e-育児top脂漏性湿疹 シャンプー方法

乳児脂漏性湿疹のシャンプー方法

頭皮の乳児脂漏性湿疹。お風呂で赤ちゃんの頭皮を痛めずシャンプーするコツやケア方法。

水分補給する赤ちゃん

2020/12/24

頭皮に乳児脂漏性湿疹(にゅうじしろうせいしっしん)は薬を塗っても、頭皮の洗浄方法が正しくないと悪化しがちです。湿疹がかさぶたになった時、お風呂で赤ちゃんの頭皮を痛めずシャンプーするコツやケア方法を、わかりやすく紹介します。

シャンプー前にできること 

頭皮の脂漏性湿疹は、家庭でシャンプーすることで清潔を保って治療することができます。シャンプー前にしておくことは、大人と似ていますがデリケートな頭皮を労わることを忘れないでください。

赤ちゃんの頭皮の汚れを落としやすくする為には、家庭にあるベビーオイルが便利です。ママの手のひらに伸ばしたら、湿疹のかさぶたの上に塗ってください。

ベタベタが原因でできてしまった湿疹に、ベビーオイルを塗ることは「さらにベタベタにしてしまうのでは!?」と心配かもしれませんが、乾燥して頭皮に硬く張りついたかさぶたは優しく洗っただけでは取れません。

乾燥して硬く張りついたかさぶたにベビーオイルを乗せると、かさぶたが柔らかくなって頭皮からはがれやすくなります。

頭皮にベビーオイルを塗る時は、かさぶたに浸透する時間を作ると効果が期待できます。入浴の15分前に塗ってあげましょう。症状が悪化してかさぶたが岩のように厚くなっている時は、20分前から塗ってみてください。

スムースにシャンプーできるように、タオルや浴室の温度管理をしておきましょう。赤ちゃんは周囲の温度で肌がすぐに冷えてしまうので、浴室暖房や浴槽の湯気でお風呂を温めてください。シャンプーや、泣いた時や顔が濡れた時ようのタオルも用意します。

お風呂で気持ちよく機嫌が良ければ、しっかり頭皮を洗い流すことができます。ママはちょっと大変だけど、心掛けてみてください。

シャンプー前に体をポカポカに

赤ちゃんの頭皮を洗う前に、湯船につかって体を温めてください。もしくは体にしっかり、お湯をかけてポカポカ気分になってからシャンプーします。

頭皮を洗っている間、ママは赤ちゃんの湿疹部分や顔に注意がいきやすく、体を冷やしがちです。体を温めてからのほうが、赤ちゃんはリラックスしてくれます。

慣れないうちは、体を温めた後もお湯にタオルを浸けておきます。時々お湯を含んだタオルを体に乗せてあげましょう。ずっと乗せておくと冷えはじめるので、またお湯に浸してを繰り返します。

1回目はプレシャンプー

乳児脂漏性湿疹のシャンプー

赤ちゃんの頭皮を洗う時、かさぶたに塗布したベビーオイルで膜の張った頭皮や髪は泡立ちません。だから最初は頭皮ではなく、ベビーオイルや皮脂汚れ、ほこりを表面から取りのぞく必要があります。

先ずはお湯で頭皮を優しく流して、少しのベビーシャンプーやベビー石鹸でクルクルと表面を撫でてください。あまり泡立たなくても、力を入れずに優しく洗い流します。

脂漏性湿疹のかさぶたがふやけて、指にあたるかもしれませんが、はがさずにそっとしておきます。お風呂で頭皮が柔らかくなっているので、かさぶたをはがすと頭皮が傷つく恐れがあります。

2回目は指の腹で優しく丁寧に

表面の汚れを洗い流したら、もう一度ベビーシャンプーやベビー石鹸をとって泡立てます。今度は頭皮を洗いましょう。

指の腹でゆっくり円を描くように移動します。シャンプーや石鹸が足りないと、頭皮を痛めてしまうのでたっぷり使用するように心掛けます。

脂漏性湿疹の部分は、かさぶたが取れなくても大丈夫です。シャンプーで余分な皮脂や汚れを取り除くことが完治への近道です。かさぶたをはがさないように、指の爪ではなく、腹で洗うこともポイントです。

優しくふんわり水気を取る

シャンプー後の赤ちゃんの頭皮は、お風呂で温まって血行が良くなっています。皮膚も柔らかく、大人の爪で傷つけないように気を付けましょう。

タオルドライも、ゴシゴシ拭くのは厳禁です。表面を優しく包み込むように、力を入れずに水滴を取ります。タオルで拭くというよりは、タオルにしみ込ませる感覚で拭いてみましょう。

乳児脂漏性湿疹のかさぶた

もしもタオルで、乳児脂漏性湿疹のかさぶた部分をゴシゴシ拭くと、ふやけたかさぶたがポロポロ取れます。取れなかったかさぶたが取れるのは嬉しいことですが、頭皮や髪にべったりついて大きなフケが沢山あるように見えます。

かさぶたは頭皮が乾燥しても、ふやけた状態でべたついているから自然には落ちないと思ってください。もう一度シャワーで洗い流すのが確実ですが、そんなに何回も入浴させるのも大変です。だから、こすらず優しくタオルドライしてください。

自然とかさぶたが取れる状況が増えてきたら、入浴時にしっかり洗い流してあげましょう。たっぷり泡立ててから洗うと油分が落ちて、流れやすくなります。

かさぶたは、ちょっとベタベタしてします。爪でつまんでも完全には取り除け赤ちゃんの頭皮を痛めるだけずだと思ってください。

かさぶたが落ちてきたら寝具もこまめにチェックしてください。べたついたかさぶたは、放置するとシミを作ります。

\ Pic Up /