e-育児top乳歯、歯について わかりやすい乳歯の歯磨き

わかりやすい乳歯の歯磨き

乳歯の歯磨き方法をイラストを使って、わかりやすく解説します。赤ちゃんが嫌がったり動いてスムーズに進まないことも多い乳歯の歯磨きは、優しく細かくリズミカルに進めることがコツです。

パパと赤ちゃん

2020/12/24

乳歯の歯磨き方法をイラストを使って、わかりやすく解説します。赤ちゃんが嫌がったり動いてスムーズに進まないことも多い乳歯の歯磨きは、優しく細かくリズミカルに進めることがコツです。

前歯が何本か生えてくる1歳には歯磨きを癖づけてください。離乳食も完了期に近づいて、沢山の食材を噛めるようになっていきます。そのぶん、歯に食べカスがつく機会も増えるので歯磨きが必要です。

ママの膝にねんね

乳歯の歯磨き

歯磨きはママのお膝に仰向けにねんねさせます。パパが担当する時は、あぐらでも大丈夫です。

もしも寝返りをしたい時期の時は、仰向けになってもすぐに体をひねってずれてしまいます。そんな時はパパやママの両足を伸ばして少し開いた間に、赤ちゃんを寝かします。赤ちゃんは足に挟まれて簡単に寝返りできません。寝返りできずに泣くことも覚悟してください。

照明の真下だと、ママは口の中が良く見えて歯磨きしやすいけれど、赤ちゃんはまぶしがって顔を横にそむけます。照明が直接当たらないように配慮して下さい。

もしも寝返りをしてしまう時は、ママの両足を伸ばして、その間に赤ちゃんを寝かせます。ママの足が寝返り防止の役割になります。

歯ブラシは軽く持つ

乳歯の歯磨き

歯ブラシはブラシ寄りに軽く持って下さい。歯ブラシの柄は短くもったほうが、赤ちゃんの小さな口の中を細かく動かすことができます。持ち方は、鉛筆やボールペンを持つようにすると楽です。

だから歯ブラシは大人用だとちょっと大きすぎます。柄も長いので万が一手が滑ったら、赤ちゃんの喉を傷つける心配もあるし、奥歯を磨く時は頬を必要以上に突いてしまいがちです。大人用は毛も硬めなので歯茎も傷付けやすいです。必ず乳歯用の歯ブラシを使用しましょう。

歯の裏から磨く

乳歯の歯磨き

どの歯も裏から歯磨きすることをおすすめします。歯磨きを長時間させてくれる赤ちゃんよりも、一定の時(それも短時間)で嫌がって終わりにしたがる赤ちゃんのほうが多いものです。

歯の表面は口を開ければ汚れがすぐに見つけられるし、仰向けになっていなくても機嫌の良い時にサッと対応しやすいです。

でも、歯の裏側は仰向けに寝てくれている時の方が磨きやすいです。だから不機嫌になる前に、歯の裏側を優先的に磨き終えておきます。

歯の裏をブラッシングする時は、歯ブラシを縦にして1本ずつ掻きだすように磨きます。しぶきが、赤ちゃんの顔やママにかかるので、ママの指を添えてガードします。

最初は前歯

乳歯の歯磨き

最初は前歯を磨きましょう。前歯の表面は歯ブラシを縦にして、歯ブラシの毛が歯の表面に当たるように小刻みに上下に動かします。

歯と歯茎の境目には食べもののカスが残りがちです。ちょっと唇をめくるようにしながら、優しく境目もブラッシングします。この時は歯ブラシの上部を使って磨くと、力も最小限で痛みなく磨けます。

前歯に対して歯ブラシを横にして磨くと、乳歯と乳歯の間の隙間の汚れが充分取れないことや、歯ブラシの当たりやすいところばかり磨くことになるので、横向きに一文字のように磨くだけでは汚れは落としきれません。

横だけでなく縦や斜めに方向を変えながら磨くことをおすすめします。乳歯は小さいけれど、歯間(しかん)と呼ばれる歯と歯の間には、けっこう隙間があったりします。色んな角度からブラッシングして歯間も汚れを停滞させないようにしましょう。

乳犬歯はカーブに沿って

乳歯の犬歯にあたる歯は「乳犬歯(にゅうけんし)」です。永久歯の犬歯よりもこぶりですが、先がとがって歯にカーブがあることが多い歯です。

乳犬歯の歯磨きはカーブに沿って毛をあててください。歯茎との境目から歯の先に向かって、カーブに沿って小刻みに移動させます。

乳犬歯の裏側もカーブがついているので、歯垢がついたら取れにくい場所です。小刻みに動かすことで、よりカーブに沿って磨くことができます。

奥歯はちょっと指で広げて

乳歯の歯磨き

前歯の歯磨きで口を開けることに慣れたら、そのまま奥歯に移動してください。磨きたい奥歯側の頬に人差し指をいれて、少し奥が見えやすいようにします。急に広げると赤ちゃんが嫌がるので、徐々に指で口を広げます。

奥歯には歯ブラシを横向きに入れると言うよりは、ちょっと斜めに入れると小刻みに軽く動かせます。特に、歯と歯茎の境目は横向きに平行に歯ブラシをあてても汚れをかき出せません。歯茎に向かって斜めに歯ブラシをあてて溝の汚れを掻きだしましょう。

奥歯は上部が平たく、溝があります。ここは食べものをつぶす役割があるから、そのままカスが残っています。歯の上部は、表面に歯ブラシの毛先が当たるように磨きます。歯ブラシを押しあてて磨くと、毛が左右に潰れて頬の内側や歯茎にあたって痛がります。

最後はうがいか白湯

歯磨きの最後のぶくぶくうがい、できない赤ちゃんも沢山います。パパやママが見せてあげて真似してもらいましょう。最初は口から垂らしてしまって、服をびしょびしょにする可能性があります。それだけ、ぶくぶくうがいは難しいのです。

歯磨きのあとで、うがいの代わりに白湯を飲ませてください。これで食べカスや汚れが、歯の表面に再付着したり、隙間に入り込むことを防ぎます。

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