赤ちゃんのパープル・クライングをわかりやすく説明。新生児から生後6ヶ月頃までの赤ちゃんが、原因もわからず泣き続けることに悩んでいるママに知ってほしい言葉です。
2020/12/20
赤ちゃんのパープル・クライングとは、新生児から生後6ヶ月頃までの赤ちゃんが、原因もわからず泣き続けることで、泣き止まない赤ちゃんに悩んでいるママに知ってほしい言葉です。
赤ちゃんが泣く理由は沢山あります。お腹が空いたり、眠くなるとパパやママに泣いて知らせます。体調が悪いときは、助けてほしくて泣きます。
暑かったり寒かったりすることも言葉で伝えることができないので泣くしかありません。時にはコミュニケーションをとりたくて泣いて抱っこしてもらうこともあります。
会話が十分にできない赤ちゃんにとって、泣くことは自分の気持ちを伝える手段の1つなのです。
ところが、お腹もいっぱいで睡眠もとって健康でも泣き続けることがあります。パパやママが抱っこしても、普段なら泣き止んでご機嫌になる遊びや歌にも興味をもたないときがあります。そんなとき、多くの親が育児疲れを感じるものです。
パープル・クライングは赤ちゃんの泣きかたを6つの特徴であらわしています。その英語表記である「PURPLE Crying」の頭文字をそれぞれとって名づけられました。赤ちゃんがよく泣く時期、泣き声期間があるということです。
「泣くピークがある」という意味です。ピークに達するまでは赤ちゃんも泣き続けてしまうので、早々に泣き止ませようとしても再び泣き始める可能性があります。
ピークに達するまでは、赤ちゃんの泣く行為に付き合う気持ちで接してみましょう。大人のように気持ちをコントロールして、数分で泣き止むことはできないと考えたほうが良さそうです。
「予想できない」という意味です。赤ちゃんが泣く理由は予想できません。仮に泣く理由が予想通りだったとしても、毎回同じように泣き止むとは限りません。眠くて泣いても抱っこをすれば数分で泣き止んで眠る日もあれば、同じように抱いても30分以上泣いてから眠る日もあるでしょう。
「なだめられない」という意味です。どんなに抱っこしても、お気に入りの歌や絵本を見せても泣き止まないことがあります。こうなるとパパもママもお手上げ状態です。
「痛そうな表情」という意味です。赤ちゃんが泣いているとき、とても悲しそうな辛そうな表情をしています。だからこそ早く泣き止んでほしいと考えます。
泣いている理由がわからないまま、痛そうな表情で泣き続ける赤ちゃんをみると、子育てがうまくできていないと錯覚することもあります。
「長く続く」という意味です。赤ちゃんが泣くとき、長く泣き続けるほど困ります。短時間のことなら、なんとかあやして乗り越えることができたのに、長時間泣き続けるとお手上げ状態です。泣き声が大きいと、周囲への配慮も考えるようになってストレスを感じます。
「夕方に泣く」という意味です。「夕暮れ泣き」「夜泣き」など原因がはっきりわからない赤ちゃんの大泣きに悩むママが多くいます。
パープル・クライングは赤ちゃんの泣く行為の特徴をわかりやすくとらえています。もしも赤ちゃんが泣いている理由がわからなくても、ママや赤ちゃんが悪いわけではありません。赤ちゃんの成長過程で起こるものだと知ってほしいです。
赤ちゃんが泣いている理由がわからず抱いている腕に力が入って、赤ちゃんの体や頭を激しく揺さぶることで揺さぶられっこ症候群を発症することも心配です。揺さぶられっこ症候群は重篤化すると言語や運動能力に障害が残るだけではなく、死に至ることもあります。ポイントは泣き止まなくても、赤ちゃんやママ自身を責めないことです。
でも、長時間泣き止まない赤ちゃんを見るのも辛いものです。ママ自身も溜め込まずに誰かに話したり、赤ちゃんと一緒に外出して気分転換してください。
例外として泣き止まない赤ちゃんの顔色や体調に異変があるときは、急病など目に見えないトラブルの可能性もあります。普段と違うと感じたら病院で診てもらいましょう。
関連:揺さぶられっこ症候群