e-育児top育児トピックス 2011年、インフルエンザ予防接種の開始

2011年、インフルエンザ予防接種の開始

2011年のインフルエンザワクチンは、ワクチン接種量が増えました。3歳未満の子どももワクチン量が増えるので、不安なことは接種前に医師に相談しましょう。

高い高いされる赤ちゃん

2020/12/24

インフルエンザ

2011年度もインフルエンザの流行に備える季節になりました。インフルエンザと言えば、冬の病気の代表格の1つです。

子どものいる家庭ではインフルエンザ予防接種をすると決めたら、いつ、どこで受けるかを早めに計画することが大切です。

インフルエンザは感染すると子どもには辛い症状が出ることや、流行しやすいことから予防接種する家庭が多く、それを推奨する風潮があります。

「インフルエンザには予防ワクチン」という説が当たり前になってきつつありますが、実際は必ず受けなければいけない予防接種とは認定されていません。

赤ちゃんにとって、インフルエンザの予防接種は任意です。それだけに保護者の判断が重要です。インフルエンザの予防接種によるメリット・デメリットをおさらいして、より効果的にインフルエンザを予防しましょう。

インフルエンザワクチンとは

インフルエンザワクチンは、インフルエンザのウイルスを人為的に分解して毒性分の無い状態でワクチンを作ります。これを体内に入れておくことで抗体ができ、実際にインフルエンザウイルスに感染しても重篤な症状を防ぐことが期待されます。

「インフルエンザワクチンは効果がない」という考えの人もいます。確かに必ずインフルエンザに感染しないという確約はありません。

インフルエンザワクチンはすぐに作られて接種できるものではありません。今年の冬のインフルエンザに備えるワクチンは夏前から作られています。つまり、夏前にワクチンに使うウイルスは選ばれています。

ところがインフルエンザは毎年変化することがあります。せっかく考え抜いてワクチンに選ばれたウイルスとは、全く異なる遺伝子のインフルエンザが急に流行することもあるのです。そうなると遺伝子の違うウイルスを使っているワクチンでは、体内に抗体がしっかり作れなくなるのです。

このパターンを考えるとワクチンの効果は、実際にインフルエンザが流行しないと分からないということになります。そのため、ワクチンの効果は期待できないと考える人もるのです。

逆に、毎年ワクチンの中身は違うのだからこそ、毎年接種していくことが大切だと考える人もいます。前年は新型インフルエンザだからワクチン効果が期待できなかったウイルスも今年は対応できるといったように、毎年改善されているのがインフルエンザワクチンの大きな特徴です。

2011年のインフルエンザワクチンの特徴

2011年のインフルエンザワクチンは、ワクチン接種量が増えました。海外では今回の接種量を採用しています。3歳未満の子どももワクチン量が増えるので、不安なことは接種前に医師に相談しましょう。

2010年の予防接種では1歳未満の赤ちゃんは1回に0.1mlを接種していましたが、今年は6ヶ月~3歳未満の子どもは1回の接種量が0.25mlになります。これは海外では既に接種している量です。

インフルエンザワクチンを接種できる年齢

インフルエンザワクチンの接種に年齢制限はありません。赤ちゃんも接種することはできます。

医師によっては1歳未満の赤ちゃんにはワクチンも少量だから効果が期待できないという考えもあります。接種前に月齢を問い合わせておくと安心です。目安は生後6ヶ月です。生後6ヶ月から接種できる病院が多く見られます。

生後6ヶ月からは、ママの体内から譲り受けていた免疫が減少し始める頃です。保育園に通っている赤ちゃんは集団感染しやすいので早めに考えましょう。

新生児を含む赤ちゃんは、小児科での予防接種が安心です。特に普段から持病やアレルギーなど、気になることがある場合はかかりつけの小児科で接種します。

インフルエンザワクチンの接種間隔

2011年のインフルエンザワクチンの接種間隔は3~5週間です。12歳以下の子どもは2回に分けて予防接種をします。2010年のインフルエンザ予防接種では接種間隔は2週間と指示されていましたが、今年は少し長めの接種間隔を指導している病院もあるようです。

接種間隔は時期や赤ちゃんの体調によって異なるので、医師から指導があります。例えばインフルエンザが流行し出していたり、年末年始を挟んで休診になる時は2週間後に2回目を接種することもあります。

インフルエンザが流行し始める頃にワクチン効果が発揮できるよう、早めに計画することをお勧めします。

インフルエンザワクチンの効果は、接種間隔を考えたら1度目の接種から数週間待つことになります。赤ちゃんの場合は2回に分けた接種なので、2回目のワクチン接種から2週間以降に効果が発揮されます。

例:1回目の接種11月1日。
2回目の接種11月21日。
効果が出始めると予想されるのは12月5日頃から。

赤ちゃんのインフルエンザ対策で、早めの接種スケジュールをたてて11月はじめに接種しても効果が発揮されるだろう日は12月です。12月に慌てて予防接種を始めても、既にインフルエンザの流行が始まっている可能性もあるので、早すぎるかなと思うスケジュールでもちょうど良いくらいです。

インフルエンザワクチンの費用

インフルエンザワクチンの予防接種は任意なので自由診療と見なされます。それぞれ病院の定める料金を支払います。地域や病院によって多少の差があるようです。

赤ちゃんの場合は2回接種なので、ママとは異なる料金になります。接種前にそれぞれの料金を確認してください。また、毎年インフルエンザワクチンには限りがあるので必ず接種する予定があるなら、予約をしたほうが安心です。

こちらにもインフルエンザの詳しい情報を掲載しています。

\ Pic Up /