タバコの影響を考える

2016年も世界禁煙デーに合わせて、日本では5月31日~6月6日は禁煙週間が実施されています。タバコを吸わない赤ちゃんが、実際にはタバコの影響をどんなふうに受けているのかをママ目線で説明します。

毎日みかけるタバコのポイ捨て

タバコタバコを吸っている人の多くは喫煙所や携帯灰皿を利用していますが、なかには吸い殻をマンホールなど水があるであろう場所にポイ捨てしているのも事実です。ときには道端や店舗の前に吸い殻が捨ててあることもあります。

赤ちゃんに、タバコのポイ捨ては関係ないように見えますが、育児中のママはタバコの吸い殻に敏感です。歩くようになった赤ちゃんが道端で吸い殻を見つけると、どうしても興味をもってしまうことが多いのです。

ポイ捨てされた吸い殻に興味をもつのは、吸い殻がどんなものなのか、ママと話し合う前の段階のおしゃべりもたどたどしい0~2歳の赤ちゃんが多いようです。

赤ちゃんが吸い殻に興味をもった場合、まずは触ろうとします。もしもタバコに火が残っていたり捨てたばかりだとヤケドをしてしまう危険があります。熱くなければ手で持ちます。吸い殻は中身がぽろぽろと出てしまうので、赤ちゃんの手指にはタバコの成分が付着します。

さらに好奇心旺盛な赤ちゃんは、口にもっていき舐めたり食べてしまうことが心配されます。タバコの誤飲は急性ニコチン中毒、タバコだけも致死量になる危険性があります。誰が吸って捨てたのかわからない道端のポイ捨てタバコが、赤ちゃんにとっては最悪の事態を招きかねない危険物となってしまうのです。

赤ちゃんのいる家庭ではタバコに対して気をつけていますが、外出先ではどこにタバコの吸い殻が落ちているのかわからないものです。ママと赤ちゃんの目線は違うので、気をつけていても赤ちゃんが先に吸い殻を見つけてしまうことが考えられます。

喫煙者がタバコを吸い終えたときに、道路に吸い殻を捨てると赤ちゃんや子どもが触る可能性があるということを知ってほしいです。地域ではポイ捨てを禁止する張り紙は多いものの、具体的に「タバコのポイ捨てがどんな被害や事故に繋がるのか」まで広めることも必要だと感じています。

副流煙が病気に影響

受動喫煙(じゅどうきつえん)とは、タバコを吸っている本人が吸い込む主流煙(しゅりゅうえん)ではなく、周囲の人がタバコの先から出る副流煙(ふくりゅうえん)を吸ってしまうことです。副流煙に関しては有害物質が多く、タバコを吸っていないのにタバコの影響を受けてしまいます。

タバコを吸っていなくても、長く受動喫煙が継続されると脳卒中や動脈硬化、肺がんなど多々の病気を患う可能性が高くなると指摘されています。せっかく禁煙していても、受動喫煙で体に影響がおきることは悲しいことです。

受動喫煙と乳幼児突然死症候群

赤ちゃん受動喫煙で心配なのが妊婦と赤ちゃんです。妊娠中の受動喫煙の影響は、早産や発育不良などがあげられます。

赤ちゃんに関しては厚生労働省の研究班によると、受動喫煙との因果関係があると判断された乳幼児突然死症候群は、国内で73人もいるそうです。受動喫煙との因果関係が指摘される対象は、家庭内での受動喫煙が高い女性が多いこともわかりました。(参考1)

受動喫煙に関しては、喫煙者の周囲の人が知るだけではなく、喫煙者本人が知っていかなくてはいけない問題です。特に女性や赤ちゃんが家庭内で受動喫煙の対象になっている場合は、家族全員で喫煙についてのルールを決めることが大切です。

お出かけで気をつけるポイント

喫煙者の後ろを避ける

歩きタバコは困ると思っても、外出先で直接お願いするのは難しいものです。赤ちゃんをベビーカーに乗せてのお出かけでは、知らずに落ちてくるタバコの灰が、赤ちゃんの顔や体にかからないように気をつけたいです。ママができることは、ベビーカーの前方をチェックすることです。

赤ちゃんの視界でチェック

歩けるようになった赤ちゃんとの外出では、赤ちゃんの進む前方の道を見てください。赤ちゃんの視界は低いので、道路に落ちているものをすぐ見つけます。しゃがんだら、何に興味をもったのか確認しましょう。

公園は砂でタバコの吸い殻がわかりにくいのが厄介です。赤ちゃんが遊ぶ場所は、ママも赤ちゃんと同じ目線になって周囲を見回してください。興味をもって手に取りやすそうなもの、誤飲しそうなももは小さいので視線を低くしないと気がつかないことがあります。

各自治体でも禁煙や赤ちゃんとの生活についての取り組みがあります。これを機会に、喫煙マナーや受動喫煙が赤ちゃんに与える影響を知ってほしいです。(参考2)

参考1:朝日新聞デジタル「受動喫煙原因、国内で年間1.5万人死亡 厚労省推計」

参考2:厚生労働省 たばこと健康に関する情報ページ「2016年世界禁煙デーについて」