赤ちゃんとノロウイルス

ノロウイルス対策と予防

年末年始に流行しやすい病気はノロウイルスによる感染性胃腸炎です。ノロウイルスの感染経路を考えて、赤ちゃんを守りましょう。ママが早期発見しやすいように、初期症状をわかりやすく説明します。

ノロウイルスは一度感染しても免疫抗体が長く続かないので、何度も感染することが心配です。特に赤ちゃんの場合は、感染しやすい環境を変えない限り、流行中は何度もノロウイルスが体内に侵入してしまいます。

ノロウイルスの強力な感染力

ノロウイルスノロウイルスは他のウイルスと比べて、感染力が強い特徴があります。他のウイルスが水洗いや消毒で簡単に退治できる時、ノロウイルスだけは強力な感染力で死滅せずに生き残ります。これがノロウイルスの、やっかいな特徴です。

・ノロウイルスは石鹸では死滅しない。
・ノロウイルスは高温や水中でも長時間生き続ける。
・ノロウイルスは消毒用エタノールにも強い対抗性を持っている。

この3つの特徴から、ノロウイルスは風邪の予防に効果的な石鹸&流水での手洗いでは撃退できないとわかります。通常のウイルス予防対策では、ノロウイルスの感染を止められないことが多いのも納得です。

・赤ちゃんは手指をなめるからウイルスが侵入しやすい。
・わずかな量でも感染力が高いので、体力の少ない赤ちゃんは危険。
・感染力の強さから保育園や児童館で一気に拡大感染する。

さらに、この3つの赤ちゃんならではの特徴が加わると、赤ちゃんはノロウイルスが感染拡大しやすい存在だとわかります。ノロウイルスは秋から年末にかけて、赤ちゃんが特に注意したいウイルスなのです。

潜伏期間と感染期間

ノロウイルスの潜伏期間は12~72時間です。感染して早ければ当日中に症状が現れます。急に体調が悪くなるので、赤ちゃん自身も驚いてしまいます。

さらに、ノロウイルスのやっかいなところは感染期間の長さです。症状が落ち着いても3週間程度は、赤ちゃんのうんちにノロウイルスが排出されます。ママはおむつ交換時には充分気をつけてください。

ウイルスを死滅すれば感染しないのでは・・とも考えてみましたが、ノロウイルスは枕や衣類の表面でも数週間は生存するそうです。寝具や衣類は家族全員分を、洗い直して家庭内の感染拡大を防ぎます。

ノロウイルスの初期症状

ノロウイルスに感染したら、以下の初期症状が見られます。ここまで説明したとおり、ノロウイルスはとても強力な感染力を持っています。予防だけではなく、早く初期症状に気がついて病院に連れていくことが重要です。

ノロウイルスの目立った初期症状を挙げます。ママは赤ちゃんの異変に気がついたら、参考にしてください。

・胃もたれや腹部の圧迫感から、突発的な嘔吐を繰り返す。
・嘔吐は連続して、その間は何を食べても戻す傾向。
・嘔吐のあとは水っぽい下痢で、おしりがかぶれることも。
・嘔吐や下痢と同時に38程度の発熱で、悪寒がする。
・嘔吐や下痢でぐったりしがち、不機嫌が続く。

これらは初期症状ですが、初期症状だからといって軽度なわけではありません。ノロウイルスは症状が強力なので、最初から辛い症状が続くものです。

赤ちゃんがぐったりしたり、顔色や唇の色が悪い、目がうつろだったり反応しない場合は症状が出始めでも早急に病院で診察を受けてください。

脱水症状に注意!

ノロウイルスに感染すると、急に嘔吐が続き、嘔吐から途切れることなく水っぽい下痢が続くので、赤ちゃんの体は水分不足に陥ります。

赤ちゃんは下痢や嘔吐で、すぐ脱水症状になりやすいので、医師の指導のもとでイオン飲料や水分補給に努めます。ただし、ノロウイルスによる嘔吐が続いている時は、何を口にしても戻してしまいます。

嘔吐が続く間は、何も口にさせない方が良いと医師から指導されるケースもあります。または脱水症状が進行していれば点滴などの処置がある場合もあり、人それぞれです。

赤ちゃんにとって、脱水症状は命に関わる問題です。個人で判断せずに、早急な診断が必要です。