赤ちゃんが嫌がりやすい粉薬の飲ませかたのコツと保管方法、ママが気をつけたい取り扱い注意点をわかりやすく説明します。
2020/12/23
赤ちゃんが嫌がりやすい粉薬の飲ませかたのコツと保管方法、ママが気をつけたい取り扱い注意点をわかりやすく説明します。
粉薬は、そのザラザラ感やツブツブ感が残るので飲みこみにくく、大人でもそのまま口に入れるのは苦手です。成分によっては苦みが強く感じられて、赤ちゃんにはますます飲みにくい印象です。
粉薬をそのまま飲むと、舌に顆粒が残りがちです。湿った舌の表面に顆粒が張りついてしまうと、なかなか全てを飲みこむのが大変です。
赤ちゃんの場合は、そのまま飲ませずに水で溶いたり食品に混ぜることで緩和させます。粉のツブツブ感に苦戦すると、その後も顆粒タイプの薬を嫌がるようになるので嫌悪感をもたせない方法を選びましょう。
粉薬は湿気に弱く、湿気の多い環境に放置しているとベタベタ袋にはりついてしまったり、成分が変化してしまう恐れがあります。保管場所に注意して、水で溶くときも飲ませる直前に必要量だけを溶くようにしましょう。
粉薬は顆粒の状態なら、においが目立ちません。においに敏感な赤ちゃんも、他の食品と混ぜてしまえば薬を意識せずに飲むことができます。
赤ちゃんに粉薬を飲ませるまえに、ママの手指の清潔チェックをしてください。手をよく洗って爪を短くしておくと、顆粒がついたり雑菌が混じることを予防できます。濡れていると粉が付着するので、水分はしっかりふき取ってください。
粉薬を袋からそっと別容器に移してください。粉が飛び散らないように、深めの容器がおすすめです。浅い容器だと粉をうつしたときに散らばることが心配です。
容器に入れるのは1回分だけです。1日3回なら3回ごとに袋から出してください。まとめて1日分の粉薬を出してしまうと、1回量が定まりません。
赤ちゃんが粉薬を飲むまえに、水で溶いて顆粒を溶かして飲みにくさを緩和させます。水は一気にいれずに少量ずつ加えてください。
粉を溶くときは、清潔なスプーンで混ぜます。そのまま赤ちゃんに飲ませる場合は、粉のツブツブ感をなくすためにもっと練る必要があります。ママの指でペースト状になるまで練ると簡単ですが、ネイルカラーやアートをしている指は控えてください。
粉薬は独特の舌触りから、一度嫌な思いをすると嫌がる赤ちゃんが多いようです。工夫次第で粉を感じさせずに飲ませることもできます。
水で溶いた粉薬をスプーンで赤ちゃんの口に入れ、なるべく舌の先以外の場所に落とします。舌の先に粉薬をのせると、嫌がって出してしまう可能性が高いので注意してください。
粉薬を舌にのせると嫌がる赤ちゃんには、頬の内側につける方法も試してみてください。頬の内側なら、赤ちゃんの舌で出しきることもできず飲んでしまうことが多いのです。口内に残らないように白湯を少し飲ませることをおすすめします。
離乳食が始まってヨーグルトを食べるようになった赤ちゃんには、ツブツブ感をなくすためにヨーグルトに混ぜてみましょう。なめらかな喉ごしのヨーグルトは食べやすいので、赤ちゃんがスプーンに抵抗感がなければ口を開けてくれることが多いです。
たまに薬の成分によってヨーグルトに混ぜると苦みが強くなる注意書きもあるので、試す前にチェックしてください。また、嘔吐が続いて胃が荒れているときは乳製品であるヨーグルトは控えてください。
赤ちゃんはひんやりして、口どけのよいものが大好きです。冷えたアイスクリームも喉ごしが良いので薬の苦みや独特のにおいを緩和させます。
特に喉のイガイガや痛みのあるときは適しています。1歳以上でアイスクリームを食べることができるようになったら試してください。低月齢の赤ちゃんは乳製品や冷えた食べ物が刺激を与えすぎるのも心配です。
たまに薬の成分によってアイスクリームに混ぜると苦みが強くなってしまう注意書きがあるので、試す前にチェックしてください。
粉薬の飲ませかたは何通りもありますが、ミルクやお粥といった主食になる食べものと混ぜることは避けましょう。もしも赤ちゃんが嫌悪感を抱いたら、授乳や離乳食が進まなくなることが心配です。
スープやみそ汁も、味や変化に気がつくと嫌いになりかねません。また、温かいものは薬の成分を変化させることも気になるので控えてください。
普段の授乳や離乳食と、薬を飲むことは別物と考えてみましょう。
粉薬の場合、1度に処方されると1包ずつに中身の成分や使用期限が記載されていません。だんだんどの薬かわからなくなったり、新しく処方された粉薬と古い残りが区別できなくなることが心配です。
粉薬が処方されたらバラバラにせず、1つの容器や袋にいれて保管してください。間違えやすい時は色マジックで印や、使用期限と赤ちゃんの名前を記入しておくとわかりやすくなります。
赤ちゃんに処方された粉薬の保管は、そのまま処方された袋にいれて間違えないようにすることが安心です。夏や湿気の多いときはその薬袋を、乾燥材のはいったタッパーに入れましょう。湿気による変化を予防できます。