e-育児top育児用語辞典 哺乳瓶(ほにゅうびん)

哺乳瓶(ほにゅうびん)

赤ちゃんの抵抗力は満1歳でも大人の半分程度です。新生児を過ぎても、哺乳瓶の殺菌は続けることをお勧めします。

離乳食後期

2020/12/20

哺乳瓶とは、人工的に赤ちゃんに授乳するための道具です。母乳が足りなかったり、何らかの理由で授乳ができない母親に代わって、赤ちゃんに母乳や乳児用の粉ミルクを飲ませます。哺乳瓶は母親の乳首に似せてあり、赤ちゃんを抱いて授乳することで同様の安心感を与えることができます。

哺乳瓶の特徴

哺乳瓶の特徴は各メーカーによって様々です。時と場所に応じて、使い分けることができるのは哺乳瓶ならではの特徴です。例えば持ち手になる瓶の部分の形や材質も、用途に合わせて使い分けることができます。

新生児のうちは授乳間隔が短い為、作ったミルクを素早く冷ますことができるガラス製の瓶が便利です。赤ちゃんが誤って落とした際も割れにくい材質を使って作られているので安心です。お出かけやお散歩の増える頃には、持ち運びしやすい軽いプラスチック素材の哺乳瓶が便利です。ぶつかってもプラスチックなら割れにくいし、痛くありません。

また、消毒することによって繰り返し使えることも特徴の1つです。消毒方法を守らなければ殺菌ができませんが、それさえ出来れば昼夜関係なく、母乳の出が悪い時に粉ミルクを作ることもできます。逆に母乳が出過ぎて困る時は搾乳に使われることもあります。

哺乳瓶の乳首は、月齢や吸う力によって数種類を使い分けることもできます。ですから、母乳育児と比べて吸う力が弱くなるといった心配はいりません。乳首の形状も本物に似せた感触や、飲む際に一緒に空気が入らないよう考慮したデザインがあります。

最近はファッションブランドやベビーブランドのロゴが入ったオリジナルデザインやカラフルな彩色など、哺乳瓶自体を赤ちゃんのおしゃれの一部と考える流れもあります。ふた部分がフックになっていたり、赤ちゃんが喜びそうなイラストが描かれている哺乳瓶もあり、赤ちゃんへの贈り物にも選ばれているようです。

哺乳瓶の洗浄方法

哺乳瓶の消毒は、使い終わったら早急に行います。これはミルクに含まれる脂肪分が、放っておくと落ちにくい汚れになるからです。汚れが哺乳瓶に残ると、そこから雑菌が繁殖してしまいます。赤ちゃんが口に含む乳首部分は特に清潔を保つ注意が必要です。

先ずは専用の洗剤など、低刺激の洗剤で哺乳瓶を良く洗います。ここでミルクのカスを残してしまうと汚れが蓄積されて雑菌になります。特に乳首を付ける瓶の口は汚れに気が付きにくいものです。

洗う時はガラスの哺乳瓶にはナイロンブラシ、溝には歯ブラシも便利です。プラスチックの哺乳瓶はスポンジのブラシが傷を付けずにこすれて便利です。それから洗剤が残らないように、よくすすぎます。授乳後はゲップをしたり眠くなったり、そう簡単に哺乳瓶の片付けをできないことがほとんどですが、水に浸けておくだけでもしておくと汚れも落ちやすくなります。

他にも専用の液体に浸け置きをするタイプや、専用ケースにいれて電子レンジで殺菌するタイプもあります。お泊り用では専用の袋に入れて電子レンジで指定の通り温めるだけで殺菌できるものもあるので、時と場所によって使い分けることができます。

赤ちゃんの抵抗力は満1歳でも大人の半分程度です。新生児を過ぎても、哺乳瓶の殺菌は続けることをお勧めします。

哺乳瓶の保管

洗浄・殺菌をした後の哺乳瓶は清潔に保管しておきます。特に赤ちゃんが口に含む乳首部分は、水気をきって自然乾燥しておきます。専用ケースを使用して電子レンジで殺菌する場合は、そのまま水気を抜いてケースのまま自然乾燥できます。

離乳食が始まって授乳回数が減ってくれば、哺乳瓶の出番も少なくなります。よく乾燥させてから乳首部分にはふたをして保管しておきます。瓶の中や乳首のゴム部分が半乾きのまま密封状態になると、逆に蒸れて不衛生になるので長期保管の際は十分に乾燥させましょう。

哺乳瓶の選び方

哺乳瓶の選び方は、授乳スタイルによって変わります。完全な母乳育児で、体調の悪い時などもしもの時にだけ使用する場合は、赤ちゃんが哺乳瓶を嫌がることがあります。母親の乳首に慣れている赤ちゃんはゴムの乳首に違和感を感じる時があるので、哺乳瓶選びの際は乳首の形や出る量も見ましょう。

母乳よりも粉ミルクがメインの授乳スタイルの場合は、赤ちゃんが手を添えやすい大きさを選びます。赤ちゃん自身で哺乳瓶を持ちたがる場合は顔に当たったり落としてしまうこともあります。哺乳瓶は強化ガラスなので簡単には割れませんが、心配な時はプラスチック製の哺乳瓶を持たせましょう。

特に哺乳瓶の消毒で電子レンジや熱湯を使用する場合は、消毒後の哺乳瓶と乳首が大変熱くなっています。授乳間隔が短い時は、哺乳瓶も1本では間に合わない場合があります。

最近は使い捨ての哺乳カップや、コンタクトレンズのように1回ごとに使えるよう1つずつ包装された乳首もあります。割高ですが煮沸や消毒の手間が省けるので、旅行の際や応急用には便利です。

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