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赤ちゃんと歩きタバコ

ベビーカーで外出すると、気になるのが歩きタバコです。ちょうどベビーカーに乗った赤ちゃんの高さにタバコがあるので、灰や火の粉が飛んでこないか心配になります。

くるまって寝る赤ちゃん

2020/12/25

ベビーカーで外出すると、気になるのが歩きタバコです。ちょうどベビーカーに乗った赤ちゃんの高さにタバコがあるので、灰や火の粉が飛んでこないか心配になります。各自治体でも歩きタバコやポイ捨て対策が進められていますが、どこまで規制すべきかは意見が割れている状態です。

歩きタバコへの不安

前を歩いている人のタバコの灰が風に吹かれてベビーカーにかかった

これはよくあることです。前向きに座らせるB型ベビーカーでは灰が子どもの顔にかかることが心配です。

タバコの灰や火の粉が、ベビーカーや子どもの手足にかからないか心配

歩きタバコで落ちる灰や火の粉は、とっても熱いのでヤケドが心配です。実際に吸っている本人だって、熱いから自分の肌にはかからないようにしている姿を見かけます。

歩きタバコをする人は前は見ていても、後ろの乳幼児には気づいていない

歩いている人は、常々後ろをチェックしません。小さな子どもは特に気付かれにくいようです。

手に持っているタバコが、子どもの顔と同じ高さだと近寄らせたくない

歩きタバコ

これは子育てしている親の本音です。誰だって子どもの顔にタバコを近づけたくはないのです。実際に顔にタバコがあたったら大ヤケドの危険もあります。

ベビーカーで外出する家庭や、小さな子どものいる家庭では歩きタバコの煙や、落ちる灰や火の粉の行方が気になります。身長の低い子どもに、灰や火の粉がかかることが心配だからです。

タバコの煙も心配です。どんなに喫煙のデメリットを話しあって、家庭で禁煙したり喫煙場所を限定していても、外出先では様々な喫煙者がいるのが事実です。

特に思うのは、歩きタバコを続けている人は周囲を気にしていると言っても、それは「前方を気にしている」だけではないかということです。

たしかに前方から来る人にタバコが当たらないように注意することも必要です。でも、喫煙中のタバコから落ちる灰や火の粉は、風に吹かれて後方に飛ぶことが多いのも忘れてほしくないのです。

後ろを歩く人は、急に灰や火の粉が飛んでくると防ぎようがありません。それがベビーカーの赤ちゃんや、子どもなら尚更、自分たちで防ぐことはできません。ただ風にのってくる灰や火の粉を浴びてしまうほかない状況になってしまいがちです。

歩きタバコへの注意

歩きタバコを徹底して中止させる法律がない

歩きタバコをしていたら必ず罰則があると決まれば、もう少し気をつける人も増えるでしょう。しかしタバコを持っているだけでは罰則になりません。ちょっと難しい問題で賛否両論の意見があります。

子どもがいる前で注意して揉めたくない

実際に子どもに灰がかかったら、その場で苦情を言うかもしれませんが、何も被害を受けていないのに苦情を出したらトラブルの原因にもなりかねません。でも保護者としては、なにか被害を受けてからでは遅いのです。

逆ギレされそうで注意できない

「嫌なら離れればいい」など、歩きタバコを中止するのではなくて、周囲が対策を考えろという人もいます。子どもがいると、変な言い争いはしたくないと我慢しがちです。

歩きタバコを見ると不満や、子どもへの不安を感じるのに、実際に相手に向かって苦情を言うことはできないという保護者が多いようです。子どもがいることも、アクションをおこせない理由の1つです。

もう1つは法律ではっきりと「どこでも歩きタバコは罰せられる」と定められていないこともあります。喫煙禁止区域や禁煙ゾーンと表記されていないと、「歩きタバコがいけないとどこに書いてあるんだ」と意見が食い違ってしまうことも考えられます。法律で徹底的に規制してほしいという声もあります。

路上喫煙禁止条例

タバコ

路上喫煙禁止条例(ろじょうきつえんきんしじょうれい)とは、外(路上)での喫煙を減らすために作られた条例の総称です。

条例と一言でいっても、内容は様々です。努力義務や推奨する範囲内であって、実際は該当者に努力を促すだけの条例もあります。

これによって気をつけてくれる禁煙者も増えましたが、促すだけでは聞き流してしまうケースもあり、徹底的な歩きタバコ対策とは言えません。

そこで新たに、環境面からも安全を考えた歩きタバコ対策が練られました。現在、自治体による歩きタバコやポイ捨て禁止を呼び掛ける条例が広まっています。

条例の内容や取り組み方は、自治体によって異なります。禁止区域に設定された地域での呼びかけや、歩きタバコやポイ捨てをした者への過料(2000円と明記している地域もあります)を進めたり、喫煙場可能エリアを明確にするなど様々です。

過料の徴収をはっきり明記している自治体もあれば、努力義務にとどまり過料徴収を実施していない地域もあります。いずれも地域によって対応が異なることで、それぞれの取り組みが浸透しにくい状況にも見えます。

子育て家庭としては地域に関わらず、どこの公道での歩きタバコやポイ捨ても、一律して禁止する指導をしてほしいとも思ってしまいます。同時に喫煙可能エリアをもっと浸透させることで喫煙・禁煙の分離を進めてほしいです。

家族で気をつけたいこと

もしも被害にあってしまったらと思うと、歩きタバコを止めてもらうことと同時に、現在できることの1つとして保護者も子どもやベビーカーの周囲に気を配る必要もあると考えています。

子どもがぶつかってヤケドをしてしまったり、灰や火の粉を吸ってしまったら、取り返しがつきません。実際に、子どもの顔の灰がかかったり、頭上をタバコがかすめたり、足元に吸い殻をポイ捨てされているのも事実です。

タバコを吸うことが悪いとは言えませんが、タバコを吸う以上はマナーを守ってほしいと願います。

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