はいはいの練習

はいはいは、個人差がありますが生後8ヶ月頃が1つの目安です。もしかしたら、はいはいの動きに興味があってもう少し早くに、はいはいに挑戦する赤ちゃんもいます。

はいはいに興味を示す時期が遅いと赤ちゃんよりも、周囲の大人が心配してしまうことが多いようです。中には筋肉の発達や体に問題が無くても、はいはいをなかなか始めない赤ちゃんがいるのです。

周囲の大人は、はいはいを見たいので挑戦させたくなりがちですが、急にはいはいの姿勢を取らせるのは危険です。もしかしたら筋肉の発達が不十分かもしれません。赤ちゃん自身驚いてはいはいの姿勢に恐怖心を抱くこともあります。

はいはいのタイミングを作りたい時は、先ずははいはいに繋がる動きを遊びに取り入れましょう。赤ちゃんが、はいはいで前後に動けると分かれば自然と様々な動きをするようになります。

はいはいの練習は無理には必要ありません。でも、はいはいの動きを知ってもえる動きを遊びに取り入れるのは有効的です。

はいはいできる環境作り

赤ちゃんにはいはいを知ってもらう前に、はいはいしても安心な環境作りが必要です。赤ちゃんに新しい動きや遊びを教えたい時は、必ず危険の無い環境作りが先に必要です。

はいはいで赤ちゃんの行動範囲と視界は大きく変わります。ずりばいや、お座りでは手の届かなかった物も、はいはいを駆使すれば自分で取りに行けるようになります。

赤ちゃんの成長過程で、次ははいはいだという時には、先ず赤ちゃんが移動できる部屋を総チェックしてください。角や柱には必要ならばクッションテープ等の保護材をつけます。

赤ちゃんが急にはいはいから力を抜いて、うつぶせ寝をすることもあります。あごに当たると危険なものは床付近に置かないように気を付けます。

そして1番気を付けてほしいのは、移動できる部屋から抜け出さないようにする工夫です。例えば玄関まではいはいして、そのまま小さな段差で落ちる事故が絶えません。段差のある場所まで行けても、段差を回避できないことがほとんどです。

危険な場所への経路も絶たなければいけません。例えばベランダは、窓にカギがかかっていないと目を離したすきに移動できます。ベランダからの転落事故も、はいはいや動きが活発になる赤ちゃんに多発しています。

ずりばい運動

ずりばい運動は、はいはいの動きに繋がる運動です。いわゆる、ほふく前進の動きと一緒です。

ずりばい運動は、赤ちゃんが床にうつぶせになって、両手両足の力で床を蹴って前後に動きます。はいはいと違うところは腕を立たせず、お腹も床についているところです。

ずりばい運動は腕と足を使う移動の、最初の形です。寝返りは横への移動ですが、ずりばいは前後にも斜めにも動けるので赤ちゃんの移動範囲が増えます。

ずりばいは最初は後ろに移動してしまいがちです。これは腕を前に出さずに突っぱねているからです。それも大切なことです。赤ちゃんは自分で腕や足を使ってどう移動できるのか学びます。

ずりばいをしようと、うつぶせで平泳ぎのように両手足を動かしている時は、ちょっと手助けしてみましょう。足の裏にママの手のひらを当てて壁を作ってあげます。そうすると足を蹴って前に体が進もうとします。腕を引っ張ると脱臼の恐れがあるので、気を付けてください。

ママや家族が隣で一緒にずりばいするのも刺激になります。赤ちゃんは真似っ子なので、ママや家族の動きをよく観察します。また、一緒に同じ動きをすることは赤ちゃんにとっては楽しい遊びです。

前方に興味を持たせる

はいはいの練習赤ちゃんに前に移動することを思いつかせるために、前方に好きなものを置いてみましょう。おもちゃも良いですが、ママや家族が少し離れた前方に座って赤ちゃんに声をかけます。

赤ちゃんは普段なら自分が呼べば来てくれると思うかもしれませんが、はいはいに結び付ける為には赤ちゃんが移動してきてくれることを待ちます。

ママや家族が待つ場所は、赤ちゃんの近くでも手を伸ばしてタッチできない距離です。あまりに遠いと赤ちゃんも困って諦めてしまいます。ほんの少し、あかちゃんが前に移動すれば手の届く場所から始めます。短い距離を少しずつ伸ばしていきましょう。

赤ちゃんに興味を持たせるためには、声かけやお気に入りのおもちゃ、おやつや飲み物を見せてみるのも効果的です。もしも赤ちゃんが、ずりばいでたどり着いたら欲しがるので渡しても大丈夫なものを使います。

前後のすりばい運動が出来るようになったら、少しひねった遊びをします。赤ちゃんが向いている進行方向と逆の方から呼びかけてみましょう。赤ちゃんは自分で方向転換してから、ずりばいすることを覚えます。

これらの遊びは、ずりばいだけに限らずはいはいや一人歩きでも可能です。練習というよりも気楽に遊びに取り入れて、笑顔でできることが大切です。

はいはいの練習

はいはいの練習ずりばいが上手になったら、はいはいの体勢を見せましょう。自然とはいはいの体勢になる赤ちゃんもいれば、ママや家族を見て知る赤ちゃんもいます。どちらでも問題はありません。

お布団の上でうつぶせの赤ちゃんを、本の少し上に持ち上げます。赤ちゃんの腰を両手でしっかり持ってください。赤ちゃんは条件反射で両手足を前に出します。その両手足を布団に着くかつかないかまで下げます。やがて赤ちゃんはお腹より先に手のひらや、足で着地する体勢を覚えます。

はいはいをする為には四つん這いのポーズが必要なので、はいはいの時期は意識してみましょう。四つん這いが出来たら、ママや家族がはいはいを見せます。

児童館や保育園では、はいはいをマスターしたお友達がいるかと思います。無理矢理の必要はありませんが、視界に入れてあげるのも効果的です。

赤ちゃんのなかには、右図のように足を突っぱねて腰の高いはいはいを始める子もいます。これも、はいはいの一種だと考えてください。赤ちゃんにとっては新しい体勢で新しい動きをすることが魅力的なのです。

はいはいの応用練習

はいはいでは、階段やベランダ・玄関の段差には十分気を付けてください。でも、それとは別に小さな段差には挑戦させます。床とカーペットも小さな段差です。

赤ちゃんは床とカーペットの1センチほどの段差でもつまずきます。手を着く場所が分かるまで、少し注意してみてあげます。

はいはいが出来るようになってきたら、今度は赤ちゃんを寝かせたりお座りさせた状態で呼びましょう。赤ちゃんが移動するために、自分ではいはいの体勢にはいらなければいけない練習です。

最初は目の前の前方から、慣れたら後ろや斜めからも呼びかけます。やがて赤ちゃんは寝返りを取り入れたり、自分の得意な動きを取り入れて方向変換も上手にできるようになります。

はいはいをマスターする頃には、つかまり立ちをする赤ちゃんも見かけます。つかまり立ちや、つたい歩きに興味をもつと、はいはいはお休みする場合があります。これは、興味の対象が変わっただけなので問題ありません。

はいはいをしなくなったのに、一人歩きをするようになったら急に家ではいはいする赤ちゃんもいます。大人から見れば一人歩きの方が難易度が高いのですが、赤ちゃんにとっては全てが体を動かす遊びの一種なのです。