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停電中の授乳について

停電で明かりのない場所で授乳をする際は、赤ちゃんの精神的な不安から上手に授乳ができない心配も出てきます。

赤ちゃんを抱っこするパパ

2020/12/24

添い乳

停電中は昼間ならカーテンや窓からの日射しで授乳できます。停電が夕方や夜の場合、天候が悪くて日射しが入らない場合、真っ暗な部屋で夕方や授乳をすることになります。

停電で明かりのない場所で授乳をする際は、赤ちゃんの精神的な不安から上手に授乳ができない心配も出てきます。体を密着させて、声をかけたりさすったりしながら精神的に安心させながら授乳します。

タオルやガーゼが停電時にすぐにわかる場所にあると、便利です。また、赤ちゃんの不安感を補うために授乳中にバスタオル等を体にかけてあげることも考えます。

授乳中の赤ちゃんとママの動線内に、ロウソクを置くと危険です。万が一、ロウソクが倒れた時や暗くてロウソクに手がぶつかると危険だからです。

懐中電灯やロウソク以外の明かりを用意できる時は、授乳する赤ちゃんを直接照らさないように注意します。明かりが直接あたるとまぶしくて、赤ちゃんが落ち着きません。少し離れた壁や天井が明るいと、そっちを目で追うので気が紛れます。

授乳後もすぐに体を離さないようにします。暗い場所で、急にママから離れると不安になります。動作もゆっくりにしてあげると、落ち着きやすくなります。

停電中の粉ミルク調乳

哺乳瓶の用意

授乳

哺乳瓶は1度使用したら殺菌が必要です。可能な限り、いつも清潔な哺乳瓶を用意しておくと困りません。

粉ミルクの用意

停電時は、安全な調乳が求められます。粉ミルクの量が決まっている場合は、1回分を容器に入れておきます。これで、粉ミルクの量を間違えることを防ぎます。

粉ミルクの量とお湯の量のバランスを間違えると、赤ちゃんの胃に負担がかかったり、消化しにくいミルクになるので気を付けましょう。

調乳にはお湯が必要

調乳用のお湯は1度沸騰させたお湯を調乳温度まで下げて、粉ミルクを入れたら更に人肌まで冷まして赤ちゃんに与えます。

粉ミルクの調乳にはお湯が必要です。停電時にお湯が用意できないと授乳自体が困難になります。しかし粉ミルクは作りおきを長く置いておくことができません。一定の時間が過ぎたら作りなおす必要もあるので、お湯が必要になるのです。

調乳温度は70~80度

調乳温度は粉ミルクの商品に指定されていますが、基本的に70~80度だと覚えておきましょう。それ以下では十分に安全なミルクを調乳できないことになります。

調乳温度で調乳できたら、今度は人肌まで冷ます必要があるので、停電時や通常の調乳ができない場合は、赤ちゃんにミルクを飲ませるまで時間がかかりがちです。焦ってしまいますが、落ち着いて調乳温度や人肌まで冷ましてあげることを守ってあげましょう。

特に人肌まで冷ますことは必須です。焦って冷ますことが適当になると、赤ちゃんは熱いミルクで火傷します。

調乳用のお湯を確保する

哺乳瓶

停電中に粉ミルクでの授乳をする際、電子レンジや調乳ポットは使用できません。お湯は保温ポットや保温水筒に用意しておく必要があります。

調乳に使用するお湯を、通常の電気ポットで用意している家庭はお湯を出すことが困難になります。ポットのふたを開けてお湯を注ぐことは火傷の危険があります。

電気ポットのふたを外してお湯を注ぐ時は、哺乳瓶のほうが軽いので倒れがちです。また別の容器に移してとなると、暗がりではお湯をこぼす恐れがあります。

調乳用のポットでは、ポットの底部分を電気で温めているタイプでは停電で保温が切れることになります。調乳用の電気ポットは最初から授乳に適した低めの温度で保温していることが多いので、注意が必要です。

ただ、調乳用のポットは通常の電気ポットよりも湯温調節や扱いが、育児に適していて便利です。停電時は保温効果を持続するために保温用のアルミバッグやタオルで周囲をくるんだり、保温水筒に移し替えましょう。

調乳のお湯の準備は各家庭で様々ですが、停電時は保温水筒に1回分だけでも入れておくと困りません。片手で持てるの重さ水筒は、明かりが少ない時も扱いやすいので便利です。

毎回お湯を沸かして調乳している家庭では、これを機会に停電時に使用するお湯を、保温できる水筒に用意しておくことをお勧めします。

よくお出かけの際に保温水筒にお湯を入れているママは、家にいる時も予備として準備しておくと安心です。

マンション住まいの方は、停電と同時に水道が止まる心配もあります。マンションの水道設備は電気を使用するので、必然的に設備が使用できなくなるからです。

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