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新生児の紫外線対策

新生児が紫外線を浴び過ぎると、肌が傷つくだけではなく皮膚細胞までダメージを受けてしまうのです。

赤ちゃんを抱っこするママ

2021/01/07

新生児の肌

新生児の肌は、肌に対する刺激の経験が少ない為、ちょっとの刺激にも敏感に反応します。大人の肌ならばたいした刺激にならないことも、新生児の肌には大きなダメージを与えることがあります。

ただ、そんな無防備な肌を守るために新生児の肌には、白い胎脂(たいし)が付いています。これは一見、肌がふやけたり汚れに見えますが、新生児の肌を守るバリアです。

しかし沐浴をしていくうちに胎脂は落ちていき、新生児の肌のガードが1つなくなってしまいます。胎脂が減る頃に、産院から退院することが多いので、紫外線の強い春から秋の初めにかけてはきちんとガードしてあげる必要があります。

新生児が紫外線を浴び過ぎると

以前は真っ黒に日焼けした子どもは元気に遊んでいる証拠と言われていましたが、最近はそれに加えて、真っ黒に日焼けしている時は皮膚の細胞が傷付いているかもしれない、という見方があります。

新生児の肌は1番敏感ですから、最も皮膚や皮膚細胞が傷つく恐れのある状態です。新生児が紫外線を浴び過ぎると、肌が傷つくだけではなく皮膚細胞までダメージを受けてしまうのです。

新生児は髪の少ない状態で生まれる場合もあるので、頭皮にも紫外線があたりやすい特徴があります。紫外線は皮膚だけではありません。直接紫外線を浴び続けると、白内障といった目の病気にもかかりやすくなります。

新生児の紫外線予防

新生児は最初は日光浴程度で、一般的に長時間のお散歩はしません。生後1ヶ月をめどにどんどん外出機会も増えていきます。

その為、新生児は紫外線にあたる時がないだろうと思われがちですが、様々な時に紫外線を浴びている可能性があります。

室内にいても、天気が良いからとカーテンを開けていれば日ざしは赤ちゃんに直接あたるし、太陽が高く昇っている時間帯にずっと日なたに寝かせておくことも、紫外線を浴びる可能性を高くしてしまいます。

車内の紫外線予防

新生児のうちは移動手段を車に頼ることもあります。ベビーシートに乗せた状態で、走行中に赤ちゃんの顔や肌に日ざしが照りつけないか確認しましょう。特に車庫が屋根つきや屋内の場合は、乗車時には気が付かないので注意してください。

ベビーシートに取り外し可能のサンシェードを付けておけば安心です。ベビーシートの窓側に薄手のレースを下げて、簡易カーテンを作ることも効果的ですが、なるべく日ざしの強い時間帯を避けて乗車させることも考えましょう。

天気の良い日は、赤ちゃん用の日焼け止めを露出している肌に塗っても良いのですが、新生児は皮膚がデリケートなので必ず事前にパッチテストを行います。肌の目立たない部分に使用したい日焼け止めを塗って、かぶれや炎症を起こさないか確認します。

新生児の紫外線ケア

もしも紫外線を浴びて肌が真っ赤になった時は、冷たいガーゼやタオルで肌を落ち着かせてからローションをつけておきます。大人用の日焼け止めやアフターケア製品は、新生児には刺激が強すぎます。低刺激の赤ちゃん用を選びましょう。

新生児の肌にダメージがある時は、日中の外出は控えるようにします。新生児のうちは無理に外出したり、お散歩をしなくても大丈夫です。室内で肌をゆっくり休めて、不安な時は医師に相談しましょう。日焼けによるかぶれや炎症、熱を持っている時はセルフケアにとどめず、必ず早期受診を心がけてください。

関連:新生児の肌の特徴

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