離乳初期のゴックン期から離乳完了のパクパク期までバリエーションを変えて何種類もの豆腐がゆを作ることができます。
2020/12/19
ゴックン期から、豆腐は安心して離乳食に使用できます。豆腐粥(とうふがゆ)に調理することで、離乳初期のゴックン期から離乳完了のパクパク期までバリエーションを変えて何種類もの豆腐がゆを作ることができます。
豆腐を調理する時は、必ず熱湯や電子レンジで加熱殺菌を行います。表面に菌が付着した状態で調理しないように、容器から出したらすぐに調理して、残った分はまた密閉容器で保存して表面に菌やほこりが付着しないよう気を付けます。
充填豆腐は加熱殺菌の必要性は低いと考えられていますが、胃腸の機能も弱いゴックン期は加熱殺菌をしてから調理するクセをつけたほうが安全です。
離乳初期のゴックン期は10倍粥(10ばいがゆ)で粒のないとろっとした、スープのようなお粥です。これに、すりつぶした豆腐を加えてなめらかになるよう混ぜます。
豆腐のなめらかさを出しやすくする為には、木綿豆腐よりも絹豆腐のほうが調理しやすいので最初は絹豆腐で調理してみましょう。
加熱殺菌した豆腐は裏ごしします。加熱殺菌した清潔な裏ごし器を使用します。少量なので専用の裏ごし道具が無ければ、天ぷらや揚げ物で揚げかすを取る「かす揚げ」や、茶漉し(ちゃこし)を代用します。
ゴックン期の豆腐の裏ごしは木べらで裏ごしするほどの量ではないので、スプーンを代用することもできます。
裏ごしに使用した調理器具は網目に豆腐のカスが詰まるので、使用前後は加熱殺菌が必須です。カスが付着したままだと菌が繁殖して不衛生です。他の調理と並行している時でも、離乳食用に使用する時は1度、熱湯で洗い流してから使用してください。
裏ごしした豆腐は水気を取りのぞいて、10倍粥に加えます。スプーンでまんべんなく混ぜます。混ぜることで、赤ちゃんの口に合う温度まで冷ましてあげると赤ちゃんを待たせません。
10倍豆腐粥を離乳食として与える時は、初日はうわずみ部分だけを赤ちゃんに与えます。様子を見て粥部分を与えて、徐々に進めていきます。
豆腐は加熱すると冷めるのに時間がかかります。作りたてを食べさせる時は、お粥が熱すぎないか確認してから赤ちゃんの口に運びます。ゴックン期後半は、木綿豆腐で食感を変えてみましょう。
材料
10倍粥は、ほとんど糊のような米粒の無い状態です。加熱殺菌した豆腐も、スプーンで潰してツブツブ感の残らないなめらかな状態にします。豆腐は加熱殺菌で熱くなっているので気を付けましょう。
人参は、良く洗って皮をむいておきます。生の状態ですりおろして、ラップをした容器にいれて電子レンジで加熱します。
人参のすりおろしだけで加熱すると乾きすぎてしまう可能性があります。少し水をかけてから電子レンジで加熱すると失敗しません。
加熱した人参は裏ごしして水気を切ってから、同じく裏ごしした豆腐と混ぜます。スプーンの腹で押しつぶしように豆腐と人参のペーストを作り、10倍粥に加えます。
人参を加える時期は、ゴックン期の中でも10倍粥に慣れ、10倍豆腐粥にも慣れてからです。始めは人参のペーストの上ずみを少し加えるだけで、徐々に新しい味に慣らしていきましょう。
ゴックン期の豆腐粥は粒状のものが無いので、ペースト状のお粥特有のトロッとした食感です。熱すぎても赤ちゃんの舌が火傷してしまいますが、冷めると美味しさも半減します。
ペースト状なので噛みごたえはありませんが、ゴックン期の赤ちゃんは未だ乳歯が生えそろう前なので、噛まずのみこむか、上あごと下あごで潰して食べます。
豆腐と10倍粥だけでは味が物足りなく感じるかもしれませんが、最初は母乳やミルク以外の食事を経験することが目標なので、ゴックン期は味よりも消化しやすさと、のどごしの良い食感を大切にします。
離乳初期のゴックン期はベビーフード用のだしや、手作りのだしでの味付けはなしで10倍豆腐粥を与えることから始めましょう。ここで大人と同じような味付けをすると、濃い味を好んで通常の離乳食の味付けを嫌がって、離乳食が進まなくなる赤ちゃんもいます。
豆腐粥の味の無さや色味のないことが、ママの離乳食に対するやる気を減少させる時は食器やスタイなどをカラフルにして目で楽しむことも考えてみましょう。
真っ白な10倍豆腐粥を入れる容器の色をビタミンカラーにすると、赤ちゃんの視覚に興味を持たせるだけではなく、ママの気分も変えてくれます。