離乳食は食材本来の旨みを生かした薄味で作ることが基本です。そのため、市販のだしの素や添加物の加わった調味料は、離乳食には不向きです。
2020/12/19
離乳食は食材本来の旨みを生かした薄味で作ることが基本です。そのため、市販のだしの素や添加物の加わった調味料は、離乳食には不向きです。
自然の旨みを生かせるシンプルなだしは、急に必要になった時でも簡単に作ることができます。大人の食事にも使えるので離乳食を卒業してからも、子どもに与えたい味付けをすることができます。
離乳食に向いている昆布だしの簡単な作り方は、昆布を水に浸してだしを取る方法です。
昆布の表面の汚れを、硬く絞ったふきんで拭きとります。白くい粉は昆布の旨み成分なので、軽く汚れを落とすだけです。フタのある容器に水と昆布を入れて、柔らかくなったら昆布の左右から調理ハサミで切り込みを入れて水に触れる部分を増やしておきます。
容器にフタをして、3時間ほど冷蔵庫に入れておきます。水は昆布がしっかり浸かるように入れます。
水の色が昆布だしで少し変わってきたら、そのまま昆布のだし汁として調理に使います。色に変化が無くても香りが十分出ているようなら、だしが取れています。保存・添加物がないので保存は必ず冷蔵庫で、3日以内に使い切ります。
離乳食に使える鰹節のだしは、市販の小分けパックされている鰹節でも作ることができます。
耐熱用の容器に鰹節を入れたら、上から熱湯を注ぎます。鰹節は昆布と違い、水出しではなく熱湯でだしを取ります。鰹節5gに対して熱湯は150mlです。
鰹節に熱湯を注ぐと、鰹節が上に上がりますが、やがて容器の底に落ちます。完全に鰹節が容器の底に落ちたら、茶こし等を利用して鰹節とだし汁を分けます。
簡単な方法の1つはティーポットにお湯を注いで、茶葉をためる茶こしに鰹節をとる方法です。お茶を入れるように、保存容器にだし汁を注げば済みます。
保存容器は横広いタッパーよりも、調理の時にだし汁を注ぎやすいペットボトルや瓶が便利です。離乳食用に用意する時は、少量ずつ使用するので醤油さしに入れておくと出しすぎることもなく調理できます。
煮干しのだしは、天然の煮干しを使うことで本来の旨みが引き立ちます。スーパーで売っている商品は、大きい煮干しから小さい煮干しまで様々です。
離乳食にも使える煮干しだしを取りたい時は、ちいさい煮干しよりも大きめの煮干しのほうが、本数が少なくて済むので取りやすいようです。パッケージに、だしを取るには不向きだと記載している商品もあるので注意して選びましょう。
だしを取る前に、煮干しの頭とはらわた部分を取りのぞきます。頭とはらわた部分は苦みがあるので、調理の時は取りのぞいたほうが味が良く出ます。
煮干しを鍋に入れたら、水を注ぎます。煮干し2~3尾に対して、水は100mlです。
煮干しの乾燥部分が水に浮きますがそのままにしておきます。気になる時は茶葉を入れるティーバッグに入れます。袋ごと簡単に取り出せて便利です。
加熱し始めて沸騰したら火を止めて、タオルの上で荒熱を取りながら冷まします。だし汁が冷めたら、こし器でこして冷蔵保存します。
煮干しの細かい粉が気になる時は、コーヒーを入れる時のフィルターを通すと粉とだし汁が分別できます。
こうして手作りした煮干しだしは冷蔵庫で2~3日保存できますが、なるべく新鮮なうちに離乳食や大人の食事に使い切りましょう。