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インフルエンザの流行が継続中

2017年のインフルエンザ流行もピークに達しています。赤ちゃんがインフルエンザウイルスに感染してから気を付けてほしいインフルエンザ脳症、肺炎、気管支炎の主症状と注意点をやさしく説明します。

くるまって寝る赤ちゃん

2020/12/24

2017年のインフルエンザ流行もピークに達しています。赤ちゃんがインフルエンザウイルスに感染してから気を付けてほしいインフルエンザ脳症、肺炎、気管支炎の主症状と注意点をやさしく説明します。

全国的に警報レベル

インフルエンザ

インフルエンザの流行時期は空気の乾燥する年末年始に集中しますが、国立感染研究所によると2017年2月3日の時点で全国的にインフルエンザの感染者数はピークに達しているとわかりました(参考1)。

地域によっては幼稚園や学校内でインフルエンザウイルスの感染が広がって、臨時休校になるケースも見られます。インフルエンザウイルスは感染力が強いので、地域や家族の一斉感染が心配です。

もしも家族で感染したら、体力の1番少ない赤ちゃんはパパやママよりも症状が悪化するスピードが速いと考えてください。インフルエンザは合併症も重篤化しやすいことが心配です。診断後のホームケアも薬任せにしないで、赤ちゃんの変化をよく観察することがポイントです。

赤ちゃんに心配な合併症

インフルエンザ脳症

インフルエンザ脳症が現れるタイミングは人それぞれですが、一般的にはインフルエンザウイルスに感染した日から4日程度で何らかの症状が現れます。

インフルエンザ脳症では、5分以上継続したり何度も繰り返す痙攣(ひきつけ)、呼びかけにも応じずウトウトしている意識障害、急に立ち上がったり動きまわる症状があります。うわごとや叫びだす、おびえたり泣きじゃくるといった異常行動も見られます。動物やキャラクターに追いかけられる幻覚を見る子どももいます。どの症状が強く現れるかは人それぞれで、原因は解明されていません。

インフルエンザ脳症は詳しく解明されていませんが、発熱時の解熱剤が関係しているとも考えられています。インフルエンザの場合は家庭にある解熱剤を使わずに、医師の指導に従ってほしいので、風邪かインフルエンザかわからないような初期症状でも早めに病院に行くことをおすすめします。

インフルエンザ脳症は進行がはやいので、インフルエンザ治療中でも「いつもと違う」と不安に思ったら迷わず病院に相談してください。

肺炎

インフルエンザウイルスが肺に侵入すると肺炎を併発することがあります。肺炎を併発すると高熱が下がらずに何日も続き、そのせいで水分が足りずに脱水症状と体力低下が目立ちます。

咳が止まらず呼吸困難に陥ることもあるので、言葉を上手に伝えられない赤ちゃんはママに気づいてもらうほかありません。インフルエンザと診断されてもホームケア中は目を離さないでください。

気管支炎

インフルエンザの症状が治まらず咳が止まらない、息苦しくしているときは気管支炎の併発も疑ってください。

気管支炎になると痰が絡んだようなつらい咳が続き、そのせいで喉が痛みます。喉が痛むと食事がしにくいので食欲が低下して体力が落ち、症状はさらに悪化しやすくなります。赤ちゃんは息苦しいので横になるよりも、縦抱っこで眠ろうとします。

咳が苦しそうなときは、もう一度病院で診てもらいましょう。処方された薬が残っていても、再診をお願いしてください。

ママの体調管理も大切に

育児中のママは、自分の体の不調を我慢しがちです。少しの発熱やのどの痛みなら我慢してしまうママもいることでしょう。でも、もしも赤ちゃんのインフルエンザを予防するなら、まずは赤ちゃんの身近にいる人がインフルエンザに感染しないことが基本です。

ママがインフルエンザに感染したら、赤ちゃんに感染する前に離乳食つくりやおむつ交換など毎日の育児が困難になります。ですから赤ちゃんと同じように、ママ自身のインフルエンザ対策も重要です。基本は栄養のある食事と睡眠です。赤ちゃんを優先するあまり、適当な食生活や睡眠不足が続かないように無理のない育児スケジュールを組んでください。

参考1:NIID 国立感染症研究所インフルエンザ流行レベルマップ 第4週(2/3更新)

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