歩かない赤ちゃん

赤ちゃんのなかには、ひとり歩きに挑戦できるのに歩こうとしない赤ちゃんもいます。体の事情で歩かない赤ちゃんの場合を除いて、歩かない赤ちゃんには「歩きたくない理由」があります。

歩きたくない理由

歩きたがらない赤ちゃんは、何らかの理由があるかもしれません。パパやママは、急かさず赤ちゃんの気持ちになって考えてあげてください。大切なのは、赤ちゃんの気持ちを優先することです。

歩かない理由が見つかったら、歩かせる前に解決してあげましょう。身体的な事情以外で、赤ちゃんが歩くことを嫌がるにはどんな理由があるのか考えました。

おもちゃに夢中

おもちゃに夢中歩きたがらない赤ちゃんの中には、歩くことは嫌いじゃないけど、もっと興味のある遊びがある場合も考えられます。おもちゃで座って遊ぶことが大好きな時期は、好んで歩いたり移動せず、1つの場所に落ち着いて遊びたがります。

歩かせようと、おもちゃから離すと嫌がってますます固執することもあります。興味のある遊びに満足すれば歩く場合もあるので、しばらく様子をみましょう。

児童館や公園でも座って1人で遊ぶことがありますが、これは集中力があるからできることです。周囲が歩いているからと、夢中になっていることを取り上げないように大らかに見守りましょう。

赤ちゃんが歩く時に、お気に入りのおもちゃを利用することもできます。数歩で届く場所から、だんだん距離を広げて誘導してみましょう。

歩くのが怖い

転倒赤ちゃんは、ひとり歩きを始める前は必ず、手のひらがどこかに触れていました。はいはいでは床に手を着くし、つかまり立ち、つたい歩きも手を使った移動です。それが突然、足だけでバランスをとって歩くことになるので、赤ちゃんにとってひとり歩きは大きな挑戦です。

新しいことに挑戦すること、手で体を支えずに移動することに慎重な赤ちゃんは、無理に歩かせると嫌がります。ここでパパやママが焦ったり叱ると、もっと歩くことに消極的になります。

転んだことがある赤ちゃんも、歩くことを怖がる時があります。転んだ際の痛みや恐怖心で、歩くことに前向きになれません。気になる赤ちゃんは転んだ場所を避けたり、同じ状況を嫌がります。でも多くは一時的なものなので見守ってあげましょう。

歩きたがらない時は、手をつないだりサポートします。急に自立歩行させるよりも自信をつけてから、改めてひとり歩きに挑戦させます。周囲が焦ると、恐怖心が消えないので、「いずれ歩くのだから」とゆったり構えてあげます。

抱っこしてほしい

ハイハイに逆戻りつかまり立ちやつたい歩きをし始めてから、抱っこしてほしい気持ちが強くなる赤ちゃんもいます。自分で出来ることがふえる一方で、まだまだ甘えたいという気持ちを再確認するからです。

赤ちゃんが抱っこをのぞんだ時は、沢山抱っこしてあげましょう。以前は「抱っこしすぎると抱き癖(だきぐせ)がついて良くない」と言われていましたが、現在は「抱っこを制限する必要はない」と考えられています。

自分よりも月齢の低い赤ちゃんが近くにいる時は、自分も同じように甘えたくなり、一時的に赤ちゃん返りをすることもあります。歩く練習をしていたのに、ハイハイに逆戻りします。この赤ちゃん返りは、赤ちゃんの感情を表現しているので悪いことではありません。

ベビーカーが好き

外出する機会の多い赤ちゃんや、乗り物が好きな赤ちゃんはベビーカーが好きで、歩くよりもベビーカーに乗りたがる場合があります。

1歳前後だとベビーカーは、まだまだ必需品です。赤ちゃんはひとり歩きを始めたと言っても、歩く時間はわずかです。外では車の往来もあり、歩くことのできる場所も限られています。

赤ちゃんが遊び疲れたり、お昼寝をしたらベビーカーに乗せることになるのでベビーカーが好きな時は乗せてあげましょう。満足してから再び降ろして、歩かせてみます。

ベビーカーから離れない時は、ベビーカーに片手を添えて脇を歩かせます。なかには、パパやママのようにベビーカーを押したがる赤ちゃんもいます。押し車と同じで、ベビーカーを押しながら歩くことができます。

赤ちゃんがベビーカーを押す時は公園内の段差のない場所に限定したり、ママも手を添えて下さい。勢いでベビーカーが道路に飛び出したり、周囲の歩行者に突進しないよう気を付けましょう。

ママのプレッシャー

花赤ちゃんが歩くことに興味を示さなかったり、つかまり立ちやお座りを好むと、ママは「歩けないの?」と不安になります。周囲の同じ月齢の赤ちゃんが歩いている姿を見て、気持ちが焦ります。

ママ同士でも、赤ちゃんの成長を比べることがあるかもしれませんが、時には歩くのが遅い赤ちゃんに対して、様々な言葉が投げかけられます。

「まだ歩かないの?」「歩く練習させているの?」「成長が遅いの?」「歩けない病気なの?」など、赤ちゃんが頑張っている傍らで心無い言葉を聞くかもしれません。でも、気にする必要はありません。

同じように赤ちゃんのひとり歩きに悩んだママや、経験者はそうは思わないからです。たとえ歩く時期が周囲より遅くても、体力や知能が劣っているわけではありません。たまたま、赤ちゃんが他に興味を持っていたり、のんびり屋さんなだけです。

赤ちゃんの味方になって、周囲に戸惑うことなく歩く練習や、他の遊びを楽しんでください。歩き始めが遅い赤ちゃんは、その分、筋肉や神経が発達してから歩くことになるので、最初からフラフラ感が少ないというメリットもあります。