血尿(けつにょう)

血尿は、尿中に赤血球の異変が尿に現れたもので、別名は赤血球尿。日本の乳幼児の血尿は腎疾患が多く、遺伝も見られます。

血尿の症状

読んで字の如く、尿に血液が混じった状態。血尿は主に腎臓や膀胱の異変から現れます。

目で見える場合は赤色から茶褐色の尿が出ます。症状が進行すると、尿に凝固した血液の塊が混じる事も。

通常でも1000万個の赤血球が尿に存在します。血尿の場合は、それ以上の赤血球が存在します。病気によっては、たんぱく尿も併発します。

血尿の種類

目で見える血尿は肉眼的血尿と呼ばれています。目で見ると、赤色から茶褐色を帯びています。

ピンクや明るいワイン色は膀胱付近の血尿コーラ色や茶褐色は腎臓付近が影響している血尿。

時々血尿が見られる場合は間歇的血尿と呼ばれます。常に血尿が見られる場合は持続的血尿と呼ばれます。持続的な場合は、原因となる症状が進行している可能性が。

また、肉眼で分からず顕微鏡でのみ血尿と診断される事も。これは顕微鏡的血尿と呼ばれます。

症状がない状態であれば、無症候性血尿と呼ばれます。

血尿の原因

通常の黄色い尿は、赤血球が腎臓で分解されたビルビリンの色です。ビルビリンは腸や肝臓に運ばれ、腎臓のビルビリンは尿と共に排泄。

なんらかの原因で腎臓がビリビリンを生成できないと、赤血球が尿に多く含まれます。これが排泄されると肉眼では血尿と判断されます。

血尿は、それ自体に問題があるというより、体内の異常のサインです。
血尿がきっかけで、疾患に気が付くケースもあります。

大人でもありますが、ストレスから尿に異変が起こる事もあります。これはストレスが体の機能を低下させて、病気に繋がるからです。つまり、ストレスが血尿に直結はしていないので、診断が必要です。

血尿から疑われる疾患

よく聞くのは膀胱炎ですが、血尿の前に濁った尿で気が付きます。間違えやすいのは尿の出口付近がかぶれて付いた血が混ざった尿です。勿論これは尿には問題無し。

また、薬によっては尿の色が変化する場合も。心配な時は、服用している薬を確かめましょう。

泌尿器では腫瘍、結石感染症、嚢胞性腎疾患、腎下垂等があります。腎臓では腎動脈硬化症、高血圧性腎症、糖尿病性腎症があります。

家族遺伝も多く、腎不全の家族がいると遺伝性腎炎の可能性も。この場合は高齢になっても進行して、本人も腎不全を起こすパターンがあります。特に問題なければ、良性家族性血尿として治療は不要。

夏になると、子供に多く診断されるナッツクラッカー現象も血尿が出ます。ナッツクラッカー現象は左腎からの出血で、非糸球体性血尿が特徴です。尿に含まれる赤血球の形が、いびつではなく均一になっています。

子供の血尿では、尿検査で糸球体腎炎が多く診断されています。A群溶連菌に感染し、腎臓の糸球体に菌が蓄積して急性腎炎を起こす病気です。特徴は上まぶたの腫れや濃い尿が目立つ事、しかし肉眼で血尿として現れない事も。

出血性の血尿や、がんに繋がる血尿は乳幼児では稀です。

血尿の治療

主だった疾患が無く血尿の実の場合は、経過観察で治癒する事がほとんどです。たんぱく尿が認められず、一時的な場合は薬が処方されない場合もあります。自然消滅して経過観察で終わる事もあります。

ただし、たんぱく尿や家族遺伝がある場合は経過観察と年数回の尿検査をします。凝固した血液の塊が尿に混じっていた場合は、入院もあります。