離乳食が大好きな赤ちゃんも苦手な赤ちゃんも、絵本を通じて食べることを楽しめるようなお話を紹介します。
2020/12/19
離乳食を進めるうえで1番困ることは、赤ちゃんが離乳食に興味を持ってくれないことです。
母乳やミルクが大好きな赤ちゃんは、離乳食を受け付けてくれるまでに時間がかかることもあります。哺乳瓶は大丈夫なのに、離乳食のスプーンは嫌がる赤ちゃんもいて離乳初期からつまずく家庭も多いものです。
離乳食の進め方に困った時は、視点を変えて絵本で離乳食や食べることを身近に感じてもらいましょう。離乳食が大好きな赤ちゃんも、苦手な赤ちゃんも絵本を通じて食べることを楽しめるようなお話を紹介します。
絵本は赤ちゃんが食事や食器をつかうことを楽しく理解できるように、言葉遊びやイラストで教えてくれます。言葉だけでは伝えられない楽しさを、読み聞かせを通して教えてあげましょう。
自分で手づかみで食べることを知るには「いただきますあそび」がおすすめです。この絵本は「いただきます」と言う食事マナーを動物のイラストを通して教えてくれます。
おすすめしたいのは大きな口で食べる動物のシンプルなイラストです。最初に苦手意識を持ってしまうと、赤ちゃんはその食材を食べようとしてくれなくなる場合があります。
口を真一文字に閉じたり、下で押し出したり、なかなか食べなくなってしまいます。なかには空腹に耐えきれず母乳やミルクを欲しがる赤ちゃんもいます。
「いただきます」に登場する動物は、みんな楽しく大きな口を開けています。パパやママも絵本を読みながら、一緒に大きな口を開けて真似しましょう。
離乳食でゴックン期から活躍する果物に焦点をあてた絵本です。鮮やかで分かりやすいコントラストが、赤ちゃんの興味をひきつけます。
型抜きされたページをめくって出てくる果物は、どれもはっきりした色と線で、視力発達中の赤ちゃんでも認識しやすいのも安心です。実は「くだものいろいろかくれんぼ」には英語表記も加えてあるので、もう少し大きくなっても開いてあげたい絵本です。
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離乳食を始めたら、「がたんごとんがたんごとん」で食事をすることを教えてあげます。食事をする為に必要なスプーンやフォークが乗って、食卓まで進みます。
哺乳瓶やおっぱいから離れたくない赤ちゃんにとっては、食事をするまでのプロセスから楽しさを知ってもらいましょう。
離乳食を食べさせる前に、お膝にのせて「がたんごとん、がたんごとん」と揺れながら、最後はスプーンを口に持っていきます。時には、じっと座って食べなくても気にしないで。離乳食を食べることを楽しませることも必要です。
モグモグ期を迎えたら、読んであげたい1冊です。「ノンタンもぐもぐ」は、赤ちゃんに生活習慣や挨拶を教える内容が多く描かれています。長く親しまれている絵本なので、幼少期に読んだことのあるパパやママもいるでしょう。
ノンタンの絵は、ちょっと波打つような太めの輪郭です。赤ちゃんが興味を持ってみることのできるラインです。背景がなくシンプルな挿絵が多いので集中して見やすいことも、小さな子どものいる家庭で人気がある理由です。
ノンタンがもぐもぐ食べている様子を真似して、ママも「もぐもぐ」口を動かしてあげましょう。
離乳食が一口で嫌がってしまう時は、「○○ちゃん、何を食べているのかな?」とノンタンのように聞いたり、離乳食を食べるだけの時間にしないことも挑戦してください。
離乳食以外ではトイレトレーニング、歯磨きなど1つの行動を1冊で表現しています。だから目的がわかりやすく、おすすめです。
離乳食を始める時に、まず食べものに興味を持ってほしいと思ったら平山和子さんの「くだもの」を赤ちゃんに見せてあげましょう。
この絵本は、他の絵本よりもかなり実写に近いイラストです。図工や美術の教科書のような絵だと思ってください。このリアル感には、昔から安定した人気があります。
でも、赤ちゃんにはこれが実際の果物と理解しやすく、切ってフォークに刺さっている絵もあるので、お話と言うよりも本当の食べ方を知ることができます。
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