生後9ヶ月頃の赤ちゃんは脳をフル回転して、周囲をたくさん観察しています。
2021/01/07
生後9ヶ月の赤ちゃんの平均的な身長は、67~77cmです。女の子や小柄な赤ちゃんの場合は66~74cm程度です。
1ヶ月であまり身長の伸びが見られない赤ちゃんは、パパやママが不安になってしまいます。ちょうどこの月は身長が伸びない時期だったというだけです。トータルで考えると、これからもっと身長は伸びるので見守ってあげましょう。
生後9ヶ月の赤ちゃんの平均的な体重は、8.0~10.5kgです。女の子や小柄な赤ちゃんの場合は7kg前後の場合もあります。
体重は動きの活発さで個人差が目立ちます。平均値はあってないようなものだと参考程度にみてください。楽しそうに過ごして、睡眠や離乳食に問題がなければ大丈夫です。
もしも低体重が気になる時は、1歳検診を待たずに小児科に相談して適切なアドバイスを受けてください。
個人の判断で授乳量を増やしたり、離乳食を無理にたくさん与えることの無いようにします。特に体重を増やすために、おやつやカロリーの高いものを与え過ぎると、赤ちゃんの未発達な消化器官はダメージを受けてしまいます。
生後9ヶ月の離乳食は、1日2回が定着します。手づかみが大好きになる頃です。手づかみと聞くとマナーが悪いようにも聞こえますが、赤ちゃんにとっての手づかみ食べは、離乳食を進めるうえで大切な食べ方です。
手づかみすることで、食材の固さや特徴を指先で実感します。自分で口に入れることで、より味や食感を確認しやすくなります。
手づかみ食べが始まったら汚れてもよい服や、下がポケットになっているビニール製や洗い流せるスタイ、シートを利用してください。
汚れることが気になってしまうと、赤ちゃんの自発的な手づかみ食べを制限しかねません。手のひらサイズの団子やスティック状など、手づかみしやすい離乳食を与えましょう。
この時期に食材の固さや味の好みがはっきりしている赤ちゃんや、好きなものしか食べたがらない赤ちゃんは、離乳食をゆっくり進めてください。もしも体調を崩したら、またり入浴初期の味付けや固さも取り入れてください。
生後9ヶ月になると、夜の睡眠時間がまとまります。まだ夜泣きや、夜中の授乳はあるものの、時には朝までぐっすり眠る赤ちゃんもいます。
昼寝をたくさんした日や興奮して眠りについた日は、夜中にパッチリ目覚めてしまうこともあるので、完全にママの睡眠不足が解消されるのは、もう少し先です。
動きにバリエーションがでるので、眠り方も様々です。いつも指しゃぶりしながら眠ると安心する赤ちゃんもいれば、抱っこでないと目を閉じない赤ちゃんもいます。
画像のように、遊んだまま昼寝し始めることもあります。こうした個性は1歳にむけて、もっと現れ始めます。
生後9ヶ月では足腰がしっかりしたので、おすわりで遊ぶ姿も安心して見ていられます。
つかまり立ちも安定します。まだ、どこかにつかまらないとフラフラしてしまい、尻もちをついたり、左右に倒れこんでしまいます。
大人から見ると「早く立てるほうが凄い」と思う人もいるようです。けっして、そんなことはありません。逆につかまり立ちをした途端に、つかまる場所を奪って立たせようとすると足腰を痛めるばかりか、赤ちゃんに恐怖心を与えます。
ハイハイは好きな赤ちゃんは高速ハイハイで、室内を自由気ままに動き回ります。立つことよりもハイハイに興味があるだけで、立てない訳ではありません。焦らず、今できることや楽しんでいることを思う存分させてあげましょう。
つかまり立ちやハイハイが得意になったら、ベランダや段差のある場所も乗り越えることができます。大人にとってはただの台も、赤ちゃんにとっては視界が変わる魅力的な台です。ベランダや玄関の行き来には気をつけてください。
生後9ヶ月頃の赤ちゃんは脳をフル回転して、周囲をたくさん観察しています。生後8ヶ月頃に、同じ乳幼児に興味を持ったり笑いかける姿を見せ始める赤ちゃんもいますが、これも周囲を自分と分けて見ているからです。
パパやママの動きや、話し声もよーく聞いています。今は同じように話すことはできませんが、頭の中に話し声を録音しているような状況だと考えてください。
遊びでも、お手本を見せると同じように真似したがります。これまで、おもちゃを握ったり叩いたり、舐めてみることの多かった赤ちゃんにボールやコマを回してみせると、「そうやって遊ぶんだ!」と新たな使い方を学びます。
真似が好きな赤ちゃんは、ばんざいしたり、おじぎをしようと頑張ります。
逆に、悪いことをした時に叩いてばかりいると、それも常識だと勘違いしてしまいます。パパとママは、赤ちゃんに真似してほしいこと・やってほしくないことを確認し合ってください。