風疹(ふうしん)

風疹とは、三日はしかとも呼ばれる感染症です。麻疹(はしか)に似た小さな赤い発疹が首から広まり、熱が出たり咳やリンパ節の腫れなどの風邪症状を伴うことがあります。風疹は子どもの病気としては軽い方ですが、妊婦が風疹にかかるとお腹の赤ちゃんに影響するので、予防接種は必ず受けておくように勧められています。

風疹の症状

風疹(ふうしん)は麻疹(はしか)と症状が似ています。小さく細かい赤い発疹が首から出始めて、全身に広がります。顔にも発疹が出て、時に軽い痒みを伴いますが3~5日で消えていきます。麻疹の発疹よりも赤みが薄めです。

熱は38度前後で、3日程で落ち着きます。発熱は必ずあるわけではありません、4人に1人は発熱がなく発症します。耳の後ろのリンパ節が腫れやすく、鼻水、咳、喉の痛みといった風邪症状が現れます。まれに色素沈着を残す場合もあると報告されています。

発熱は短期間で落ち着くものの、リンパ節の腫れは発疹が落ち着いても数週間続くこともあります。しかし風疹は、麻疹や水ぼうそうよりも症状自体が長く続かない病気だと認識されています。赤ちゃんの場合は体中の発疹を見て、突発性発疹と間違えやすいようです。

風疹の原因

風疹の原因は風疹ウイルスです。くしゃみや咳で飛沫感染して、喉や粘膜から体内に広がります。しかし感染力としては、水ぼうそうや麻疹よりも弱く、1度かかれば2度とかからない特徴があります。

潜伏期間は1~2週間です。赤ちゃんの場合は母体から譲り受けた免疫が消える生後6ヶ月~1歳頃からがかかりやすく、小学生の子どもに多く発症します。兄弟のいる家庭では、赤ちゃんにうつさない注意が必要です。

風疹の治療

風疹の治療は自宅で安静にすることが1番です。風疹ウイルスに直接作用する薬は開発されていません。発熱がある場合は、首元や脇を冷やして楽にさせてあげますが38度では解熱剤を使う指示が出ないことがほとんどです。あまり高熱になっていない状態で解熱剤を使うことは控えた方が良く、風疹の発熱なら数日で落ち着きます。

発疹の痒みには、かゆみ止めが処方されることがあります。顔にもできるので、子どもが気にして掻かないように爪を短く切ってあげたり、何か持たせて気をそらすようにしてみましょう。お風呂は熱が下がってくれば大丈夫です。

治療自体は安静にすることで治ってきますが、発疹が出てから1週間ほどは感染力があるので外出は控えた方がよさそうです。赤ちゃんや妊娠している人に移さないよう配慮しましょう。

風疹の予防接種

風疹の予防には、風疹ウイルスを弱めた生ワクチンが使用されます。現在は2006年4月に改訂されて、風疹と麻疹は混合ワクチン(MR)を接種するようになりました。赤ちゃんは、母体から譲り受けた免疫がなくなる頃(目安は1歳)に1期を受けます。その後、小学校就学を目安に2期を受けます。どちらも注射を1回受ける形で済みます。

風疹にかかりやすいのは赤ちゃんから小学生の子どもです。その為、予防接種を受けようと思ったら、先ずは麻疹・風疹の予防接種から始める赤ちゃんが多いようです。流行してから接種しても既に潜伏期間の可能性も考えられるので、流行の有無に関係なく早めに接種するとが安心です。

ここで最も注意したいのは赤ちゃんよりも、母親の風疹の予防接種履歴の有無です。大人がかかると子どもよりも症状が重症化しやすく、特に妊娠初期の母体ではお腹の赤ちゃんにウイルスの影響があると注意を喚起されています。子どもが風疹の予防接種をする際には、親も予防接種をしているか確認しておきましょう。

特に2人目以降の妊娠を考えている場合は必ず親子で接種しておきましょう。妊娠してからでは、予防接種は受けることができません。更に予防接種後は2~3ヶ月は避妊を勧められるので、妊娠を考えている時はよく相談しましょう。

予防接種の副反応は微熱、発疹、軽いリンパ節の腫れが確認されています。1~2日で治まりますが、念のため副反応が出た時は再受診しましょう。深刻な副反応はほとんど起こっていません。

予防接種は時々、接種方法が改正されることがあります。例えば平成20年4月1日から5年間の期限付きで、麻疹を排除する目的で、麻疹・風疹の予防接種に第3期と4期が追加されました。第3期は中学1年生に相当する年齢、第4期は高校1年生に相当する年齢が対象です。予防接種は安全面からも、常に見直されて改正されていくことがあるので接種時にはよく確認しましょう。