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子ども乗せ自転車のルールを再チェック

>2015年6月1日から、道路交通法が改正。自転車の交通規制も少し変わります。

くるまって寝る赤ちゃん

2020/12/24

2015年6月1日から、道路交通法が改正。自転車の交通規制も少し変わります。危険行為を繰り返した自転車運転者は指定期間内に安全講習が義務付けられます。子どもを乗せるママチャリも例外ではありません。

安全講習について

ママの疑問

6月1日からの道路交通法の改正では、交通ルールに関わる様々なことが変化しますが、なんといっても自転車運転者への罰則の強化が注目されています(参考1)。安全講習と聞くとやさしく聞こえるかもしれませんが、これは個人的な理由で簡単に無視できない講習です。

自転車を運転中に交通ルールを無視した危険行為を繰り返すと、悪質自転車運転者として安全講習の受講を指示されます。6月からの改正では、2回以上の摘発で受講するので、2回目の摘発で安全講習の受講義務が発生します。

自転車の安全講習は、3ヶ月以内の指定期間内に受けます。もしも個人的な理由で期間内に受講しなかった場合は、5万円以下の罰金が課せられることになります。

ちなみに、この安全講習の受講時間は3時間で、受講料は5700円です。

自転車の危険行為とは?

自転車の危険行為として判断される事例を、いくつかピックアップして紹介します。改めて、自転車運転中にルールを守っているかチェックしてください。

一時停止を守らない

車道に一時停止の指示があるときは、自動車だけではなく自転車も一時停止をして安全確認をしてから進みます。一時停止を守らないと歩行者や左右からきた自動車にぶつかる可能性も高くなって危険です。

車道の右折

携帯電話の使用

自転車を運転しながら、携帯電話の画面をみたり通話することも危険行為の1つだと判断されます。

自動車の運転でも携帯電話の使用は問題視されていますが、自転車にのりながらの携帯電話の使用も前方不注意や注意力散漫で事故や怪我を招きやすいので気をつけましょう。

酒酔い運転

お酒を飲んでフラフラと自転車を運転することも危険行為となります。飲酒運転と聞くと、車を連想しますが自転車も同じように控えてください。

ブレーキのない自転車の運転

ピストと呼ばれるブレーキのない自転車は競技用自転車です。ノーブレーキピストで公道を走ることは、日本では制動装置不良(せいどうそうちふりょう)として道路交通法違反と判断されます。

信号無視

自動車は信号無視をすると目立つし、大きな事故につながります。ところが自転車は向きを変えてみたり隙間をぬって信号無視をしてしまうケースも見られます。

6月1日からはこうした自転車の信号無視も危険行為と判断されます。公道を走るときは、自動車と同じルールが鉄則だと考えてください。

歩行者用道路で徐行せずにスピード運転

やむを得ず歩行者用道路を自転車で走るときは、自転車は徐行運転が鉄則です。ベルを鳴らして無理に歩行者をどかせたり、スピードを出して歩行者の隙間を縫う運転は危険です。

子ども乗せ自転車の基本ルール

子どもを乗せているからと言って、自転車の交通ルールが甘くなることはありません。逆に乳幼児の安全面を考えると、運転者はしっかりルールを守って自転車に乗ることが求められます。

16歳以上の運転者

実は、乳幼児を自転車に乗せた自転車を運転できるのは16歳以上とされています。

つまり小中学生で自転車に乗ることのできる家族がいても、赤ちゃんを乗せて自転車を運転することはできません。家の近所や短距離の移動でも、くせになるとルールを間違えて覚えがちです。家族間でも話しあって確認しましょう。

幼児用座席は必須

子どもを乗せるときは、自転車専用の幼児用座席を取り付けます。もともとママチャリとして販売されている自転車には設置されていますが、劣化したら新しい座席を付け替えることも可能です。設置されていない自転車には、幼児用座席を購入して取り付けましょう。

幼児用座席を選ぶときは、その座席の対応できる体重もチェックしてください。一度装着すると、なかなか新しい座席に替えないことも多いのですが、対応体重を越えて使い続けると、急に破損して事故や怪我を招くことが心配です。

後部に幼児用座席がある自転車では1人を乗せることが原則です。小さいからと言って、無理に2人を座らせたり、お兄ちゃんやお姉ちゃんに赤ちゃんを抱っこさせて後部座席に座らせることはとても危険なので避けてください。1つの幼児用座席には1人が座ります。

2人乗せは専用自転車を

自転車に子どもを2人を座らせて運転するときは、後部座席だけではなく前にも幼児用座席が取りつけてある専用自転車を使用します。短期間しか使用しないからもったいないと思うこともあるかもしれませんが、どちらも取り外したりカゴ部分は荷物入れにも使用できるタイプばかりです。長く使用できるので安全面も考えて、2人乗せ自転車を検討してください。

なぜ2人乗せは注意が必要かというと自転車が負担する体重も関係しています。「幼児2人同乗基準適合車」というステッカーのある2人乗せ自転車は、大人と子供2人の重さにも耐えることのできる強度とタイヤを使用しているのです。

参考1:警視庁自転車の交通ルール

関連:
子ども乗せ自転車のルール
ママチャリの危険性

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