e-育児top月齢別成長 産後すぐ、ママにおすすめ栄養素

産後すぐ、ママにおすすめ栄養素

新生児を育てるママに摂取してほしい栄養素、鉄分とカルシウムに注目しましょう。

すやすや眠る赤ちゃん

2021/01/07

新生児を育てるママにとってほしい栄養素、鉄分とカルシウムに注目しましょう。産後すぐに必要な栄養はママの体を回復させ、良質な母乳をつくる健康的な食品です。反対に糖分のとりすぎは乳管のつまりを招くので気をつけてください。

鉄分

鉄分が必要な理由

赤ちゃんとハグ

妊娠・出産で貧血になりやすくなったママはいませんか?出産で失われた血液を、産後は新たに生成する必要があります。産後の母体は疲れているので、血液の生成もゆっくり考えれば良いというわけではありません。

産後すぐに生成される母乳は、ママの血液がもとになるのです。ママの体は産後すぐに栄養のある血液が必要です。その血液生成に鉄分は必要です。

鉄分のここがすごい!

育児ママ

新生児を育てる産後ママにとって鉄分の魅力は、ママにも赤ちゃんにも栄養を与えてくれるところです。

鉄分は、赤血球のなかのヘモグロビンというタンパク質を生成します。ヘモグロビンには体内の酸素を運搬する仕事があります。ヘモグロビンが豊富に生成されていれば、ママの体内には酸素がしっかり供給されます。

もしも鉄分が減ってしまうと、ヘモグロビンも充分に生成されません。すると体内の酸素が不足して貧血をおこしてしまいます。心臓にも酸素が行き渡らないと、息切れになりやすく疲労がたまります。

鉄分を摂取すれば、体内に酸素が行き渡り、はじまったばかりの昼夜の授乳ストレスや睡眠不足による疲労をカバーします。ママのストレス軽減と体力作りに、鉄分は必要不可欠です。

さらに、母子メリットとして鉄分が豊富なら良質な血液が生成され、栄養ある母乳が作られます。良質の母乳をつくるためにはママの栄養摂取が必要です。母乳のでる間は鉄分を意識的に摂取して、おいしい母乳を飲ませてあげましょう。

どうしたら鉄分を簡単にとれるの?

新生児期の赤ちゃんをお世話しながら鉄分の多い食事をつくることは大変です。まずは、鉄分の多い食品をピックアップすることから始めてください。

肉や魚から鉄分を摂取する場合、下準備も必要です。もしも睡眠不足で調理時間がとれなかったり食材の準備が大変なときは、惣菜を購入するのも良いでしょう。手作りにこだわると鉄分はとれてもストレスや疲労がたまってしまいます。

プルーンなど気軽に食べることのできるドライフルーツや、産後サプリメントもおすすめです。

以下のページに、もう少し詳しく産後ママと鉄分について書いています。

もっと詳しくママと鉄分補給→鉄分補給の基礎知識

簡単に鉄分不足チェックと症状を確認→産後ママが心配な鉄分不足

魚で鉄分補給→ヘム鉄の多い魚類

野菜と貝類で鉄分補給→鉄分の多い野菜・貝類

カルシウム

カルシウムが必要な理由

出産でママの歯や骨がもろくなると聞いたことはありませんか?小さい頃にカルシウムを含む牛乳をたくさん飲んだからといって、大人になっても骨と歯がずっと丈夫だとは限りません。

産後は骨を強化するタイミングにもちょうど良い時期です。今からカルシウムを意識することで女性に多い骨粗しょう症の予防も始めてください。

カルシウムのここがすごい!

産後ママにとってカルシウムは、再び体を整える栄養素です。妊娠中の栄養の偏りや、血液を通して赤ちゃんに分け与えたことで骨はもろくなりがちです。カルシウムを摂取することで、産後ふたたび骨を強化することができます。

さらにカルシウムは産後ママにとって、寝不足や育児疲れからくるイライラを鎮めます。産後ダイエットでもカルシウムを摂取し続けると、脂肪の吸収をブロックしやすくなります。

カルシウムと聞くと「子どもに摂取させたい栄養素」というイメージがありますが、産後ママにもメリットがいっぱいある栄養素なのです。

骨から溶けだすカルシウム

ママは妊娠中から赤ちゃんに栄養素を送り続けています。実は産後も授乳を通して、ママの体から栄養素を分け与えます。そのなかにはカルシウムも含まれています。

ママから赤ちゃんにカルシウムを移行するためには、母乳に良質なカルシウムを含ませる必要があります。母乳のもとは血液ですから、血液に一定のカルシウム濃度が保たれていれば安心です。

では、一定のカルシウム濃度を保つためにはどうすれば良いのでしょうか?実はカルシウムが足りなくなると、ママの骨が溶けて血中のカルシウム濃度を保とうと働きます。だからママの骨がもろくなると考えられるのです。

乳製品には気をつけて

産後の授乳中は、カルシウムをどんな食品から摂取するべきか考えてください。牛乳やチーズなどの乳製品は簡単にカルシウムを摂取できる食品ですが、授乳中は要注意。

新生児は消化機能も未発達なので、牛乳は飲ませません。授乳中のママが牛乳など乳製品をたくさん摂取すると、母乳を介して赤ちゃんが乳製品アレルギーになる可能性があります。

以下のページに、もう少し詳しく産後ママとカルシウムについて書いています。

もっと詳しく産後のカルシウム→カルシウムの働き

カルシウム摂取のコツと育児ママの注意点→カルシウムで育児のイライラ解消

鉄分とカルシウムの共通点

鉄分とカルシウムの共通点は、どちらも母乳に多く含まれていることです。産後すぐの新生児期に鉄分とカルシウム摂取のコツを掴むと、赤ちゃんに良質な栄養素を含む母乳が生成されます。是非、この2栄養素の摂取を心がけてください。

\ Pic Up /