赤ちゃんのミルクアレルギー増加

赤ちゃんのミルクアレルギーについて、興味深い調査結果が発表されました。厚生労働省の調査班によると、体に合わないミルクを飲んで、血便や嘔吐(おうと)などの症状で「新生児・乳児消化管アレルギー」を発症する赤ちゃんが急増しているそうです。

赤ちゃんにとってミルクは、離乳前の大切な栄養源です。そのミルクにアレルギー反応が出た場合、赤ちゃんの栄養補給に支障をきたします。

ミルクアレルギーが発症した場合の症状と、治療方法、注意点を挙げます。ママの早い判断で、赤ちゃんのミルクアレルギーの早期発見・早期治療を心がけましょう。

ミルクアレルギーとは

ミルクアレルギーは正確には「新生児・乳児消化管アレルギー」と呼びます。ただ、一般的にはミルクアレルギーと呼んでいる人が多いです。

ミルクアレルギーはカゼインとβ-ラクトグロブリン(ベータラクトブログリン)というタンパク質に、体が過剰反応を示すことで症状が現れます。

ミルクアレルギーが発症すると以下の症状が多く見られます。ただし個人差があるので、目立つ症状は人それぞれです。目に見える症状だけでは判断しがたいので、医療機関へ診察をお願いしましょう。

・哺乳後の嘔吐。
・哺乳後の血便。
・哺乳後の下痢。
・哺乳力の低下と、体力減少。

・体重の増加不良。
・発熱や皮膚の発疹。
・稀に無呼吸発作や血圧低下(これは重度の場合に多い)。

赤ちゃんのミルクアレルギーの発症時期

赤ちゃんのミルクアレルギーは生後数日で発症する場合があります。生後間もなくは赤ちゃんの健康状態を判断する手段の1つとして、体重の増減を観察します。ミルクアレルギーになると体重の増加が著しくないので、新生児の場合は栄養面が心配です。

ミルクアレルギーは全体では半数以上の赤ちゃんが、生後3ヶ月以内に発症しています。生後まもなくから発症があり、たいていは2~3歳までにはミルクアレルギーの発症があります。アレルギーはそれぞれ発症時期が違いますが、ミルクアレルギーに関しては生後~幼少期に発症するアレルギーです。

さらに今回、厚生労働省の研究班の調査によると、少なくとも500人に1人、毎年2000人以上のミルクアレルギー発症の可能性があるとわかったそうです。

もう1つは母乳から、離乳食や粉ミルクに移行した時です。母乳の時は気が付かないので、離乳食を始めた時や粉ミルクを使用するようになった時は、体重や体調の変化に注意が必要です。

母乳とミルクアレルギー

なぜ、母乳だけを与えている時はミルクアレルギーと気が付きにくいのかというと、ミルクアレルギーの原因になるカゼインとβラクトグロブリン(ベータラクトブログリン)という成分が母乳には含まれていないからです。他にはαラクトグロブリン(アルファラクトグロブリン)も原因だという考えもあります。

母乳には、その代わりに赤ちゃんに必要な乳清タンパク質が多く含まれています。乳清タンパク質の含有割合は牛乳よりも多いので、母乳がいかに栄養面で優れているかが分かります。

ただし、すでにミルクアレルギーをもつ赤ちゃんの場合は、母乳にカゼインとβ-ラクトグロブリンを混入させない為に、ママの食事に気を配る必要があります。

赤ちゃんのミルクアレルギーの治療

ミルクアレルギーは、もともと赤ちゃんにミルクアレルギー体質が備わっている時に起こります。粉ミルクを飲んだ時にミルクアレルギーの症状が出た時は、粉ミルクにアレルギーの原因となる成分が含まれていたために、ミルクアレルギー体質の赤ちゃんの体が反応してしまうのです。

ミルクアレルギー専用の粉ミルク

ミルクアレルギー専用ミルクミルクアレルギーの治療には、まずはアレルギー反応をおこした原因を取り除くことから始まります。例えば粉ミルクを使用して、ミルクアレルギーの症状が出た場合は、その粉ミルクの使用を控えます。でも、何らかの理由から母乳ではなく粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんにとっては大切な栄養源を失うことになり兼ねます。

ミルクアレルギーが原因で、使用していた粉ミルクを控える時は、ミルクアレルギー専用の粉ミルクを代用することができます。よく粉ミルクの宣伝に「ペプチド」という言葉がありますが、これはミルクアレルギーが出にくいようにタンパク質を小さく分解しているということです。でも、市販の粉ミルク全てがミルクアレルギー専用ではありません。

ミルクアレルギー専用の粉ミルクに移行する時は、医師の指示をうけてからにしましょう。赤ちゃんの胃はまだ未熟です。急にミルクを変えることで、胃に負担がかかるので慎重にすすめる必要があります。

朝日新聞の記事によると、ミルクアレルギー専用の粉ミルクでも改善しない場合は、更に医師も処方する特殊なミルクを使用するそうです。これも素人判断ですすめると、逆に赤ちゃんの栄養面に問題が出る恐れがあります。必ず医師に相談して治療法は決めましょう。