幼稚園受験は必要?ドラマでは親も子も大変そうな幼稚園受験。小さな子どもの受験はどんなところを見られているのか、親の面接はあるのかをわかりやすく説明します。
2021/01/05
子どもにとって初めての受験になる可能性がある幼稚園受験とは、幼稚園に入るための入園試験や面接などの選考をうけることです。
幼稚園受験の多さは地域によってバラつきがありますが、首都圏など受験者が多い地域では「お受験」とも呼ばれ、幼児教室など習い事を通して受験に備える準備をする家庭も多く見られます。どちらかというと子どもより、親が受験や有名幼稚園の教育理念に興味をもつかでも左右されます。
中学受験や高校受験は成績や偏差値といった学力レベルが大きなウェートを占めている学校が多いのですが、幼稚園受験は親と離れて過ごすことができるか、挨拶や返事ができるか、相手の話を聞いたり約束を守ろうとしているかなど、学力以外にも判断材料があります。
幼稚園受験では子どものどんなところを見るのでしょうか?幼稚園受験では出題された問題を考えること以外にも、家庭での過ごしかたや親との関わりかた、挨拶など基本的なマナーも見られます。親がどのように育てているかがポイントです。
普段から食事のマナー、起床時や就寝前の挨拶を家族間でしていたり、誰かに会った時に挨拶をする習慣を作ることも必要です。素直な気持ちが表れやすい子どもの幼稚園受験は、付け焼刃ではなく毎日の積み重ねが大切です。
幼稚園受験では試験のときに親が隣に座ってサポートすることはないので、試験中は親と離れて椅子に座ります。親と離れても自分の判断で行動できる自主性が求められます。
幼稚園受験の面接では、親の面接も重要視するケースが多いので子どもだけではなく親にとっても準備が必要です。子どもと同じように受験用のスーツや靴、バッグも揃えるママがほとんどです。家庭でも親子で面接の練習をしたり、面接についての本もたくさん出版されています。それほど、幼稚園受験における親子面接は大切に考えられているのでしょう。
なかには入園後の学費を支払える能力があるかもチェックされることもあります。そう考えると幼稚園の受験は親子それぞれが準備して二人三脚で乗り越える印象です。
幼稚園受験を意識する時期は、家庭によって様々です。産後間もなく「受験をして付属幼稚園に通わせたい」と考える親もいれば、受験1年前に決める家庭もあります。幼稚園受験を意識する時期が早ければ、受験に備えた習い事や幼児教室に通ったり、受験費用もじっくり準備できます。年ごとの受験情勢もチェックできるので、早くに受験を決断すると情報収集は豊富になりやすいです。
かといって1年前に決めて受験する家庭もあり、受験を決めるタイミングはそれぞれです。ただ受験前に幼稚園行事の見学や説明会を予定するので、間に合わないと情報が足りずに困ってしまいます。
幼稚園受験は親にとって、今後の進路を決めていくうえで重要なファーストステップとも考えられます。進学に興味があって教育熱心な家庭では、幼稚園から進学を意識した環境を求めて受験することもあるでしょう。逆に「幼稚園は受験しない」という考えで、家の近くなど他の理由で幼稚園を選ぶ家庭もあります。どちらも、親が子どもの成長を願って選ぶので間違いではありません。
幼稚園受験が必要かどうかは家庭によって受け止め方が違いますが、受験をしてもしなくても、子どもの性格にあった負担のない環境を探すことが大切です。
まだ出産したばかりや、1歳前後の赤ちゃんを育てているママなら幼稚園受験はずっと先のことに見えるでしょうが、あっとゆうまに考える日がやってきます。受験にかかわらず、どんな子どもに育てたいか、どんな幼稚園生活を送ってほしいかをたまに夫婦で話し合ってみましょう。