果汁と赤ちゃん

果汁とは、赤ちゃんが離乳食や水分補給に摂取する飲み物です。味が付いているので離乳食のはじめに活用します。果物をそのまま絞ったり、果汁そのものだけの飲み物を指します。果汁に手を加えている飲み物はジュースと呼ばれています。

果汁を与える時期

赤ちゃんに果汁を与える時期は、母乳やミルクの飲む量によって変わります。例えば離乳食が早く始められそうだと、5~6ヶ月前後から薄めた果汁やお味噌汁の上澄みを与えます。あまり母乳やミルクを飲まない赤ちゃんは急ぐ必要はありません。早くに果汁を与えると、甘みを覚えて更に母乳やミルクを飲まなくなることもあります。

あまり早い時期に果汁を与えると、アレルギーも出やすいので注意が必要です。栄養補給のメインは母乳やミルクです。充分に栄養補給がとれたうえで、新しい味に挑戦していくのも1つの方法です。しかし、もともと食の細い赤ちゃんは新しい味によって食欲が出ることもあります。この場合は母乳やミルクを与えた後で、気分転換に少し与える指導がでることもあります。

離乳食開始前から与えなくても問題はありません。赤ちゃんによっては果汁よりも先に、野菜のすりつぶしや他の離乳食を好むこともあります。その場合はノンカフェインの麦茶やさ湯を補給するなどします。徐々に馴らしていけばいずれ飲むようになるので、様子をみます。

夏は水分補給も兼ねて勧めやすいのですが、冬はなかなか水分補給をこまめに考えなくなりがちです。しかし、冬こそ乾燥によって様々なウイルスが増殖するので喉を湿らせるのは良いことです。通年を通して果汁は離乳食の1歩として与えることができます。風邪をひいている時や喉が痛い時も、果汁なら飲みやすいことがあります。

昔は栄養が今ほど豊富ではなかったので、ビタミンを摂取する為にも果汁を飲ませていました。しかし現在は赤ちゃんの発達もよくてミルクや食材の成分も栄養たっぷりです。

ですから、栄養補給を果汁でしなければいけない時代ではなくなってきています。栄養は母乳やミルクで補給してから、ステップアップすることが好ましいので、個人によって与える時期が変わっても大丈夫です。ただ、年配の方は、そういった理由で早くに果汁を与えるかもしれません。

赤ちゃんに与える果汁の種類

赤ちゃんに与える果汁は体に負担のないよう、最初は薄めて与えます。特に生後1年に満たない赤ちゃんは初めての味には驚いて、飲まずに出してしまうこともあります。無理に与えず、舐める程度から始めていきます。

りんご果汁

赤ちゃんに与える果汁は、最初はりんごをすった時の上澄みが便利です。りんごは胃にも優しく、刺激が少ないので体に負担がかかりません。りんごはビタミン、カリウム、食物繊維などが多く「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざもあります。赤ちゃんに与える果汁はほんの少しなので、残りは母親が食べて栄養補給することができます。

しかし、皮には農薬が付着しているものも多いので赤ちゃんには皮は除いて、中身だけを与えます。大人の場合は便秘解消に皮ごと食べることもあります。

柑橘果汁

赤ちゃんに柑橘系の果物は刺激が強いので、注意して与えなければいけません。便がゆるくなる場合があります。その為、赤ちゃんの体調が悪い時には柑橘類は控えめにします。みかんの皮は赤ちゃんが消化できないので、果汁にする際は取り除きます。

果汁の与え方

最初からコップや哺乳瓶で与えると、腸に負担がかかってしまいます。また、甘みや濃い味に慣れてしまい、結果的に離乳食でご飯やパンなどの主食が進まなくなる可能性もあるので、少しずつ慣らしていきます。皮や種は詰まらせる恐れがあるので取り除きます。

最初はスプーンに舐める程度で十分です。果汁を与えると同時にスプーンを使って食事をすることが、離乳食に繋がります。その為、果汁よりもスプーンに嫌悪感を示す赤ちゃんもいます。

果汁を与えることは離乳食の第1歩にもなります。まだ乳歯の生えていない赤ちゃんは水分の多い離乳食から始めるので、おやつというよりも離乳食の一環として考えます。ただ、果汁を与え過ぎるとさ湯や麦茶を飲まなくなってしまう赤ちゃんもいます。普段の水分補給は果汁を欲しがっても無理に与えずに、さ湯や麦茶にしておきましょう。

もしも果汁ばかりを欲しがるようなら、りんごを煮て離乳食で食べさせてあげるなどの工夫をしてみます。その時は砂糖は加えず、自然の甘みで十分です。

外出時に役立つ赤ちゃん用の果汁パックは、小さめのもので添加物の少ないものを選びます。大人の飲むりんごジュースなどは果汁100%ではないものが沢山あり、甘みも手が加えられているので、赤ちゃんには与えないようにしましょう。逆に添加物のない果汁は痛むのも早いので、少量パックが衛生的です。