ほんの小さな物も、段差を利用して足場にしてしまいます。はいはいを始めたら、赤ちゃん目線になって危険なものや場所を再確認しましょう。
2020/12/20
はいはいとは、赤ちゃんが両手両足を動かして自ら動く動作です。個人差はありますが、生後6~10ヶ月に始める赤ちゃんの運動発達。
はいはいにも、体の部位の発達や個人によって様々です。はいはいの仕方にも個人差や好みがうかがえます。
ずりばいは、はいはいの入門的な運動です。
手をついて、お腹を床に着けたまま腕の力と腰のひねりで前進します。足に力が足りないと、腰と腕だけで進もうとするのでスピードはあまり出ません。
上手に腕を出せなかったり、腰をひねるタイミングが合わないと後方に下がってしまいます。後方に動いたり腰をひねり過ぎて体ごと回転したり、試行錯誤しながら会得します。
目線が変わると大人には気が付かない危険な物もあります。ずりばい中は顔が床につきそうなほど低い位置にある為、誤飲にも注意ずりばいを始めたら足元や低い位置の危険の有無、段差を再確認しましょう。
スタンダードなはいはい。
両手を前方に出し、進みたい方向に腕を伸ばします。足は膝をまげた状態で、お腹を床に着けずに進むので腰もしっかりしています。
床に手のひらと膝をついて移動するので、音が目立つ場合もあります。足の力が備わるので、はいはいの進む速さも出てきます。マンションや、その部屋の階下に他の人がいる場合は気を付けましょう。特に早朝や音の響く時間帯は意識的に注意しましょう。
高ばいは、両手をついて、膝を伸ばした状態で足の裏を床につけて移動します。
それまでは腕に力を入れて移動していたのが、足を伸ばす事によって膝や足首に力が入るようになります。始めは、片足だけ膝をつけて、はいはいする赤ちゃんも。
高ばいができるようになれば、はいはい卒業もあと少し。高ばいの手を床から、もう少し高い位置に置けばつかまり立ちが始まります。
はいはいの時期には個人差があります。運動機能の発達や、周囲に興味があるかでも差が出ます。取り巻く環境にもよるので一概に、はいはいが必須なわけではありません。しかし、はいはいは効率良い全身運動なので極めて効果的な行動です。
生後6~10ヶ月に始める赤ちゃんが多いとされていますが、あまりしない赤ちゃんもいます。お座りが好きな赤ちゃんは、はいはいを始めてもすぐにお座りで遊びます。同様に、はいはいが好きな赤ちゃんはお座りをせずに動き回って遊びます。
はいはいが積極的ではない赤ちゃんの中には、お座りしたままお尻で床を滑って移動するタイプがあり、このような動きを好む赤ちゃんを「shuffle」の「引きずる」という意味から、シャッフリングベイビーと呼ばれます。
このタイプの赤ちゃんは、体をうつぶせにする事を嫌がる傾向に。縦抱きをしても足をついて遊ぼうとしなかったり。理由は解明されていません。
運動機能や手足に問題がなければ、大丈夫。時期が来ると、はいはいをせずに突然立って歩くようになります。
移動の際は扉に指を挟まないように注意しましょう。
扉に隙間テープをはったり、特に引き戸は赤ちゃんでも動かせる場合が。
ほんの小さな物も、段差を利用して足場にしてしまいます。
はいはいを始めたら、赤ちゃん目線になって危険なものや場所を再確認しましょう。
はいはいを始めると、少しの段差なら両手をついて上がれるように。
慣れれば階段もひたすら上がっていってしまいます。
しかし、前進出来ても、はいはいして来た道を引き返す事が出来ない場合も。
初期は、階段を上れても降りる事はできなかったりします。
階段の入り口や玄関の段差には近付けないように注意。
市販のベビーゲートや、幅の広いツッパリ棒式の棚を横にして柵代りにします。
もしも階段を上がる用事があったら、階下に赤ちゃんを置いて行っては危険です。
ママを追いかけて、階段を上がってきてしまいます。
はいはいでお風呂場まで来ると、自分より大きな浴槽に興味を持ちます。
お風呂の椅子や桶を台にしたり、縁に手をついて浴槽を覗きがちです。
赤ちゃんは体よりも頭部が重い為、頭から浴槽に落ちる危険があります。
浴槽の蓋をしていても、蓋の上に上って落下する場合もあります。
周囲のシャンプーや剃刀も誤飲や怪我の危険があります。
シャンプーや石鹸が思わぬ所に残っていると手足が滑って危険です。
たった10cmの水深でも溺れてしまう赤ちゃんにとって、お風呂は大変危険な場所。
ママがお風呂場の傍で家事をしている際も、必ずお風呂の扉は閉めましょう。
はいはいで移動するようになると、洗濯物干したり取り込んでる際に注意。
夏場や換気時も網戸だけの際は、1人で開けてしまう事も。
ベランダからの落下事故は赤ちゃんだけでベランダに出てしまう事がきっかけです。
大人では足場にできない小さな鉢植えも、赤ちゃんには足場になります。
歩くようになると更に危険になる場所なので、対策は早めにたてましょう。
庭先の縁側も低いながらも危険な場所です。
縁側は柵や手すりがない分、赤ちゃんは簡単に落下します。
地面までは高さがなくても、頭から落ちるので重体になる事も。