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母乳とミルク、いつからいつまで?

母乳飲ませたいけれど足りないとき、出ないとき。どこまで母乳にこだわるのか悩みます。ミルクと母乳で悩んでいるママに読んでほしいアドバイスをわかりやすく書いています。

くるまって寝る赤ちゃん

2020/12/24

母乳飲ませたいけれど出ないとき、足りないとき。いつまで母乳にこだわるのか悩みます。すぐにミルクを足すべきか母乳を頻繁にのませるのかの判断ポイント、ミルクと母乳で悩んでいるママに読んでほしいアドバイスをわかりやすく書いています。

母乳が出ない焦り

赤ちゃん

赤ちゃんに母乳を飲ませたいのに、すぐにまたほしがるのは「足りないから?」「出ないから?」と不安になるかもしれません。確かに母乳の量は人それぞれで、ストレスや食生活、睡眠不足にも影響されるデリケートな問題です。

母乳が足りないと感じても、すぐに諦める必要はありません。マッサージや食事、睡眠など心的ストレスも解消してリラックスしたとたんに母乳の出がよくなるケースもあります。でも、ママにとっては毎日何度もある授乳のたびに考えてしまうのでつらいことです。

母乳が足りないかもしれないという焦りは、ママ本人にしか感じえない苦しいもので、周囲はもっと簡単なことだと言うケースもあります。それがママをさらに苦しめます。

大切なことは量にかかわらず、赤ちゃんに母乳を飲ませることができることです。たくさん出なくても可能な限り飲ませてあげたいという気持ちを大切にしましょう。

ミルクはいつから?

ミルクを足す前に、1日何度でも母乳を飲ませてください。以前は「授乳間隔3時間」という目安もありましたが、最近では赤ちゃんがほしがっているときは飲ませて大丈夫だという考えに変わってきました。

赤ちゃんが母乳を飲む理由は、空腹以外にも「安心したい」「ちょっと喉が渇いた」「眠い」など様々です。特に低月齢の赤ちゃんは1度に飲む量が少ないので、すぐに飲みたくなります。

母乳は栄養満点ですが、赤ちゃんの胃にやさしく消化吸収もよいので頻繁に飲んでも大丈夫です。

ママにとっても頻繁な授乳はメリットがあります。赤ちゃんが乳首に吸いつくと、脳に刺激が伝わってプロラクチンとオキシトシンというホルモンが分泌されます。この2つのホルモンが母乳を作るのです。

1週間で125g

どうやって母乳で足りているのかを判断すればよいのでしょうか?赤ちゃんそれぞれの体重や体質、飲み方もあるので簡単に判断できない難しさがあります。

実際の赤ちゃんの授乳頻度はあまり重要視せず、母乳だけで元気にしているようなら焦らないでください。顔色がよく、おしっこが出てオムツを1日6枚以上交換しているようなら水分も足りている可能性が高いです。

体重に関しても個人差がありますが、だいたい1週間で125g増えていれば安心です。10日で200g程度、2週間で250g程度増えているかでも判断できます。ママが1人で体重計に乗ったときと、赤ちゃんを抱いて乗ったときの重さの差で判断してみてください。

抱きかたを変えてみる

横抱きで飲むことが好きな赤ちゃん、たて抱きで飲むとラクな赤ちゃんなど授乳スタイル十人十色です。授乳中の抱きかたを色々試してみましょう。お気に入りのスタイルが見つかると、赤ちゃんも授乳が進みやすくなることがあります。

赤ちゃんが泣いても焦らない

授乳

赤ちゃんが泣くと「もう飲みたくなってしまったの?」と授乳間隔を気にするママもいますが、あまり過敏にならないことです。

赤ちゃんが頻繁に飲みたがるのは、大人よりも胃が小さいから当たり前です。それに授乳は大好きなママとのスキンシップなので、「ママに抱っこしてもらいたい」と思っていることも考えられます。泣いてママを呼ぶのは、ママに見てほしいからだと受け止めてください。

逆に母乳が足りていないと赤ちゃんの体力がなく、元気もないので泣き声が弱弱しくなります。そのほうが心配です。元気に泣いておっぱいを飲みたがるのは、赤ちゃんに体力がついてきた証拠です。

混合にする決定権

いつまで母乳だけを飲ませるか、いつからミルクも足して混合にするのかの最終決定権はママ自身にあります。母乳にこだわることで疲れ果ててストレスが溜まっているようなら、ミルクを足すことでママ自身の負担が軽くなることもあります。ただ、母乳を飲ませる回数は残しておくことをお勧めします。

授乳のときは最初に母乳、そのあとほしがるようならミルクを足すというように母乳優先にしてママの脳への母乳生成サインは送り続けましょう。あるときママのストレスが解消されて母乳の出がよくなるケースも考えられますし、赤ちゃんがのほうも月齢を重ねるごとに飲む力が備わることも期待できます。

決定するまでには母乳外来や助産師さんに相談して、赤ちゃんの様子をみながら進めてください。

混合にしたからといって母乳が足りないことを責める必要はありません。混合には混合のメリットがあります。例えば母乳はママ、ミルクはパパというように赤ちゃんにとってはスキンシップ相手が増える喜びもあります。ミルクは母乳に近い成分が開発されているので栄養面でも偏る心配はありません。

母乳>ミルクではありません

ついつい勘違いされがちなのは母乳を飲ませることが良くて、ミルクを飲ませることはそれよりも劣っていると思われることです。実際は母乳も粉ミルクも比較するものではありません。

そもそも大人になったときに、「あの人は母乳だけで育った」「あの子は粉ミルクを飲んでいた」なんてわからないし、そんなことで優劣がつくこともありません。つまり母乳とミルクの判断は、どうすればママと赤ちゃんにとって最良かにつきます。周囲の意見が厳しいときは、ママと赤ちゃんのことだけを考えて判断しましょう。

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