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育児ママの五月病

育児ママの五月病。子育てに自信をなくしたり前向きになれなくなることが心配です。

赤ちゃんの足

2020/12/24

五月病は新入社員や入学したばかりの新入生など、新しい環境でストレスを感じやすい立場でみかける状態ですが、育児ママも要注意。育児を頑張る新米ママも、ちょっとした疲れから子育てに自信をなくしたり前向きになれなくなることが心配です。

五月病とは

五月病とは、春に入社した新入社員や入学したばかりの新入生が緊張して4月を過ごして、やる気や理想と現実のギャップや、環境になかなか対応できない焦りや不安が5月のゴールデンウィーク後に疲れとなってあらわれる状態を指します。

五月病

ゴールデンウィークが終わってからの出社や、人との集まりが急に憂鬱になります。せっかくの連休後も疲れが取れるどころか、出勤や登校がはじまると考えると余計にストレスを感じてしまうのです。

五月病が改善されないまま過ごしていると、疲労が強く出たり肩こりや頭痛に悩まされることもあります。気持ちの持ちようだと我慢しすぎて、心も体も無理をしてしまうのが心配です。

五月病といえば新社会人や新入生などが思い浮かぶでしょうが、最近では幼稚園や保育園に入園したての子どもや、育児中のママにもあてはまることが増えています。

ママの五月病症状

育児ママが五月病になると、ただの疲れだと我慢しがちです。家族に心配をかけたくなくて誰にも言わずに過ごすママもいます。1人で乗り切ろうとしたり、赤ちゃんと2人で過ごす時間の多さから悩んでいることを打ち明ける相手やきっかけが無いことが心配です。

ママの場合は、五月病になってもどっぷり自分に甘く過ごしたり、何もせずに休息することが困難です。どんなときも育児を続けているので五月病を解消しにくいのです。

もしもママ自身が五月病かもしれないと疑っても、その時に赤ちゃんが体調を崩したら、ママは赤ちゃんの体調管理を優先することがほとんどです。こうしてママ自身の五月病への対応が遅れることも珍しくありません。

人と会いたくない

頭痛

五月病は何にたいしても憂鬱な気分になりがちです。楽しいと思っていたイベントも、出かけることが苦痛になります。お友達のママや赤ちゃんのことも、「嫌いではないけれど会うのは今度にしたい」と思うこともあります。

そんなときは、体調がよくなるまで参加を控えることも五月病対策の1つです。無理に楽しもうとすると、よけいにストレスが溜まってしまいます。

ママと赤ちゃんの集まりは気楽で楽しそうに見えますが、赤ちゃんに気をかけながらの人付き合いは意外と気を遣うものです。赤ちゃんの周囲に危険なものが落ちていないか、お友達と仲良く過ごせているのかを気にすると、自然と疲労が溜まることもあります。

育児中は「赤ちゃんのために」「子どものために」と無理をしがちです。ママの心に負担がかかって帰宅後に笑顔になれないと思ったら、家で赤ちゃんとのんびり過ごしてみてください。元気になったらまた、他のママや赤ちゃんに会いに行きましょう。

家事が面倒

何事も後ろ向きになってしまうのが五月病です。育児をしながら家事を頑張っているママにも、日ごろの疲れが出てつらくなります。

五月病に限らず、家事をする余力がないときは無理をしてほしくないです。頑張りすぎるママほど、責任感をもって家事をこなすので気がつかないうちに疲労がたまりがちです。深夜早朝の授乳やおむつ交換、寝かしつけもあるので翌日に持ち越せるものは後回しにすることも考えてください。

無性にイライラする

五月病はなにも変化がない場面でも、イライラしてしまうことがあります。赤ちゃんがおむつ交換で肌着を汚したり、ミルクをこぼしただけでも目についてしまうママもいます。そんなときこそ、赤ちゃんの良いところを声を出して褒めていきたいです。

普段は笑顔で対応できるのに、なぜか小さなことも許せない気分になってイライラしはじめたら自分の時間を優先的に探してみましょう。

育児はママの時間を犠牲にしがちです。赤ちゃんと一緒にお昼寝すれば体力回復できますが、5~10分でも1人で雑誌を読んだりお茶を飲む時間を作ってください。パパや家族がお休みの日は、ママだけで買い物にでかけるのも気分転換になります。それが近所のコンビニでも、ちょっと気持ちを切り替えることができそうです。

頭痛や肩こり

実は頭痛や肩こりも、五月病に含まれます。疲労がたまるうえに解消されないので体にも影響するのです。体のだるさが目立ち始めたら、食事と睡眠を見直してください。インスタント食品に偏らず、野菜や果物も積極的に食べてほしいです。食器やナフキンの色をビタミンカラーにして雰囲気を変えることもおすすめです。

赤ちゃんとのお風呂はなかなか、ゆっくり温まることができません。濡れタオルを電子レンジで温めて、やけどしない温度まで冷ましてから首や肩にのせてください。血行をよくすることで頭痛や肩こりのつらさを、軽減してください。

赤ちゃんのお昼寝中に、好みのアロマオイルや入浴剤をつかって足浴をすることもリラックス効果があります。赤ちゃんと一緒のお風呂では、使用できる入浴剤も限られているので足浴では好きなものを使いましょう。

五月病は休憩サイン

抱っこ

五月病になりやすいママは、育児を頑張っているママや赤ちゃんとしっかり向きあっているママに多いものです。ですから五月病かもしれないと思っても、五月病になることが悪いことだとは考えないでください。

いつも育児を頑張っているから、張りきりすぎて疲れが目立ってきたサインだと考えてください。「こんな考えじゃいけない」「もっと頑張らないと」とは思わなくて大丈夫です。

疲れてきたら赤ちゃんだけではなく、ママ自身にも無理強いしない育児をしてほしいです。困っているときは家族やママ友に話してください。すぐに解決しなくても言葉にして伝えることで、肩の重荷が軽くなります。

身近な人に話したくないときは、妊娠・育児中のママを対象とした相談ダイヤルもあります。自治体でも名称は違えども育児相談を受け付けています。「住んでいる地域、育児相談」で探してみましょう。

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