産後ママの肌トラブルの原因、肌荒れを解消できない産後ママの悩みをわかりやすく説明します。
2020/12/25
産後はママの肌質が変わって化粧品が合わなくなったり、乾燥肌に悩まされます。産後ママの肌トラブルの原因、肌荒れを解消できない産後ママの悩みをわかりやすく説明します。
妊娠するとホルモンバランスが変わって、妊娠を継続させるための女性ホルモンが多く分泌されます。それがエストロゲンとプロゲステロンです。エストロゲンは卵胞(らんほう)ホルモンとも呼ばれて、女性らしさと妊娠しやすい体をつくるために働きます。妊娠してからは子宮や母乳生成をサポートして、ママらしさをサポートしてくれます。
プロゲステロンは黄体(おうたい)ホルモンと呼ばれて、基礎体温を上げて妊娠を継続させます。プロゲステロンは水分を保持する役割もあるので、妊娠中の肌ケアにも必要なホルモンです。
エストロゲンもプロゲステロンも、妊娠ホルモンと呼ばれていますが、産後はどうなるのでしょうか?
エストロゲンとプロゲステロンは胎盤から分泌されるので、お産の最後に胎盤を取り出してしまうので急に体内に分泌されなくなります。ここからはエストロゲンは生理の終わりから排卵までに分泌されて、この期間は肌の調子が良い人という人が多いです。基礎体温を下げて妊娠のために子宮内膜を厚くする働きがあります。
プロゲステロンは排卵から生理までに多く分泌されますが、妊娠中は妊娠を継続させます。プロゲステロンが多く分泌されている間は高温期になり、体内に水分を保ったり食欲をわかせる働きもあります。この2種の働きは、胎盤の排出と同時にお産で分泌量が増えるプロラクチンによってセーブされ始めます。
プロラクチンは、母乳生成を助けるホルモンです。だから母乳を飲ませている間は、プロラクチンの影響でエストロゲンとプロゲステロンの分泌がセーブされて、生理が再開されにくくなるのです。
妊娠、出産後とその都度かわる女性ホルモンがお肌の状態にも影響してしまいます。女性ホルモンに対してはママ自身がすぐにコントロールできないので、産後に化粧水やメイク用品が合わなくなることもあり困ってしまいます。
産後の不安や焦り、赤ちゃんのお世話の大変さは知らず知らずのうちにストレとなって体に蓄積されやすいものです。ストレスが溜まると、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールなどが分泌されます。ストレスホルモンは大量に分泌されると、体の免疫機能を低下させたりビタミン類の吸収を邪魔することがあります。
ストレスホルモンによって皮脂分泌が過剰になると、女性は小鼻やTゾーンだけがべたついて吹き出物ができやすくなります。ただでさえ産後の女性ホルモンが変動しているときに、ストレスホルモンまで増減しはじめたら制御できなくなるのも仕方のないことです。
産後の産後ママの育児は分刻みといっても過言ではありません。数分前までは泣いていた赤ちゃんが授乳したら、すぐにウトウト眠りそうになったりと目まぐるしいので「今日の午後はゆっくり仮眠をとりたい」と考えていても、全然横になれないことも多々あります。
寝不足になると肌も疲れてしまいます。というのも、肌には定期的に生まれ変わるサイクルがあるのです。肌の代謝は、十分な睡眠と栄養によって促されます。だから睡眠不足になると肌の新陳代謝がスムースに行われず肌荒れに繋がってしまいます。
産後のママの寝不足は誰もが感じていることで、寝不足解消もたびたび悩まされる問題です。寝不足が続いて肌トラブルがおこっても、すぐ睡眠時間をたっぷり確保できないのは産後ママのつらいところです。新生児期は睡眠不足を1日で解消するのはとても難しいので、毎日少しずつ仮眠のチャンスを見つけていくことが大切です。
産後ママは、赤ちゃんのお世話を優先するのでママ自身の食事は「時間ができたら」「すぐに食べることができるもの」「短時間で済むもの」を選びがちです。ご飯やパン、麺類などの炭水化物でお腹いっぱいにして野菜は食べることができなかったり、じっくり煮込む料理をする時間がなかったりと不便な時期です。
例えば偏った食品や調理方法を続けると、肌が乾燥したりべたついたりし始めます。ママの栄養は赤ちゃんの母乳を生成するためにも、しっかり摂取してほしいところです。でも日中に赤ちゃんとママだけで過ごしていると、買い物も料理も理想通りにはいかないものです。
産後の食生活の乱れが原因で肌トラブルをひきおこした場合は「やっぱり」と思うママも多く、思っていてもできない状態だとわかります。徐々に育児に慣れて、ママが使える時間を増やしていくしかありません。週末はパパにお願いして料理の時間を確保したり、毎日ではなくても肌のための栄養ある食事をつくっていくことから始めましょう。
産後は何をするにも赤ちゃんを優先することが多くなり、毎日の肌のお手入れはあいまいになりがち。もっと時間をかけたくても、かけることができないのが新生児期の大変なところです。きちんとしようとは思わずに、できる範囲で続けることが大切です。理想通りにできないことがストレスになると逆効果です。
産後は肌トラブルに悩むママが沢山います。まずは、どんな変化が起こっているのか知ることから始めましょう。