生後3ヶ月の赤ちゃんは首が座り始めたり、声を出してアピールし始めたり個性が生まれる時期です。
2021/01/07
生後3ヶ月の赤ちゃんのお世話で困ったこと、気になること、悩みやすい問題をわかりやすく説明します。生後3ヶ月の赤ちゃんは首が座り始めたり、声を出してアピールし始めたり個性が生まれる時期です。平均値や育児本にとらわれない子育てが求められます。
生後3ヶ月頃になると、抱っこをしている時もお散歩中でも「あーっ!」と急に大きな声を出したり、そうかと思えば「あーあー」と、柔らかくて優しい声を出すこともあります。言葉にならないおしゃべりは喃語(なんご)と呼びます。
赤ちゃんの声色の変化を聞くと、いったい何があったのかと驚いてしまいますが、赤ちゃんにとっては発声で遊んでいる状況なのです。
パパやママのほうを見て声を出している時は、笑ったり「そうだね」と相槌をうって一緒にいることを伝えてあげましょう。言葉は伝わりませんが、一緒に時間を共有していることを伝えることができます。
生後3ヶ月の赤ちゃんは、1人で指を口に入れ始めたり、時にはグーのまま手を口に入れようとします。吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)という原始反射の1つです。
ママからみたら衛生面から「口に入れないで!」と思ってしまいますが、赤ちゃんにしてみたら指や手はおもちゃと同じで興味の対象です。
「舐めたらどんな感じだろう」「やわらかいのか、かたいのか」と、赤ちゃんは自分の指や手が不思議な存在になっています。
だから、この月齢での指しゃぶりで、精神的な不安や情緒の問題を心配する必要はなさそうです。指しゃぶりが始まったら、こまめに手指を洗ったり、爪が短くなっているかチェックしてあげましょう。
生後3ヶ月頃になると、産まれた頃よりも髪が増える赤ちゃんもいます。でも、前や側頭部に比べて後頭部の髪が少ないと感じる赤ちゃんもいます。
新生児期からずっと、ねんね中心の生活を続けていたので柔らかくて細い髪は切れてしまっている可能性があります。
でも、生後3ヶ月以降は寝返りやおすわりなど、後頭部をつけない体勢がとれるようになります。そうなると、自然と後頭部の髪が伸びたり増える赤ちゃんもいます。
特に低月齢の赤ちゃんは、出生時の髪の状態で個人差が目立ちます。髪が生えた状態で生まれる赤ちゃんもいれば、あまり髪が目立たない状態で生まれる赤ちゃんも いるのです。現時点で「もう生えてこないのかもしれない」と心配しないでくださいね。
生後3ヶ月頃になると、授乳にも慣れて飲みこむ力も備わってきます。だから余計に、母乳やミルクを沢山飲んでいるように見えますが、生後3ヶ月頃は手足の動きも活発になって体力も消費しています。
それに、生後3ヶ月では手足がふっくらして手首足首には深いシワができ、まさに赤ちゃんらしい体型になります。でも、ハイハイや歩くようになるとまたほっそり変化するので、一時的なぽっちゃり体型は問題ないと考えられます。
それよりも、医師の指導なしに授乳量を減らしたり、粉ミルクの調乳割合を変えて薄いミルクを作ることは避けてください。個人判断で作る薄いミルクは、逆に消化しにくかったりします。心配な時は、必ず小児科医に相談してください。
生後3ヶ月頃の赤ちゃんによく見られるのが、夕方になると訳もわからず泣きだす「黄昏泣き(たそがれなき)」です。「夕暮れ泣き(ゆうぐれなき)」や「3ヶ月コリック」とも呼ばれます。
黄昏泣きは、その名の通り、日が暮れ始めてうっすら暗くなり始める時間帯に、理由もわからず泣きだします。
泣きやむまで抱っこし続けるママが多く、夕食の準備ができなくなったり家事が進まないことに悩みます。また、理由がなく泣くことに「こんなに泣いて、どうしたんだろう?」と不安になります。
黄昏泣きの原因ははっきり解明されていませんが、一時的な症状でいつのまにか泣かなくなる赤ちゃんが多いので、黄昏泣きが始まったら治まるまで付き合ってあげましょう。
泣きやませるというよりは、泣いている赤ちゃんをなだめながら落ち着かせることを心がけてください。間違っても「もう泣きやみなさい!」と怒鳴ったりしないでくださいね、これも赤ちゃんの成長の一環なのです。