寝前で泣いている赤ちゃんに試してください。
ベビーシートに乗せて近所をドライブしても気分転換になります。ただ、運転するときに赤ちゃんの泣き声で焦ってしまい、注意力散漫になるようならベビーカーでお散歩しましょう。
赤ちゃんの授乳や離乳食も済んで、おむつも交換して泣く理由がわからない時は、精神的に不安や落ち着けない状態なのかもしれません。単に虫のいどころが悪くて、すぐに不機嫌になる日もあります。
体調もよく、深く考えても理由がわからない時は、気分転換も考えましょう。泣きたい気分の時は、どんなに抱っこしていても泣きやんでくれません。
パパは「泣きやませる」ことを目的にせず、「赤ちゃんの好きなようにさせる」と考えてください。