乳歯が抜ける時期

乳歯は生える時期も1本ずつ違い、抜ける時期も1本ずつ違います。それぞれの乳歯が抜ける時期の目安を、わかりやすく紹介します。乳歯が抜けたら今度は永久歯が生えてくるので、歯が抜ける時は特に虫歯や口内トラブルに注意してください。

ここで紹介する乳歯の抜ける時期は、おおよその標準目安だと思ってください。何らかのトラブルで小児歯科で抜歯をすることもあれば、赤ちゃんによっては抜ける順番や時期に差があります。

乳歯と永久歯が健康な状態であれば、時期がずれたり、順番が友達と違っても問題ありません。

根の吸収と脱落

乳歯が抜ける前に、目には見えませんが歯茎の中では乳歯の根っこである歯根(しこん)の「吸収」が始まります。これは、だいたい4歳頃です。

永久歯が下から乳歯を押し上げようと、どんどん上昇してくると、永久歯の頭が乳歯の歯根(乳歯の根っこ)に近づいて、歯根を吸収してしまいます。

すると、根っこを吸収された乳歯は、歯茎の中で真っすぐ立っていられなくなります。だから、グラグラしてくるのです。そして、歯根がだんだん短くなって直立できなくなって抜け落ちます。

乳歯が抜ける時期

早く抜ける乳歯

赤ちゃんの乳歯の中でも早めに抜けるのは、「中切歯(ちゅうせっし)」と呼ばれる下の前歯です。保育園や幼稚園で遊んでいたら急に抜ける子もいます。かと思えば、小学生になるまで全くグラグラしない子もいます。

幼稚園や保育園では、乳歯の抜ける時期をお友達と比べがちです。周囲がすでに1本抜けていると、ちょっと心配になりますが、虫歯や口内トラブルがなければ時期にこだわらないようにしましょう。それだけ丈夫な乳歯が頑張っているんだと考えてください。

初めて歯が抜ける時は、気になって仕方ないものです。遊んだままの指で触ったり、下で動かしたり、食事中も歯のグラグラが気になって硬いものが噛めない場合もあります。

中切歯が抜けると、「6歳臼歯(6さいきゅうし)」とも呼ばれる第1大臼歯が生えます。第1大臼歯は奥歯です。この頃にはあごの発達も進んで、乳歯で奥歯の役割を担っていた第1乳臼歯と第2乳臼歯のさらに奥に3本の大臼歯が生えることになります。第1大臼歯は、その最初の1本です。

早く抜け始めると、小学校入学前に中切歯の隣の乳側切歯もグラグラします。まだ我慢の出来ない年頃なので、イライラしてしまうこともあります。そんな時は、おじやや麺類など歯に力を入れずに済むメニューも取り入れてください。

小学生になってから抜ける乳歯

小学生になると、毎年のように乳歯が抜けるようになります。小学校6年間で乳歯から永久歯への完全移行が終わります。

ここからは、かなりの個人差があると思ってください。小学校低学年でよく乳歯が抜ける子もいれば、高学年になって急に乳歯が抜けて永久歯に生えかわる子もいます。

周囲と比べて乳歯が多いからといって無理に乳歯を抜いたり、家庭で判断して抜歯をすることは厳禁です。それよりも、生えかわりで細菌に感染しないように、口内の清潔を保つ癖をつけましょう。

最終的に乳歯が全部抜けるのは、小学校高学年の子もいれば中学3年生になる子もいます。前歯が抜けると次は、乳犬歯・第1乳臼歯・第2乳臼歯と続きます。

基本的には乳歯が生えた順番と似ていると考えましょう。ただし永久歯は、さらに奥歯が増えます。だから、あごの発達が大切です。お菓子やジュースだけではなく、煎餅など噛みごたえのあるおやつも与えてください。

乳歯から永久歯への生えかわりで気を付けたい点は、乳歯が抜ける時期ではなく、「どうして乳歯が抜けるのか」です。通常は、乳歯の下に正常な永久歯が真っすぐスタンバイしています。

スタンバイが完了したら永久歯は歯肉の外へ上がろうとして、乳歯が上に持ち上げられます。そのため、乳歯はどんどん根っこが持ち上がって抜けてしまいます。これは、正常な歯の生えかわりです。

でも、時には本来下から乳歯を押し上げるはずの永久歯ではなく、隣に生えるはずの永久歯が斜めに押し上げる時もあります。押し上げる方向が偏り、乳歯が抜ける時には本来生えるはずの下の永久歯の場所がなくなってしまいます。このようなトラブルで乳歯が抜ける場合は、正常な生えかわりではありません。

だから、全ての乳歯が正常に永久歯に生えかわるまでは、親がチェックすることと歯科医による専門的な指導が大切です。

こんな時は意図的に抜歯!

虫歯がひどくて残しておくと周囲に影響・・・乳歯がグラグラしていないけど、虫歯が悪化している場合は、隣の乳歯や永久歯を守るために歯科医が抜歯するケースもあります。これは医師の診断のもとの抜歯なので、問題ありません。

自然に抜けるのを待つと永久歯の向きが悪くなる・・・永久歯が下から乳歯を押し上げる際に痛みがある時は、永久歯の向きが斜めだったり生えるスペースが狭いことも考えられます。これは歯科でレントゲンを撮ればわかるので、場合によっては永久歯を守るために乳歯を抜歯します。