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カルシウムで育児のイライラ解消

母親がカルシウムを摂取しても直接母乳にカルシウムが移行する仕組みではありません。母乳育児中もカルシウムは自分の為に摂取すると考えても良いでしょう。

外出で抱っこされる赤ちゃん

2020/12/20

カルシウムには、情緒を安定させたりホルモンバランスを整える働きがあります。適度にカルシウムを摂取して育児の疲れから来るイライラを解消しましょう。

母乳のカルシウムは母親の骨から

もともと母乳の中に含まれるカルシウムは母体の骨から提供されることがほとんどなので、母親がカルシウムを摂取しても直接母乳にカルシウムが移行する仕組みではありません。母乳育児中もカルシウムは自分の為に摂取すると考えても良いでしょう。

カルシウムが足りないと情緒不安定に

妊娠や育児中だけの話ではありませんが、カルシウムは情緒を安定させる精神安定剤の役割があります。しかし、母乳育児中はカルシウムの多量摂取による、赤ちゃんのアレルギー出現を恐れてカルシウムの多い乳製品から遠ざかるといった話もあります。

確かに毎日、乳製品からカルシウムを大量に摂取して母乳育児を続けると、赤ちゃんは乳製品のアレルギーが出る確率が高くなります。だからといってカルシウムを摂らないでいると、今度は母親の体がカルシウム不足になってしまいます。

育児中は自分の食事を後回しにしがち

育児中は妊娠中とは違う疲れが溜まるものです。疲れていても夜中の授乳やおむつ交換、良家事や食事の準備と育児中の母親は体力勝負です。誰もが育児中の寝不足や疲れを経験するなか、上手にイライラを解消していかないと情緒不安定になって育児にも消極的になってしまう危険があります。

自分だけが我慢すればよいという考えは捨てて、育児を楽しむには先ず自分の体調を万全にするといった考えを持ってみましょう。母親の栄養補給は母乳の為だけではなく、自分の体の為でもあるのです。

3食の食事をゆっくりとることは無理でも、イライラやストレスを軽減できる体に良い食材を考えて買い物すれば、自分で自分をいたわることができます。結果的に母親の体に、良い栄養素があれば母乳も美味しくなるのですから赤ちゃんにとっても良い話です。

カルシウムを含む食品

カルシウムを多く含む食品と言えば、牛乳が有名です。しかし、先に述べたように牛乳の大量摂取はアレルギーの原因にもなります。そんな時は豆類や小魚からカルシウムを摂取すれば良いのです。

乳製品以外の主なカルシウム食品は以下の通りです。

特に小魚は片手で調理無しでも食べることができるので、育児の合間の間食にもお勧めです。乾燥させた小魚は切り身で食べる成魚と違って、まるごと食べることができるので栄養素も高い利点があります。もしも飽きた時は、干して乾燥させた小魚を、茶葉などをいれるメッシュの小袋に入れて天然のだしとして使用できます。

昆布はカルシウムの含有率が高く、他にもマグネシウム、鉄分といったミネラルがたっぷり含まれています。授乳中にも必要なミネラルが昆布で沢山摂取できます。もしも昆布でだしをとった場合は、だし汁にミネラル成分が沢山流れています。捨てずにお味噌汁やスープに変えて飲んでしまいましょう。

桜えびも小魚同様、まるごと食べることができます。タンパク質とカルシウムの含有量は祝品の中でもトップクラスで、他にもカルシウム生成に役立つミネラルに属するマグネシウム、抗酸化作用に優れたビタミンEが含まれます。ただし茹でると栄養素が減るので、生で野菜と一緒に食べることが効果的です。

カルシウムを効率よく吸収する食品

カルシウムを効率よく吸収するためには、カルシウムの吸収を助けてくれる食品と一緒に食べることが1番効果的です。サプリメントに頼ってばかりでは、カルシウムだけにしか効果が期待できませんが、食品を組み合わせて摂取すればカルシウム以外の様々な栄養素も吸収することができます。

カルシウムを効率よく吸収するために組み合わせたい栄養素はビタミンD、乳糖、銅、マグネシウム、クエン酸が代表的です。

カルシウムの注意点

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