e-育児top育児用語辞典 赤ちゃんの肌着

赤ちゃんの肌着

赤ちゃんは体温調節が自身ではできません。肌着は体温調節の役割も担うので、季節ごとに厚みや素材を考えて着用させます。

パパと赤ちゃん

2020/12/20

赤ちゃんの肌着とは

赤ちゃんの肌着とは、新生児では衣服代わりにもなる、肌に直接着る下着のことです。月齢や成長ごとに様々な形の肌着を組み合わせます。肌の薄い赤ちゃんの特徴に合わせて、大人の下着と違ってゴムや体を締め付ける部分がなく、縫製やタグも外側にあるなどの処置がされています。

肌着の必要性

赤ちゃんはほとんど寝ているし、最初は外出もしないから肌着もどれでも良いのでは・・と思うかもしれませんが、赤ちゃんの汗腺は大人と同じくらいあり、とても汗っかきです。身長50センチほどの体は常に大人同様の汗をかいているのです。

ですから、最も皮膚に当たり、常に着ている肌着こそ赤ちゃんの最も大切な衣服です。汗を吸収しやすく肌に刺激の少ない素材や月齢に合わせた動きやすいデザインを選ぶことで、より快適に、清潔に過ごせます。

また、赤ちゃんは体温調節が自身ではできません。肌着は体温調節の役割も担うので、季節ごとに厚みや素材を考えて着用させます。

赤ちゃんの肌着の特徴

赤ちゃんの肌着の特徴は、大人にはない心配りが沢山あります。逆に、敏感肌の大人向けに刺激を抑えた衣類は、赤ちゃんの肌着を参考に作っているほどです。

肌着の種類

肌着はオールシーズン使えるものから、月齢に合わせて使いやすいデザインなど様々です。色や柄も豊富で、汚れた時にはすぐに着替えられるよう、簡単な着脱デザインになっています。

短肌着

短肌着(たんはだぎ)は、オールシーズン使えて、上に着せる洋服も選ばない為とても重宝する肌着の定番です。赤ちゃんが動きやすいように腰までの丈で程良くフィット感があるので、新生児だけでなく、はいはいや足の運動が活発な赤ちゃんの動きを妨げません。

前身ごろをカシュクールのように重ねて紐で結びます。おむつ替えの時も邪魔にならないので、1枚あると便利です。袖は半袖や7分丈もあるので季節に合わせて使い分けます。

長肌着

長肌着(ながはだぎ)は、短肌着の丈の長いデザインです。短肌着より体全体を包んでくれるので、あんよ前の赤ちゃん、特にねんねの多い新生児に最適です。新生児の場合は、これがパジャマ代わりにもなります。

ベビードレスや、足の分かれていない服の時に合わせて着せますが、寒い冬は短肌着に重ねて着せることもできます。新生児の寒い時期のお出かけでは、足元まですっぽりと防寒も兼ねるので便利です。

コンビ肌着

コンビ肌着(こんびはだぎ)は、長肌着の裾部分が2つに分かれてそれぞれに足を入れます。ねんねの新生児期を過ぎて足を動かしたり活発な動きが出たら、コンビ肌着の出番です。

股下部分はスナップボタンで留めるので、頻繁なおむつ替えにも対応できます。スナップボタンを留めておけば、活発に動いても肌着がはだけることはありません。

短肌着の上に洋服感覚で着せたり、コンビ肌着の上にスパッツやズボンをはかせたり、アレンジできるのでお散歩や公園に行く時も使える肌着です。児童館や赤ちゃんの集まる場所でも、動きやすさとおむつ替えのしやすさからコンビ肌着で遊ぶ赤ちゃんが多く見られます。

ボディスーツ

フィット感があり、上半身とお尻の一体感がある肌着です。股部分をスナップで留めるので、動きの活発な赤ちゃんのおむつ交換も楽です。

もたつかないデザインなので上に着せる洋服を選びません。柄物やレース、様々な素材などのボディスーツもあり、月齢の低いうちは肌着とゆうより洋服に近い着せ方をします。夏は、これ1枚でお出かけする赤ちゃんもいるようです。少し肌寒い時は、この下に短肌着や長肌着を着せて調節します。

肌着に使われる素材

赤ちゃんの肌着に使われる素材は、吸湿性や保温に優れた生地選びから始まります。最も肌に触れるものなので、素材の特性を知った上で、季節に合わせて着せてあげましょう。

肌着に基本は綿素材ですが、織り方で様々な季節にあった仕様になります。

ガーゼの肌着

ガーゼの最大の特徴は目が粗いので、通気性に富んでいる為、洗濯してもすぐに乾く事です。この特徴を生かす季節は汗のかきやすい春~夏です。

生地自体が柔らかいので、赤ちゃんは口元や目元もガーゼのハンカチで拭き取ります。ですから、肌着として使用しても肌への刺激は最小限に抑えることができます。厚みのないものが多く、重ね着にも使いやすく、上に着る衣服を選びません。肌の弱いタイプや、アトピー肌の赤ちゃんはガーゼの肌着が合います。

フライスの肌着

赤ちゃんの肌着では定番のフライスは、手触りが良く伸縮性に富むので普段使いにちょうど良い生地です。季節を問わず、年間を通して着用できます。少し成長して幼稚園に通うようになってもフライスは定番肌着として人気があります。

最近はオーガニックコットンを使用して、伸縮性や吸湿性に秀でたフライス肌着も多く流通しています。体に程良いフィット感と耳まくれしない特性があるので、月齢サイズぴったりの肌着を選びで大丈夫です。

天竺の肌着

天竺はさらっとした軽い肌触りが特徴の、春~夏向けの生地です。通気性と吸湿性に富むので、汗をかく赤ちゃんに適しています。肌着だけでなく夏のベビー服、大人のTシャツにも使用されています。

天竺編みは薄くて横方向に伸びやすいので、成長の早い赤ちゃんの体型変化にも対応できます。

パイル生地の肌着

パイル生地はタオルと同じ素材なので、吸水性が高く保温にも優れています。夏は吸水性を生かして、薄手の肌着の上にアウター感覚で重ね着させたり、冬は保温性を期待して着用することができます。他の素材よりは厚みがあります。

なかにはパイル特有のループが出やすいものもあります。赤ちゃんの指や爪にループが引っ掛かることもあるので、購入時は織り目の細かなタイプを選びましょう。タオル同様、よだれやミルクのこぼれも染みになりにくく、洗濯しやすいことが長所です。

スムース生地の肌着

スムース生地の肌着は、外裏両面リブ編みで、すこし厚みのあるしっかりした生地の肌着です。保温性にとんでいるので秋~冬にかけて活躍します。スムース起毛という生地は更に保温性を重視した生地です。肌触りが良く、寒い時期のお出かけには重宝します。

エアーニットの肌着

肌に触れる部分がガーゼのような肌触りで、表面に空気の出入り口の小さな穴があります。この小さな穴から空気を取り込み、暖めた空気が生地に停滞する為、保温性に優れています。

肌着選びの注意点

サイズは動きやすさを考えて選びましょう。あまり大きいと足を動かしにくいことがあります。赤ちゃんの肌着は大人と違って、1日に何度も取り換えることがあります。その為、必要量を揃えておくとともに、洗濯しやすく乾かしやすい肌着が便利です。

特に新生児期は室内での生活が多く、暖かい季節は肌着だけで過ごすこともあります。授乳回数も頻繁なので洗濯にかける時間を減らして少しでも休めるように、洋服より肌着が揃っていると便利です。

もしくは肌着にお金をかけたくない場合は、頻繁に洗濯してもすぐ乾く素材を選びます。ただ、洗濯回数が増える分、肌着本来の生地と縫製はしっかりしたものを選びましょう。

\ Pic Up /