e-育児topおすすめの絵本 ママにおすすめ大人の仕掛け絵本

ママにおすすめ大人の仕掛け絵本

絵本やイラストで癒されたいママには仕掛け絵本がおすすめです。大人が見ても楽しめる仕上がりの「仕掛け絵本」を紹介します。

ママにキスされる赤ちゃん

2020/12/19

仕掛け絵本は、とっても細かく計算されて作られています。絵本をなめたりおもちゃ代わりにする赤ちゃんには少し勿体無いけれど、ママは見ているだけで癒されてしまいます。

育児中で長い小説や、細かい文章を読む時間はないけれど絵本やイラストで癒されたいママには仕掛け絵本がおすすめです。大人がみても楽しめる仕上がりで、部屋に飾りたくなるような仕掛け絵本を紹介します。

育児の合間に仕掛け絵本を開いてください。可愛い仕掛けや、仕組みがまったくわからないような本格的な仕掛けにワクワクしたり、綺麗なデザインや色に癒されることを楽しみましょう。

ロバート・サブダ「不思議の国のアリス」

ロバート・サブダ「不思議の国のアリス」

ロバートサブダは「紙の魔術師」と呼ばれるほど、仕掛け絵本では有名な作者です。「不思議の国のアリス」では、魔術師と呼ばれるのも納得の立体感が表現されています。絵本と言うよりは絵本からインスピレーションを受けた芸術作品です。

アリスが、帽子屋と三月ウサギとお茶会をする場面では、テーブルの細かい仕掛けにも注意してください。そして最後にアリスを追いかけるようにたたみかけるトランプは圧巻です。

この仕掛け絵本は、日本語訳版と英文版があります。ページが限られているので原作ほど細部まで文章で書かれているわけではありませんが、イラストを見ながら読むには充分な量です。

ロバート・サブダ氏の取り扱う物語は、誰もが1度は耳にするお話ばかりです。赤ちゃんがもう少し大きくなったら、ママと一緒に楽しむことができるので長く持っていたい1冊です。

参考:楽天ブックス著者インタビュー「仕掛け絵本の巨匠ロバート・サブダさんマシューラインハルトさん」・・ちょっと前のインタビュー記事になりますが、仕掛け絵本に出会ったきっかけや作り始めた年齢など、仕掛け絵本に対する愛情が伝わるインタビューです。

(楽天)
ロバート・サブダ 不思議の国のアリス
(Amazon)
ロバート・サブダ 不思議の国のアリス

パトリシア・ウイットカー「花の神殿」

花の神殿

パトリシア・ウイットカーの作りだす花は、大人が楽しめる仕掛け絵本です。花弁にテントウ虫がついていたり、遊び心もあるのにページを開くたびにまったく違う本格的な水彩画の花の絵が広がります。

「花の神殿」の副題は「恋人たちの時間」です。添えてある詩は、育児本や育児雑誌には載らない自然の美しさや恋を詠んだ詩です。

読んでいない時はインテリアとして見える場所に置いたり、大人の女性への贈り物にも選ばれている仕掛け絵本です。

日本では仕掛け絵本というと子ども向けの「飛び出す絵本」が主流です。こうした海外の仕掛け絵本は、日本で言う「絵本」と片付けるには勿体無いほどの内容です。

本格的に作られているので、大人の女性向けとして紹介されることも多く、ママが充分楽しめる作品になっています。赤ちゃんがお昼寝している短い時間に、ページをめくりたくなる1冊です。

(楽天)
パトリシア 花の神殿
(Amazon)
パトリシア 花の神殿

シシリー・メアリーバーカー「魔法のとびら」

魔法のとびら

フラワーフェアリーズはシリーズものの仕掛け絵本で、大人が見ても遜色ない本格的な色彩が有名です。

「魔法のとびら」は、妖精の王国までの扉を開いていくストーリーです。こう聞くと、妖精を信じる小さな女の子向けだと思われがちですが、ページを開けば一面に隅々まで細かく描かれているイラストが飛び込んできます。これを見たら、子どもにはちょっと勿体無いくらいだと思ってしまいます。

フラワーフェアリーズは気にいるとシリーズ全冊を、時間をかけて集める人もいるほど大人が気に入る仕掛け絵本です。出産・育児に追われる毎日で、全く忘れてしまっていた夢を見ることや想像の世界を思い出す1冊です。

シリーズの中には、絵本を1人で読めるようになった女の子が読めるミニブックもあるので、女の子ママには特におすすめです。

(楽天)
魔法のとびら
(Amazon)
魔法のとびら

駒形克己「littletree」

駒形克己さんの「littletree」は、たった1本の木が主役です。真っ白な雪が広がる1ページの中に小さな小さな影があるシーンから始まります。

四季を通じて1本の木が織りなす存在感が、とっても美しくて繊細です。あまりゴチャゴチャしていないぶん、ページを開いた時に木が起き上がる姿が印象的です。

他の仕掛け絵本のように驚きや意外性はありません。それは、この木が驚かせるために立ち上がるのではないからです。木の一生を見届けることで、育児の細かいイライラや悩みがスーッと消えていってしまうから不思議です。忙しい時こそ、こんなふうに感じる時間は貴重です。

駒形克己さんはお子さんの誕生をきっかけに絵本製作を始めたそうです。赤ちゃんから楽しめる絵本も数多く発表されていますが、「littletree」は日本で大人向け仕掛け絵本を紹介する時に名前が挙がる作品です。

贈り物にも選ばれる絵本ですが、少しばかり値段が高めです。でも、雑誌のように内容が古くなることが無いので、ずっと持っていられる1冊です。

(楽天)
駒形克己
(Amazon)
駒形克己

\ Pic Up /