風邪で処方される抗生物質

赤ちゃんが風邪をひいたときによく処方される薬の効果や特徴、おすすめの飲ませかたを説明します。薬は赤ちゃんそれぞれの体質や症状にあわせて処方されるので、医師の指示に従って服用させることが大切です。

赤ちゃんと抗生物質

風邪

赤ちゃんの風邪で処方される抗生物質はいくつもあります。抗生物質は細菌の増殖を防ぎ、体内を殺菌する働きを担っています。

ただ、味や色はそれぞれ異なります。ジュースに混ぜると飲みやすい薬もあれば、柑橘系ジュースに混ぜるとさらに苦くなる薬もあります。上手に飲ませるコツをつかむまでは、ママも試行錯誤してしまいます。

クラリシッド

クラリシッドは風邪を悪化させるような細菌が増殖するのを防ぐ薬です。

クラリシッドは赤ちゃんに処方される風邪薬としては白っぽい細粒が特徴です。ちょっと苦味があるのでそのままだと嫌がります。水で溶くと少し残るのでお薬用のゼリーに混ぜると楽です。

オレンジジュース、ヨーグルト、乳酸飲料、イオン飲料に溶かして飲ませると苦味が強くなって呑み込めない赤ちゃんが多いので気を付けてください。

苺にかけるコンデンスミルクを薄めて、クラリシッドを混ぜて飲み込ませる方法もありますが、かなり甘みがあるので赤ちゃんが癖になると厄介です。普段から与えるというよりは薬を飲ませるときだけにとどめましょう。

クラリシッドは副作用が比較的少ないといわれていますが、心疾患や低カリウム血症などの前歴のある赤ちゃんは注意が必要です。たとえ風邪で診察を受けた時でも、既往歴やアレルギーの報告は怠らないようにしてください。

フロモックス

フロモックスは細菌が赤ちゃんの体内で合成して、増殖したり別の症状をひきおこすことを防ぐ殺菌の役割を担っています。細菌の細胞壁を壊すので、症状の悪化を防ぎます。

赤ちゃんに処方されるフロモックスは細粒で、少し色がついているのが特徴です。苦味が目立つので嫌がる赤ちゃんが多く、水で溶いただけでは飲まなくなることも考えられます。どうしてもほかの飲料や食品に混ぜたくないときは、水に溶いたフロモックスをスポイトで与えます。

オレンジジュースなど柑橘系飲料は苦味が増します。もともと水に溶かしたり砕くと苦味が増えるので難しい薬です。ヨーグルトに乗せて食べさせると、苦味が目立ちにくく飲み込みやすいです。1歳以下の赤ちゃんにはお薬用のゼリーがおすすめです。

メイアクト

メイアクトは気管支炎や中耳炎にも処方される抗生物質です。

赤ちゃんに処方されるメイアクトはオレンジ色の細粒が特徴です。そのまま水に溶かすと苦味が目立つので、スポイトで赤ちゃんの口に入れます。もともとオレンジ風味の薬なので、オレンジジュースや牛乳に混ぜて飲ませると苦味が目立たないようです。

バナン

バナンは風邪の原因をつくる細菌の細胞壁の合成をおさえて、風邪症状の進行をくいとめます。薬の効き目が長く持続する特徴があります。

赤ちゃんに処方されるバナンは細粒ですが、ほかの抗生物質と比べても水に溶けやすいのでお薬初心者の赤ちゃんには飲みやすい薬です。ベビー飲料に混ぜて飲ませれば苦味も目立ちません。

セフゾン

セフゾンは風邪の原因をつくる細菌の細胞壁の合成をおさえて、抗菌作用を示します。

赤ちゃんの風邪で処方されるセフゾンは、少しピンクがかっている細粒です。味もストロベリー味なので水で溶いて、スプーンで飲ませます。

セフゾンの細粒はもともとピンク色があるので赤ちゃんの便が赤っぽくなることがありますが、服用中だけなら特に問題はありません。服用が終われば元の色の便に戻りますが、心配なときは病院に伝えてください。

溶かすのは服用直前

赤ちゃんの風邪で処方される抗生物質は細粒が多いので、水で溶かすことが基本的な飲ませかたです。水や飲料に溶かすときは、必ずそのときに服用する分だけ、飲ませる直前に溶かしてください。長時間溶かしていると抗生物質の成分が変わってしまったり、細菌に対する効果が減ってしまいます。

服用回数と量を守る

抗生物質は赤ちゃんの体内の細菌をやっつけるために服用しますが、たくさん飲めばよいというわけでもありません。薬を吸収する赤ちゃんの胃腸は未発達なので、規定回数を無視して何度も抗生物質を服用させてしまうと胃腸がダメージを受けたり、副作用や体調悪化が心配です。必ず指定された回数と量を守ってください。

途中でやめない

赤ちゃんが風邪をひいたときに処方される抗生物質は、かならず医師の指定した期間は飲み続けてください。

抗生物質はできるだけ赤ちゃんに服用させたくないという意見もあるので悩むところですが、風邪で処方される抗生物質は赤ちゃんの体内で細菌が増殖するのをふせぐことが目的です。

軽く症状が落ち着いたからといって抗生物質の服用をやめてしまうと、実際はまだ赤ちゃんの体内に細菌が残っている可能性もあります。残った細菌は、赤ちゃんが疲れているときにまた活発化して風邪をぶり返します。これでは薬を飲ませた目的が果たされていません。

抗生物質の服用は、副作用があらわれたりトラブルがない限りは医師が指示した期間服用させることが基本です。途中でやめたいとき、薬を変えてほしいときは医師に相談して二人三脚で完治を目指しましょう。

下痢になりやすい

抗生物質を服用すると、急に下痢症状がはじまる赤ちゃんもいます。腸内の細菌バランスが変動しているため、便がゆるくなるのです。

授乳や離乳食が進んでいれば抗生物質の影響と考えられ、薬をやめれば下痢症状も治まります。でも、顔色や症状が悪く授乳も進まないときの下痢症状は病気からくる症状かもしれません。疑わしいときや判断しかねるときは、必ず医師に相談してください。

症状は具体的に

このように風邪治療のための抗生物質はいくつもの種類があります。より赤ちゃんの風邪症状に適した処方をしてもらうためには、現在の症状や困っていることをしっかり伝える必要があります。

特に既往症やアレルギーの有無は忘れずに説明してください。ほかに服用している薬があれば持参してください。